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オウンドメディアリクルーティングが思った程浸透しなかったというか導入されなかった件の個人的考察

最初から結論を言うのであれば、オウンドメディアリクルーティングは絶対にやるべきだし、大手中小都会田舎一切関係なく、よき人材採用活用を行うには、これがマストであると思っていますし、いわゆる2030年問題がやってくる前からもうすでに人手不足問題は深刻になってきていますので、着手すべき事であるとも考えています。

オウンドメディアリクルーティングやろうぜっていう話に関して言えば、もう5年も前に話させてもらっていたり、採用セミナーとかでもお話させていただいてたので、そんなに新しい話じゃないです。なんなら、コンテンツマーケティングの亜種みたいなものなので、手法としてはそこそこに古いはずなのです。

当時セミナーでお話してた、オウンドメディアリクルーティングってこういう話だよの図

で、2024年ですよ。
IndeedやらIndeedPLUSやらエンゲージやら求人ボックスやら、アグリゲーションサイトが隆盛を極めつつ、GoogleもEEATに即したコンテンツを重要視するようになり、益々オウンドメディアリクルーティング超重要な世界観になっているのにもかかわらず、正直あまり浸透してません。
浸透していないというのか、ようやくジョブディスクリプションくらいは幾分かマシになったかな程度かなと個人的には推察しています。

これも2019年当時にまとめた表です。癖ありますが気にしないでください。

オウンドメディアリクルーティングに関して言うと、ジョブディスクリプションとシェアードバリューコンテンツの両軸がしっかり掛け合わさる事で効果を発揮(ターゲットとは違う人を無駄に集めず、よき人材が集まる好循環がもたらされる)するのですが、そんなに普及しなかった。新卒とかはまだいいです。中途AP領域はぜんぜんです。IT大手やかなり意識高い企業さん、平たく言うと、Wantedly使いこなしまくってる企業さん以外はもうまったくです。

なぜこうなってしまうんだ?という事ですが、ここ最近になって、あぁまぁそうだなって思えた事があります。それは、

オウンドメディアリクルーティングは、成果が出るのに時間がかかりすぎる。

これに尽きるんだと思います。
人材採用とは離れますが、今、何社さんかコンテンツマーケティングを実際にやっていまして、実は関わったクライアント様の殆どが成功しています。集客増売上増が半端ないです。ですが、ここまで来るのに、少なくとも仕掛けから1年以上経っています。ぜんぜん効果ないじゃんと叱責された事も1度2度じゃないです。脱落したところもあります。続けるのってパワーめちゃくちゃ要ります。ですが、効果に関してはそれまでをしっかり覆せるレベルの事はできます。

じゃあ、なぜそこに飛びつかないのか?理由は簡単です。
特に中途AP採用に関して言えば、オーダーから成果を上げるまでの期間が正直短いのです。APはオーダーから1カ月、中途でも2カ月で、母集団をかき集めなければならないし、毎度毎度募集を出すかといえばそうでもなかったりするので(だからタレントプールというやり口もあるんだよという話もしますが、じゃあ誰が管理するの費用は的な話もありまして結局頓挫するわけです)中長期的な効果改善をやる前に、まずは手前の母集団形成をなんとかしないとというのがKPIになってしまうので、まぁそりゃあ導入されにくいよなと思えるようになりました。

それでも、このオウンドメディアリクルーティングに関していえば、投資すべき部分ではるという考え方は変わっていません。もっと言えば、募集後の後工程や、アルムナイ等の対応までひとまとめにシステム化して運用していくという所はやっていかないと、マンパワー的にもどうにもならなくなるし、採用広報的にも詰むと思っています。なんならもう詰んでいる企業さんも出てきているかもしれません。

そんな中、今日のZIPで三和交通さんが取り上げられていましたが、採用数大幅に上がっているけど、かなりコンテンツ詰んでの結果だと思うので、既に先駆者はいるわけだから、他の業種業態でもやればできるんだと本当に思ってます。

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