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【読書と人生】名刺代わりの小説10選

私は読書が趣味である。

というよりも、いくつかある趣味の一つに読書があると言った方が正確かもしれない。決して読書家ではない。名作とかベストセラーとか全然読んだことない。
良い小説に出会ったからと言って、その作家の別の作品を読みたいという気持ちにもならないので、お気に入りの作家もいない。東野圭吾はマスカレードシリーズしか知らない。
作者と友達になれると言う人がいたり、文体が好きだとか言う人がいるが私にはその感覚はない。

単に面白い物語に触れたいだけなのだ。

人生を変えた本とか漫画とか映画とか語れる人がいるけど自分にはそんなものはない。お気に入りの作品はあるけど、明確に人生が変わったと言える作品はない。読書に救われたという経験もない。(自覚していないだけだという可能性は否定しないし、多分に影響されているのだろう)
私の人生における読書とはその程度のものである。

ただ、ここ1カ月くらいで人生で一番と言っていい読書ブームが来ている。読書好きの友達とデカめの本屋を回りながら、読書について語り合ったのがきっかけだろう。別に好きな本がどうだとか話しただけだが。
「ほんタメ」というYouTubeチャンネルを見ていることも影響の一つであることは間違いない。

子どもの頃から読書は好きだったけど、それより外で遊んだりスポーツをすることの方が楽しかった(今もだけど)ので、おそらく人生で一番と言っていいはずだ。本も買いまくって積読が元々結構あったのが倍くらいには増えた。

しかし、私は私が極度の飽き性であることを知らないほど私との付き合いは短くない。このブームがいつまで続くかわからない。読書の秋と言うように、季節が私をその気にさせているだけかもしれない。その割には今年めっちゃ暑いけど。

というわけで鉄が熱いうちに、X(Twitter)でまれによく見る、読書好きがしているという「#名刺代わりの小説10選」を私もしようと思って書くのである。

※名刺代わりとは言うものの、名刺にするほどの読書量があるわけではないので、単に面白かった、再読した(しようと思っている)などの基準で選んだ。


①山月記/中島敦
高校の現代文の授業で読んで衝撃を受けた。好きすぎて別の授業でも読んでいた気がする。クラスメイトで発狂してる人いた。

②八十日間世界一周/ジュール・ヴェルヌ
ハラハラドキドキできる、ザ・冒険小説。キャラ、ストーリー、19世紀末の各国の描写、どれも素晴らしい。

③武士道シックスティーン/誉田哲也
真逆の性格の2人が剣道を通じて成長する青春モノ。剣道は学生の頃の部活選びで迷っていたこともあってやりたくなる。いや今からでも遅くない。

④北条早雲/富樫倫太郎
全5巻で2000頁超えの超長編。奸雄と言われる早雲の下剋上から始まったとされる戦国時代。領民から慕われている北条五代の原点がある。そして風魔小太郎、北条氏康へと受け継がれてゆく。

⑤四つの署名/コナン・ドイル
個人的にホームズは長編の方が読みやすい。といっても全作品の半分も読めていないが。かの工藤新一くんもこの作品がお気に入りらしい。

⑥ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦
男の子というのは例外なく大人のお姉さんが好きなのである。あとおっぱいも。夏はなぜこんなにも切ないのか。

⑦満月珈琲店の星詠み/望月麻衣
偶然か必然か、最近、占星術を知る機会があり、そのタイミングで出会った本。占星術は自分を知る手段であり、悩める人を導いていく。甘いものはそんなに得意ではないのに、スイーツのイラストがやけに美味しそうである。

⑧六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成
二転三転する展開、伏線回収が見事で読み返したくなる。面接に対する社会風刺も効いてて痛快さも多少。映画がそろそろ公開されるが今のところ観る予定はない。

⑨8・1・3の謎/モーリス・ルブラン
探偵小説のような謎解きに加えて、冒険要素が盛り込まれていて、巻き込まれていく感じがたまらない。しかし、フランスで生まれた泥棒の孫であるルパン三世が海を越え日本で人気があるのもおかしな話である。

⑩Spirits Are Forever With You/成田良悟
漫画『BLEACH』のスピンオフ小説。作中最強クラスのキャラと最弱のヒーロー(例えるならミスターサタン)の物語。ヒーローかくあるべし。


この10選を見てどう感じるだろう。その人の人物像がわかる(?)というが、共通点が見当たらない(笑)

ただ、読書に限らず広く浅く楽しむというのが自分の特徴なのでそういう意味ではそれが映っているようにも思える。

せっかくなので、積読本と最近読んだ本も晒しておく。半年か一年あとにどれだけ積読が解消されているか、それとも増えているか、10選に入ってくるような素敵な作品に出会えるか楽しみである。

【積読】
すべてがFになる/森博嗣
クラインの壺/岡嶋二人
フェルマーの最終定理/サイモン・シン
楽園とは探偵の不在なり/斜線堂有紀
海狼伝/白石一郎
青きドナウの吸血鬼/赤川次郎
medium霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼
ルパン最後の恋/モーリス・ルブラン
涼宮ハルヒの憂鬱/谷川流
植物図鑑/有川浩
四畳半タイムマシンブルース/森見登美彦
十角館の殺人/綾辻行人
陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎
かがみの孤城/辻村深月
夜の光/坂木司
黄金旅程/馳星周
夏休みの空欄探し/似鳥鶏
忍びの副業/畠中恵

【最近読んだ本】
星が人を愛すことなかれ/斜線堂有紀
ヒポクラテスシリーズ/中山七里
ナゾトキ・ジパング/青柳碧人
扉は閉ざされたまま/石持浅海
方舟/夕木春央
実は、拙者は。/白蔵盈太
天才少女は重力場で踊る/緒乃ワサビ
誰も僕を裁けない/早坂吝
探偵はパシられる/カモシダせぶん

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