夏休みの宿題の思い出
小学生の頃の夏休みの宿題に『夏休みの友』というのがありました。
『ちびまるこちゃん』を見ていたら、まるこが、「あーやだ。どこが『夏休みの友』なのさ、こんなヤツ友達なんかじゃないやっ。」と言っていました。
私は、まるこも『夏休みの友』やってたんだ、と感激しました。(実際には作者の さくらももこ ですが。)
地域によって、『夏の友』『 夏休み帳』など、名前は違ったようですが、どこにも同じようなものがあったらしいです。
私も、まること同じように、夏休みの終わり頃、小言を言われ、泣きそうになりながらやっていました。
『夏休みの友』、なんとも皮肉な名前ですね。
知らないうちに近づいできて、いつの間にか居座って、「よぉ、親友。わかってるよな。締め切りが近づいてるからな。守らないと、どうなっても知らねえよ。」と脅迫してくるような「夏休みの悪友」?
絵日記も夏休みの宿題の定番でした。
小学1年の夏休みのことです。
絵日記が終わらなくて、姉に手伝ってもらいました。
ある日の日記に、近くの湖で帆掛船を見たことを書こうとしました。
夏の真っ青な空を背景に、風をいっぱいにはらんでいる白い帆が、とても印象的だったのです。
ところが、姉は「帆掛船よりモーターボートの方がかっこいいから、モーターボートにしろ。」と言います。
逆らって手伝って貰えなくなると困るので、モーターボートにしました。
他の日にも、あることないこと適当に書いて、なんとか完成させました。
9月1日、先生が宿題を回収すると、絵日記をきちんと出したのは、なんとC子さんと私の二人だけでした。
先生は呆れて怒りましたが、「二人はちゃんとやって、偉いね。」と言って、褒美にノートをくれました。
怒られてばかりで、先生に褒められることのなかった私でしたが、その時は、褒められても あまり嬉しくはありませんでした。手伝ってもらって書いた嘘の日記で褒められ、褒美を貰うのは、さすがに気が咎めました。
夏休みの宿題には絵や工作もありました。
9月1日、工作を持って登校するので、その時 自分のお粗末な作品を見られるのが、とても恥ずかしくていやでした。
1ヶ月くらい教室に工作が展示されたので、その間ずっと晒し者になっているような気持ちでした。
(画像はネットから)
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