読書メモ「カモナマイハウス」
カモナマイハウス
・中央公論新社
・重松清
・2023年7月
社会問題化している空き家を舞台として、家族、老い、離別などをテーマにユニークな登場人物とともに心温まるストーリーが展開されていく。
ビジネスを成功させる敏腕営業、長年暮らしてきた家を大切にしたい家族、空き家をレンタルしてお茶会を開くマダム、鳴かず飛ばずとなっているが俳優業を続ける30歳の息子など、登場人物それぞれが課題と向き合う様子がコミカルに描かれている。
涙あり、笑いありのヒューマンドラマとして大いに楽しめた。
自分も直面するだろう熟年夫婦の関係、巣立っていく子どもたちのことを考えさせられる作品となった。
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