香港ロケ地めぐり〜王家衛のレストラン
銅鑼湾にあった金雀餐廳と皇后飯店。それぞれ閉店したり移転したりで、今はもう銅鑼湾にはありませんが、王家衛の映画「花様年華」「2046」「欲望の翼」の撮影で使われてレストランでした。先日、久々に「欲望の翼」を見たので投稿。
上の写真は金雀餐廳の店内。「花様年華」「2046」のパネルが飾ってありました。友達とご飯を食べに行ったおり、撮影に使われたテーブルの写真を遠くから撮っていたら（笑）、オーナーらしき人が声をかけてくれ、テーブルに座らせてくれて写真まで撮ってくれました。金雀餐廳がなくなってしまった今、すごく貴重な１枚です。
金雀餐廳は2019年１月に閉店。今その跡地はNIKEショップになってます。写真は2018年9月時のもの。店内は映画の雰囲気のまま。疑似体験しているようで嬉しいですね。
金雀はステーキハウスなのでご飯の量は多めでした。たしかマギーも「花様年華」のなかで、口をステーキでいっぱいにしながらもぐもぐ食べてたなあ。
一方、皇后飯店のほうは健在で、北角と湾仔にお店があります。下記の写真は湾仔店。古い唐楼をリノベした文化センターみたいな施設の二階に入ってます。こちらは映画の雰囲気はもうないですが、きれいなお店でした。お値段はちょっと高めのローカルレストランな感じなので、例えるならロイヤルホストでしょうか。
わたし知らなかったんですが、皇后ってロシア料理レストランなんですね。皇后のサイトにあった「歴史ページ」が興味深かったので簡単に紹介すると・・・ロシア革命で上海に亡命してきたシェフの Kurilovに于永富（のちの皇后のオーナー）が料理を習い、上海でロシア料理とスイーツのお店を出していたところ、新中国建国となり香港に移住。その後、1952年に北角・英皇道にロシア料理のレストランを出したのが、皇后飯店の始まりだそうです（「歴史ページ」を読みながら、こんな身近なところに近現代史があるのねと感動していました）。どうりでランチに付いてきたボルシチが美味しかったのね！と納得。
さて、映画「欲望の翼」では、レスリー、カリーナ、ジャッキーが皇后で食事をしています。彼らが食べてるものはロシア料理ぽくなかったけど、緑の食器（ファイヤーキング？）が印象的だったなと店内を見回していたら、棚に飾ってありました！
レスリーがフィリピンに行ってしまったあと、カリーナが魂が抜けたような顔をして、皇后の椅子に座ってるシーンが好きでした。