松本氏の助言と共著者への追加の承諾(3/3~3/6)
Critical readingを依頼していた松本氏からの返事が来たのが3月2日で、それにコメントを添えて私は荒川氏に3月3日に転送した(なお、松本氏のメールはご本人の承諾を受けて公開している)。
それに対して荒川氏からお礼のメールがあった。
早速私は松本氏の助言をもと予備的な解析を行い、オミクロン株のスパイクタンパクとそれ以外の部分でシトシンからウラシルへの変異の数に大きな違いが見られたとの報告を行った。
その情報をもとに、荒川氏も自らが求めた各変異株のプロト配列で、シトシンからウラシルへの変異とそれ以外の変異の数を調べ、その結果が報告された。
それを受けて、松本氏のアイデアも入れて論文を書いていることの報告、それゆえ松本氏も著者に加えることの提案を私から荒川氏へのメールで行った。
松本氏を共著に加えるという私の提案に対して、荒川氏は3月6日のメールで「もちろん了解です」と返信している。
上のメールから、荒川氏のnoteにおける
という記述が事実に反することが分かる。
今回のまとめ
松本氏は脱アミノ化(シトシンからウラシル)の変異の偏りに注目することで、変異か人工か天然かを評価できる可能性があるとの助言を行った。その助言をもとに掛谷と荒川氏は解析を行った。
掛谷が草稿を送った日(3月12日)より前(3月6日)の時点において、松本氏を論文の共著者に加えることに荒川氏は同意していた。
次回は掛谷の草稿提出までの流れとその内容について述べる。