ヨーロッパの歩行者信号事情
こんにちは、ヒカルヒカです。
今回は私が訪れたヨーロッパ数か国の歩行者信号事情についてお話しようと思います。
(※1)あくまで「私が体験した」話なので「決まり」などではないです。そういうところもあるんだな~程度に読んでください。
(※2)信号無視等を推奨する意図はありませんので、予めご了承ください。
では、スタート。
⓪日本
比較対象として一応。
基本的に赤信号だったら待ってる人が多いですよね。私は片田舎の夜中、車がたまに通るか通らないかくらいのところでも待ってました。内心、間抜けだなと思いながら。
恐らく、ここで働く心理は「規則を破る罪悪感」です。本来、信号は安全を守るためにあるものですが、見通しが良く車が来る気配が全くない道でも赤信号を待つというのは「信号を守る」ことが目的になっているのかなと思います。
勿論、車通りがあるところで赤信号に突っ込んでいくのはどう考えても危険なのでやめましょうね。上にも書いた通り、信号無視を推奨する意図は全くございません。
①フランス
まずは私が現在暮らしているフランスの交通事情について。前情報として、住んでいるのはパリではありませんが、フランス内では割と大きめの街です。
フランスの歩行者は車が来てなければガンガン信号無視します。到着したばかりのころはびっくりした。逆に赤信号を律儀に待ってると、向かいから歩いてきた人に怪訝な目で見られたりしました。
あと、信号のない小さなところだと車が歩行者に譲ってくれることが多い気もします。結構なスピードで走ってきて、横断歩道直前で止まってくれるのでこちらは大分怖いです。むしろそのまま行ってもらいたい。私は数か月住んでも結局そのハイスピード急停車の車を信頼しきれず、いつもわたわたして運転手に「早よ渡れや」という目で見られてます。
大きめの道だと車線と車線の間にも歩行者が待てるスペースがあるので、その真ん中の小さなスペースで何人も待っている光景もよく目にします。
流石にパリの広い通りだと車通りも激しいのでみんなちゃんと赤信号待ってましたけどね。危ないから。シャンゼリゼ通りのド真ん中で、左右びゅんびゅん車通ってる中写真撮影に励む観光客は見ててひやひやします。
②イタリア
同じくラテン系の国、イタリア。
ヴェネチアを訪れた際、本島は物価が高いのでメストレというバスで10~15分ほどのところに宿を取りました。こちらはイタリア本島になるので、普通に車がびゅんびゅん通ってます。
ホテルへ向かうため、メストレ駅から歩いていたところ、割と大きめな通りに差し掛かりました。結構なスピードで車が次々と通っていきます。そこで私は気づきました。
「信号がない」
小さな通りで信号がないのはよく見ますが、片側二車線・計四車線の道路で信号がないのは初体験。さてどうしようかと横断歩道前で悩みました。もちろんイタリアで車に撥ねられるのはごめんなので。
しばらく突っ立っていると、地元の人が数人やってきました。この人達に着いていこうと思い、さりげなく気合を入れます。彼らは特段何をするでもなく普通に横断歩道を渡り始めました。するとどうでしょう、赤信号でもなんでもないのに車が自然にスーッと止まるのです!(まあそのまま突っ込んできたら事故なので当然ですが)
ここでようやく「運転手たちは一応横断歩道で止まる準備はしているのだな」ということに気付きました。良かった……。
とはいえ怖いものは怖いです。もしメストレに行くことがあれば気を付けてください。信号を見た記憶があまりありません。駅前にはあったかな。
フィレンツェは信号普通にあったと思います。車通りがないときはフランスと同じくみなさん渡ってました。
③ドイツ・オーストリア
お次は中欧に移動。
ドイツはフランクフルトとシュトゥットガルトへ、オーストリアはウィーンとザルツブルクへ足を運びました。
ここで感じた信号事情は
「青信号以外で渡らせまい」という運転手の意思。
万が一触れたら即死レベルのスピードでガンガン走ってくる車が多かったです。訪れたのが大きめの都市が多いこともありますが……。あと、車通りが途切れても待っている人がわりと多かった印象もあります。
話は逸れますが、ウィーンの地下鉄において「駆け込み乗車は死」です。それこそ挟まったら骨の一本や二本サラバだろうなというレベルの圧とスピードでドアが閉まります。都内で半身や傘、鞄などを犠牲にして発車寸前の電車をこじあけようとしている人がたまにいますが、あれをウィーンの地下鉄でやったら病院送り、あるいは傘が折れる、または鞄の中のPCがお釈迦になると思います。体験はしていないのでわかりませんが。
④ハンガリー
最後にハンガリーについて。訪れたのはブダペストのみです。
以前書いていたハンガリー旅行記でも言及したかもしれませんが、ブダペストの人びとはすごく穏やかでした。少なくとも私が会った人たちは。だからか分かりませんが、信号のないような小さな通りだと大体歩行者に譲ってくれます。猛スピード急停車ではなく、きちんと徐行してくれる車が圧倒的に多かったので安心でした(笑)
ブダペスト中心部はとてもコンパクトで、路面電車・バス・地下鉄を上手く使えば大抵のところに行けてしまうのでそもそもの交通量が少ないのかもしれません。
あ、でもブダ地区とペスト地区を繋ぐ、ドナウ川にかかる橋の上は猛スピードで通りすぎていく車が多かったです。広いところだとそうなりますよね。
私が体験したのはその国のほんの一部の地域ですし、とんちんかんなことを言っているかもしれませんが、陸続きの国の間でも交通事情に顕著な違いが出るのは面白いと思いました。
数か国を回る際は、こういった面にも注目してみてくださいね!
それでは、また。
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