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【マッチレビュー】山口パッツファイブ 〜新たな航海〜 #1


GAME1
山口67-84しながわ
(17-16,22-27,16-18,12-23)

1Qの入りはしながわが良かった。中でもリバウンド、ルーズボールの面で山口を上回り、得点を重ねていった。山口はややディフェンスで混乱しているように見え、ディフェンスリバウンドで先にポジションを取ることができずセカンドチャンスポイントを許した。
ただ、11.山口の投入以降、流れが少しずつ良くなり、終盤には良いディフェンスからのファストブレイクで一気に追い上げ、6-0のランを見せて17-16のリードを奪った。

2Qは16.伊藤のプッシュとディフェンスで流れを掴んだしながわがリードを奪い返した。その中でインサイドの13.ジュールズや22.ディクソンなどの得点も増えていった。山口はしながわのディフェンスの前になかなか良い形でシュートを打てていなかった。それでも、終盤は再び良いディフェンスからファストブレイクで連続得点を挙げ、点差を詰めることに成功した。

3Qは両チームのディフェンスが印象に残った。山口はゾーンディフェンスで高い位置からプレスをかけて複数回のスティールを生み出し、ファストブレイクに繋げていた。しながわはピックに対してのブリッツで山口のボールマンに圧力をかけ、ターンオーバーを誘発していた。個人ではしながわの93.高橋がスリー2本を決めるなどチームを引っ張っていた。

4Qもオフィシャルタイムアウトまでは一進一退の攻防。山口は8.下山のスリーや25.田中のアタックで加点。しながわは22.ディクソンのスリーなどで3点差でオフィシャルタイムアウトを迎えた。
タイムアウト明けは一転してしながわのペース。22.ディクソン、25.コヴァル、16.伊藤、フリースローで淡々と淡々と得点を重ねたしながわに対して、山口は良い形でシュートを放てず、タイムアウト明けは4得点に止まった。残り5分で山口を突き放したしながわが開幕戦を勝利で飾った。


GAME2
山口80-95しながわ
(17-26,14-23,17-21,32-25)

GAME1と同じスターティング5で臨んだ両チームの対戦。
先手を取ったのは山口。7.ケンドリックの連続得点で先制に成功。しかし、直後にしながわが0-13のランを見せると、その後はしながわのペースで進んでいった。山口の淡白にも見えるオフェンスに対して、リバウンドからのセカンドチャンスやファウルをもらってのフリースローで着実に加点をした。山口はディフェンスでアグレッシブな姿勢を見せるものの、それが仇となってフリーを作られるシーンも多かった印象だ。

2Qに入ると、山口のアグレッシブなディフェンスが身を結ぶシーンが少しずつ増えてきた。ただ、以前ペースはしながわ。攻守においてリバウンドの局面で山口を上回りペースを離さなかった。誰がということはないもののチームとして整理されたバスケットを展開するしながわがフリースローでも着実にリードを広げ18点差をつけた前半の戦いとなった。

3Qはしながわのシュート精度の高さが印象に残った。ショットクロックがギリギリになることを厭わず、根気強くボールを回してフリーを作り、アウトサイドからのシュートを高確率で決めていた。その中でも1.尾形や93.高橋のスリーポイントは印象的だった。
山口は前半よりもローテーションが良くなり、簡単にフリーを作られるシーンは減ったように思ったが、前述したしながわのシュート精度とセカンドチャンスポイントによってさらに点差を広げられてしまった。

4Qも変わらないペースで試合を進めるしながわ。15.小野のスリーポイント、13.ジュールズ、22.ディクソンの両外国籍の得点で、良い流れを継続していた。
山口はこの点差でもアグレッシブな姿勢を見せ続けていたものの、なかなか歯車が噛み合わず、最後の5分で少し点差を詰めるにとどまった。最終スコアは80-95。しながわが開幕2連勝を飾った。

しながわは2試合を通じて16.伊藤と93.高橋の攻撃力が印象に残った。特に93.高橋はドライブあり、スリーポイントありと得点パターンを多く持つ選手だった。

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