初めて娘(11才)がカレーを作ってくれた日〜オレの好きなカレー店ベスト10〜
*記事の切り取り、引用を禁止します。見つけた場合しかるべき処置を取ります。
娘にカレーを作って貰うのがオレのささやかな夢だった。娘が小学校低学年の頃に「小学校卒業するまでにオレにカレーを作ってくれよ」と何度か言った。娘はその度に「ムリ〜」と言った。2年生の時も3年生の時も。4年生の時は「二十歳になったら作るから教えて」と言っていた。5年生の時はオレがカレーを作るのを横で見ていた。
そして、2024年6月14日娘が初めて最初から完全に1人でカレーを作って「どうぞ」と出してくれた。11才。小学6年生。「小学校卒業するまでにオレにカレー作ってくれよ」という願いが叶った。だから6月14日はカレー記念日。
6・14カレー記念日。
6・2はハルク・ホーガンがアックスボンバーで猪木を失神させた日。
これから毎年6・14のカレー記念日は毎年カレーを食べる。憶えてたら。
娘は突然カレーを作ってくれた。
きっかけは娘が通っている小学校が食育月間 バランス食 推進プログラムという企画に応募して見事当選し、エスビーのゴールデンカレー甘口小箱が5年生と6年生全員に配られてそれを持って帰って来た日に「明日カレー作りたい」と言い出して、更に「ひとりで作ってみたい」と言ったこと。
「作りなよ!分からないところあったら教えてあげるから」
「多分作れる」と。
娘が小さい時から「イメージ出来ることはやれるんだよ」とずっと教えて来た。カレーを作る自分がイメージ出来たのだろう。
6・14
娘が学校に行ってる間にネットスーパーで豚バラのブロック肉とにんじんと玉ねぎを買って配達してもらう。福神漬けと。
「じゃがいもも入れる?」と娘に聞かれたから「じゃがいも入れるとすぐ雑菌が繁殖するから夏場は入れない」と説明したら「じゃあ入れない」と。オレのカレーは暑い時期はじゃがいもは入らない。ノーポテトだ!
夕方、トイレに行く為に2階から降りてきた娘に「そろそろカレー作ったら?」と言ったら「作る」と言った。
まずはお米を研ぐ。お米研ぎは離婚してシングルファーザー生活が始まった頃「やってみたい」と言われて娘に教えた。今ではお米を炊くのは娘の仕事。嫌がらずにやってくれる。
やらない日もある。
肉を切り玉ねぎを切る。
ビューラーでにんじんの皮を剥いたあと
「にんじんどーやって切るんだっけ?」
「こう斜めに切ってその後回しながら切るんだよ」
教えたのはそれぐらい。
肉を焼く。
焼いた肉を鍋に入れる。
次は玉ねぎ
「玉ねぎ弱火で30分炒めたら茶色くなるからそこまでやれば美味しいよ」
「えーっ!」
「めんどくさかったら20分でいいよ」
台所に立って玉ねぎを炒め始める娘。オレは一切口を出さず娘の方を見ないようにした。
タイマーが鳴る。
「もう30分経った?」
「20分」
まあいいか。
「この鍋でいい?」蓋付きの鍋を選び炒めた玉ねぎとにんじんと肉を鍋に入れ計量カップで水を計って入れる。またタイマーをセットして煮始める。タイマーが鳴り、1度火を止めてルーを溶かす。そこから弱火でまた煮込む。
ご飯が炊ける。
皿とスプーンも娘が選んで完成したカレーライスを「どうぞ」と出してくれた。
娘が初めてひとりで作って出してくれたカレー。今まで食べたカレーで1番美味しかった。
オレの願いが叶った。じゃがいもを入れなかった代わりに娘の好きなポテトサラダも買っておいた。お皿に移したポテサラと一緒にカレーを食べる娘。
「美味しいよ!ありがとう。オレの夢が叶ったよ」頭を撫でるとわざと無関心なフリして食べる娘。
もう1度「ありがとな」と頭を撫でる。
ノーリアクション。ノーリアクションはもう思春期に差し掛かり恥ずかしいからのノーリアクションだってことは分かってるよ親だから。その数%の微笑みを見逃してないよ。
ありがとな。
その後は最近学校であった話とかお友達と遊んでて笑った話とか沢山話してくれた。オレはカレーをおかわり。娘はルーだけおかわり。
良い日になったよ。
「美味しいカレーライスさえ作れればとりあえず小学生としては満点だ」と言うと、娘は他に自分ひとりで作れる料理を指折り数えていた。
カップラーメンも入ってたけど。
去年オレがずっと入院してる時、元妻が夕食時に家に帰ってなくて炊飯器に残ってる冷やご飯に生玉子を掛けて食べてると当時小4の娘から聞いた時、涙が出た。早く帰ってやらなきゃと思った。オレは娘を夜ひとりにしてまで仕事はしない。毎日温っかい晩ごはん作ってやる。
仕事の前にまず子育てだ。
親である前に芸人だったけど、それは母親も居たからだ。今は母親役もオレだから芸人である前に親だ。収入減らしてでも父親の役も母親の役もやる。そう決めて、そうして来た。
今じゃ帰ってきたらずっと2階の自分の部屋に篭ってYouTube見たりTikTok見たりお友達と電話したりしててリビングに降りて来る事なんてないけどごはんの時だけは一緒に食べて色々話をしてくれる。
カレー食べ終わったあとは洗い物もしてくれた。洗い物するまでが料理だぞ。オレなんて料理作りながら料理が完成する迄にそこまでに使った鍋とかフライパンは洗い終わってんだから、と教えて来た。
洗い物は好きみたいでよくやってくれる。お風呂洗いもやってくれる。部屋は絶対掃除しないけど。
翌々日、冷蔵庫でふた晩寝かせたカレーを娘は食べた。オレも食べたかったけどひとり分しかなかったからUber Eatsで大阪王将の中華丼を頼んで食べた。娘に「餃子食べる?」と聞いたら「食べたい!」というので一緒に餃子も頼んだ。娘はカレーと餃子を一緒に食べていた。まるで札幌の人のようだ。カレーを食べながら娘は行った「〇〇先生(担任の先生)がカレーを作ってみて下さいって言ってたから作ってみようと思った」と。離婚して母親が居なくなった時は若い男性の先生だったが、離婚した翌年から母親より少し上の歳の女性の先生になって5、6年はクラス替えも無いし先生も変わらないから今も同じ先生。大好きなかあちゃんが家から居なくなってしまってからは娘はよく「先生の話がおもしろい」と教えてくれた。何処かで先生にかあちゃんを見ているのかも知れないしそれはオレが思っているだけかも知れない。個人面談で宿題をやって来ない娘に理由を聞いたら娘は先生に「お父さんが病気だから看病している」とウソをついていて娘はそれがバレた時「違うよ、だって…」とオレに怒られると思って怯えていたがオレは「オレはそれ聞いて笑いそうになったよ。お前もそんなウソをつくようになったかって」と言ったが「違うよ、ホントに…」とまた半べそかきそうな声で言っていた。勿論娘はオレを看病するような毎日は送っていない。
小3の年末に離婚してシングルファーザーとして娘を育ててきて、色々あったけど、とにかくオレは娘が初めてカレーを作ってくれたことが嬉しかったんだよ。そんなことを思いながら流しを見ると、カレーの鍋は洗ってなかった。「鍋も洗って」と言おうと思ったが、カレーを作ってくれた御礼だ、鍋くらいオレが洗うよ。
ここからはオレが好きなカレー店ベスト10の発表です。SPICY CURRY 魯珈を筆頭に行きたいけど行けてない店も沢山ありますし、カレーも人によって好みは別れますが、これを読めば必ず美味しいカレーに辿り着けると思います。ベスト10といっても映画やラーメン同様10以上有ります。25軒以上有ります。最後にはオレが1番美味いと思うカレーを出すお店も紹介しています。
尚、原材料高騰でカレーの値段も上がっておますのでここから先は100円となります。
*今月芸能の方もサラリーマンの方も休業していて収入が有りません。サポートの方も良かったら是非宜しくお願いします。
オレの好きなカレーの店ベスト10
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