🇦🇺30歳成人女性、激ヤバ大家からrun awayの巻🇦🇺その④

ここで送られてきた長文メッセージから特にイラっとした点をいくつか抜粋しましょう。

「洗濯は週2回までの約束やのに、お前が毎日、日によっては1日に数回洗濯機回してるってタレコミあったんやからな!!」

...青のりみたいな洗濯槽汚れが付いてくる洗濯機で毎日洗濯するわけないじゃないですか...
私だって洗濯槽汚れから青のり→粉もん連想して「お好み焼き食べたいな〜」なんて思いたくなかったのに。そして虚実不明、恐らく妄想のタレコミ怖ッ!

「引っ越してきた時、君が自分で運べやんって頼むから、僕が君のスーツケース運んであげたのに!!」

知らんがな。私は自力で日本から23kgのスーツケース+10kgのリュック、計30kg超の荷物を担いでやって来ました。自分で持って来た荷物なのですから、勿論自力で運べます。確かに駅まで車で迎えに来てもらったりはしました。ですが、何度も「自分で運べるで〜」と断ったのに「僕に任せろ!」と老体に鞭打ち格好付けたがったのは大家の方です。自己満足で親切を施し、後になってそれを「してやったのに!」と責め立てる。恐らく彼は別れ話の際に「今までお前に使ったデート代とプレゼント代耳揃えて返せ!」と言ってくるタイプのつまらない人間なのでしょう。

内容もさることながら、これを大家は日本滞在中に送り付けてきているわけです。つまり送信時刻が日本時間午前4時56分。

いやいやいやいや、どんだけ執念傾けとんねん

午後10時に就寝、翌日午前2時に起きて活動を始めるという片◯鶴太郎のようなライフスタイルを実践している大家が、もはや朝とも呼べない丑三つ時から3時間弱も被害妄想をこねくり回しているところを想像すると寒気も倍増です。折角の長期滞在なんやからもっとこう…実りのあることをしろ。

お前はこの半世紀と少し何を学んで生きて来たんや、お前は絶対来世ミドリムシからやり直し、と溜め息が出るような幼稚な文章にほとほと嫌気が差すと同時に「こいつ直接会ったら何してくるか分からんな」という恐怖もありました。剥き出しの狂気を見せ付けられているという点では、望んでもいないのに露出狂に裸を見せられるのと同じぐらいの加害性があると感じました。大家夫妻がオーストラリアに帰国する前の脱出を決めた私は残された2週間、家探し&仕事探しの為のレジュメ・カバーレター制作に必死に取り組みました。

家探しに関してはもう絶対失敗したくない!という気持ちから、6件内見に行きました。やっぱり行ってみないと分からないことがたくさんありますよね。「ここはリフォームされて内装は綺麗やけど、塗りたてのペンキの臭いが気になるなぁ」とか「この道を暗くなってから歩くのは何となく嫌」とか「ここって上空飛行機めっちゃ飛ぶんや!!音すごっ!!」等、特に嗅覚・聴覚でしか分からないことはその後のQOLに直結すると思った次第です。

そんなこんなで、何と引越し予定日の5日前にやっと新居が決まり、無事脱出成功と相成ったわけです。

新居に引っ越してからは感動の連続でした。

「Wi-Fi繋がるん!?しかも動画途切れずに見れるんですけど!?」
「暖房もないのに家の中あったかい...隙間が無いって素晴らしいな!」
「お庭も洗濯機もめっちゃ清潔!もう青のり付きの洗濯物を糞だらけの庭に干して獣臭くせんくてもええんや!」

そして何と言っても大家さんのお人柄。
新しい大家さんは穏やかな女性で家の設備に何かあればすぐに対処してくれますし、先日シェアメイトの一人がコロナに感染した際も「みんなも気を付けてね!」と全員に無料でマスクを配ってくださいました。こっちのマスク高いから…ありがたや…

いや〜!頑張って物件巡りして本当に良かった!!引っ越してからは剥き出しの狂気(私は前の大家のことをこう呼んでいます)からアクセルベタ踏みの気色の悪いメッセージが送られて来ることも無くなり、平穏な日々を過ごしております。

〈続く・次回最終回〉

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