🇦🇺30歳成人女性、オーストラリアの住宅事情を語るの巻🇦🇺
初回は下拵えといきましょう。
次回からのお話に備えて、今回は「オーストラリアの住宅事情」についてお話したいと思います。一番下にちょこっと〈用語解説〉を載せましたので、ご不明点があればそちらも合わせてご覧くださいね。
まず、オーストラリアでの部屋探しの仕方なのですが
専門サイトで気になる物件をチェック
↓
オーナーにメールか電話&内見予約を取る
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ボンド(保証金)を支払う
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入居
が一般的な流れかと思います。私は4ヶ月の語学学校+1ヶ月間だけ学生寮を契約していたので、学生寮退去後の住まいを探していました。
現在、オーストラリア🇦🇺は完全な家不足。
大量に入国してくる外国人に対して家が足りていない上に、家賃はとても高額です。シドニーで鍵付きのオウンルーム(1人部屋・風呂トイレキッチンは共用)を借りるには最低でも月10万は必要になります。
日本🇯🇵のように最寄駅まで徒歩5分、風呂トイレ別キッチン2口コンロ6畳2間の完全な自分だけの小さな城を5万〜8万で借りるなんてことは夢のまた夢ということで、1部屋を複数人で使うルームシェアも一般的です。あまりの物価高、家賃の高騰に中々実家を出ることが出来ないオージーも多いのだそう。
そして日本🇯🇵との最大の違いが、家賃は週単位、最低入居期間は無し〜長くても半年以内のところが多い、という2点だと思います。例えば本日24/7/8に入居した場合、7/8〜7/15までを1週間として家賃が請求されるというシステムです。また日本だと最低入居期間が年単位と長いところが多いですが、こちらはかなり短め。留学生や移民を多く受け入れる国ならではのシステムですよね。なので引越しの1ヶ月前から新居をキープすることはほぼ不可能。大家からすれば「1週間でも2週間でも人が入ってくれりゃその分収入になんのに、何でお前のために空けといたらなあかんねん。キープしたいんやったらその分のお金払ってや〜」というわけです。実際に「どうしてもこの部屋がええねん!」とダブルペイする人もいるにはいるらしいですが…私の周りでは見たことがないです。
なので必然的に部屋探しは退去の1週間〜2週間前からスタート!と、かなりのギリギリ。これが正常な判断が出来なくなる、感覚が狂い出す一因だと思います。何でも早め早めに予定を決めておきたい日本人気質からすれば、こんなんほんまにギリッギリのスレスレですからね。もはや間に合ってない感まであります。
今年の3月、私は人生で初めて「ホームレスになるかもしれない」という恐怖で神経が削れるような1ヶ月を過ごし「今までそんなこと思わずに過ごせてたってことは、私って恵まれてたんやな〜...」と枕を涙で濡らす毎日でした。
とにかく次の部屋を決めて安心したい!もはや早く楽になりたい...!という気持ちでいっぱいだった私は、その後内見した家にドン引きしつつも、その部屋を即契約することになります。それがその後3ヶ月に及ぶトラブルの始まりだとも知らずに…
〈用語解説〉
・物件サイト
日本人向けだと日豪プレスやJams.TVが有名。特にJams.TVの方が物件数、更新頻度ともに多い印象。
英語サイトのGumtreeやFlatmateも利用しましたが、返信は遅め。そもそも返信が来ないことも多いです。日系サイトに掲載されているお家のシェアメイトはほとんどが日本人、英語サイトのお家は多国籍という違いがあります。「家」をどんな場所にしたいかによって、オススメサイトが変わってくると思います。
・bnod(ボンド)
日本の敷金礼金に相当する保証金のこと。2週間〜4週間分の家賃を大家に預けるが、部屋に損傷などの問題が無ければ退去時に返ってきます。
・double pay(ダブルペイ)
引越し先を確保する為に、今住んでいる部屋と新しい部屋両方の家賃を支払うことを指します。もちろんお金が掛かるので、あまりオススメはしません。