🇦🇺30歳成人女性、激ヤバ大家からrun awayの巻🇦🇺その②

数日間の一時帰国を終え、結局寒さ対策も何もせず「お前はほんま何の為に帰ってきたん？」状態で日本🇯🇵に戻って行った大家に「どえらいカビなんやけど？」と連絡したところ「たぶん換気が出来てないんよ。それに部屋干ししたり、部屋で飲み物飲んだりしたせいじゃない？」

部屋で飲み物飲んだりしたせいじゃない？とは...？

まるでエッシャーの絵の中に放り込まれたような気分でした。意味が分からなくて混乱で吐きそうです。

換気出来てないってこれ以上ない程換気出来てますがな。天井穴空いてるんやから。

申し訳ないそぶりも見せない大家に苛立った私が「私ら全員あんたが決めたルール守ってたで？やけど大雨のせいでカビ生えたわけよ。なんか解決策あんの？」そこまで言ってやっと「Sorry.」が出て来ました。お前の口は何の為に付いとんねん。端っから謝れや。

「分かった分かった！ほなカビ取りスプレー送るから！！あとカビにはお酢が効くらしいよ！」

この後に及んでスプレーやらお酢で何とかなると思っているその呑気さが信じられず、当時はまだ語学学校に通っておりましたので担当教員に相談。失礼を承知で「このレベルのカビは雨季のオーストラリアではスタンダードなんか？」と写真も見せつつ尋ねたところ、普段穏やかな先生が「私の生徒が人権を侵害されている！！」と、ブチギレるレベルでした。

そんなこんなで粘り強く遣り取りを続けたものの全く改善が見られなかったので、学校卒業と同時に引っ越すことを決意。その頃にはルームメイト①②も引っ越すことが決まっていました。解散！！！

6月上旬、大家に「今月語学学校卒業すんねん。良いタイミングやし、最低入居期間の3ヶ月もそろそろ終わるし出るわ」と連絡したところ「なんで出て行くん！？オーストラリア🇦🇺に帰ったら君に英語教えてあげたり、一緒にヨガしたいって思ってるのに！！」と初っ端からエンジン全開の返信が来ました。こっちはヨガどころちゃうねん、健康被害受けとんねんという言葉は飲み込み「いや、カビすごいやん」とだけ送るとすぐさま「ほな別の部屋用意するから！」と食い下がる始末。もうお腹いっぱい、too enough ですわ。

しつこくされて我慢の限界だった私は担任に手伝ってもらい「いや、ぶっちゃけカビのことだけちゃうやん？もう全部があかんやん？」という気持ちをマイルドに表現した文章を作り、送りました。

そうなのです。カビのことだけじゃありません。

常時15名程で使い倒している洗濯機(しかも外置き)はフリース類が脱水出来ずボットボトで出てくる始末。「しゃーない、もうコインランドリー行くわ」と言うと「そんなん行かんくてええやん！わしが絞ったる！！」と下着も混ざった洗濯物を大家が勝手に触ろうとしてきたこともありました。何が悲しくて、父親と同世代の老人にブラジャーやらパンツまで絞ってもらわないといけないのでしょうか。土砂降りの大雨、息も白くなるほどの寒さの中、スケスケの黒のタンクトップで何故かニット帽で頭だけ温めつつ「絞ったるから！」と迫ってくる大家に、こちらの頭がおかしくなりそうでした。

大家不在の間、大家が飼育している8羽のニワトリの世話を低賃金で任された私でしたが、大雨で腐った餌がカビと蛆に塗れても新しい餌を買ってくれないこともかなりのストレスでした。特に大雨後晴れた時がすごいんですよね。水を含んだ腐った餌が日光で温まり物凄い臭気を発するので「…ひょっとして…何か死んでるんか...？」と背筋に悪寒が奔る程、大量の蝿が飛び回っていたこともありました。ふわっふわで豊かな栗色の羽毛が日に日に抜け落ち、空腹のストレスから喧嘩も起きやすくなり、卵を産む元気もなくなった彼女らをただ傍観することも出来ず、何故か私が自腹で野菜を買って来て刻んでごはんにする毎日でした。

そういうことをつらつらと書き連ね、改めて送ったわけですが「状況は分かったけど、君もいきなり怒るんじゃなくて、問題が起きた時に逐一報告すべきやったんじゃない？」との返信が。もうブチギレです。今まで散々言うてきたがな。そう言うと「分かった。ほな契約は◯日までやね」と、やっと決着が付きそうになったその時。追加のメッセージに目を疑いました。

「ところで、今回の件は絶対に嫁に言うなよ」

ダッサ〜〜〜〜〜〜！！！！！
この歳にもなって！！半世紀以上生きてきて！？
嫁に言うなよ！？

このバカタレが！！！話にならんわ！！！

ここからさらに話は拗れることになります。

〈続く〉