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ムラサキ

いつの頃からか
そうして控えている
知的なまなざしの面影

赤や黄のうつろいが
小麦色の光に胸を張る
その下で
秋がつぶつぶ
わけ入って
静かにつぶつぶとして 居る

蔦のまだ色づかぬころ
ぎゅっと
とらえていった
あのひとの名残り

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柊月 めぐみ
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