朗読あれこれ
公開中の詩作品に「創作工程」という詩があります。
今から3年ほど前に書いたもので、ライトヴァースというのでしょうか、さらさらと読めるタイプの作品です。
noteには、あまり考え込まずに読める作品を上げるようにしていたのですがーー
というのは、やはり純粋な詩の読者が増えて欲しいと思うからです。
詩を書く人=読む人、であるうちは、難解でも閉鎖的でもいいけれど、詩を書かない人や、あまり読まない人にとっては、ダイイングメッセージのような暗号めいて釈然としないものは、一つか二つでおなかいっぱいというか、面倒なだけではないかと思うのです。
小説のような起承転結があるわけでもなく、説明文のように何かが解決するわけでもない。強いていうならば、ミニシアター系フランス映画のすっきりしない感じに近いような。(もちろん私はミニシアター映画が好きで、一頃もやっとした世界に浸りに一人でミニシアターに足を運んでいました。)
ちょっとした発言にも気を使う日常、肩肘張らない、読みやすくさりげない詩の言葉が、日常の中にあったらいいな。
もっと普通の。
さらっと読めて、それでいて、はっとする一文がピカーン!と決まっていたら。
びびびっと、詩の世界と出会うきっかけになったら素敵ですね。
さて、そんな思いで書いた「創作工程」、先日noriさんが「Nori's only1 festival」として詩部門で選んでくださいました。
↓↓noriさんの記事はこちら↓↓
さらに。ご自身の朗読も公開してくださいました。
読み聞かせなど、耳から聞いて文芸を取り込むことは、私の原点にある循環。そんなこともあって自分でも朗読するのですが、自分ではない人の声にのって発される詩はとても新鮮で、嬉しいものですね。
noriさん、どうもありがとうございます!
もし、自分も朗読して公開したいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
詩作品を読みたい方はこちら↓↓
声という最高の楽器を通して奏でられる朗読。誰一人同じ声も読み方もなく、それぞれの魅力が、詩を一層輝かせてくれる。
そして。誰に訊かせるためでもない、自分だけのたのしみとしても、時には声に出して読んでみてはいかがでしょう?