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十津川村南朝紀行

2024年8月14日、私はフォロワーさんと一緒に奈良県吉野郡十津川村を訪れました。
北方領土を除くと日本一大きな村として有名な十津川村。自然の豊かさはもちろん、たびたび歴史の舞台にもなってきた土地です。今回は、南朝の史跡を中心に十津川村の各所を巡りました。

まだ朝早い時間にフォロワーさんと奈良県内の某所で合流、十津川村を目指して出発です。
途中、五條市大塔町阪本にある道の駅吉野路大塔で少し休憩。9時になったばかりでしたが、駐車場はほぼ満車になっていました。

道の駅きっぷをゲット!

道の駅の反対側には大塔宮護良親王の騎馬像もあります。5月にも八木新宮特急バスで来ているのですが、まさか再びお目にかかれるとは…!

大塔町まで来たら、十津川村はもうすぐ。まもなく城門トンネルを抜けて十津川村に入りました。

そこから15分ほど車を走らせ、まず谷瀬の吊り橋へ。

谷瀬の吊り橋は、長さ297メートル、高さ54メートル。
生活用の吊り橋としては日本一の長さを誇る。
村の人々が建設費用を出し合い、昭和29年に完成した。
(産経新聞2023年8月13日朝刊より)

上野地側から渡ります。橋は網の上に木の板が4枚並べられただけの簡素なものでかなり揺れるので、高いところが苦手な人は怖いかもしれません。私は時折周囲に目をやって美しい景色を楽しむくらいの余裕がありました。

上野地→谷瀬(十津川上流)

5分ほどで橋を渡りきることができました。

谷瀬側から

そして私たちが向かったのは…
黒木御所跡!!!!!
そうです、あの大塔宮護良親王が十津川に逃れてきた際に滞在されたと伝わる館跡です。

実は私は数年前にも十津川村に来ているのですが、その時は史跡には行けず、この御所跡も車でそばを通っただけ…。ペーパードライバーの私が自力で行くにはあまりにもハードルが高すぎる史跡で半ば訪問を諦めていたため、こうして連れてきていただけて感無量でした。
大塔宮一行の史跡は明治の十津川大水害によって川底に埋まってしまったとのことですが、だいたいこのあたりだったのですね。宮のお名前が入った碑もあり、感動…🙏🙏🙏

大塔宮御遺蹟

興奮も冷めやらぬところですが、まだまだ先があるので吊り橋を渡って上野地に戻ります。

谷瀬→上野地(十津川下流)

到着!

橋の正式名称は「谷瀬橋」「谷瀬大橋」

谷瀬の吊り橋の風景印が欲しかったので、郵便局に寄りました。なんと裏面にも記念スタンプが押してあり、とても嬉しかったです。

初めての風景印…

次は同じく上野地にある国王神社に向かいます。

南帝陵(伝長慶天皇御首塚)
 退位後、北朝との戦いで自害された長慶天皇。その遺骸は天ノ川(十津川/熊野川)に流され、御首がここ上野地河津の渕に流れ着いた。それを見つけた村人が丁重に埋葬した塚だという。

由緒書の左側にある鳥居の下の階段を降りた先に、塚がありました。

前回の十津川村訪問の際に資料館でこの伝承を知り、気になる史跡だなと思っていたので、今回参拝することができて本当によかったです。

国王神社から20分ほど車を走らせ、村の中心の小原地区へ。

道の駅十津川郷でお昼ご飯休憩です。

道の駅きっぷをゲット!

時刻はちょうど11時。道の駅2階のお蕎麦屋さんは、開店と同時に席が埋まるほど。私は炊き込みご飯定食を頂きました。蕎麦美味しかった…!

昼食後、十津川村立歴史民俗資料館を見学して次の目的地へ。滝バス停のすぐ近くにその史跡はあります。

護良親王御詠碑
 
大塔宮がこの地で休憩された際に詠まれた歌を、幕末の十津川郷士たちが碑に刻んだ。
  
  琵琶の音も昔に変えて物凄し
  芦廼瀬川の瀬々の水音

本当はこの案内板が立っている登り口から10〜15分登ったところに歌碑があるのですが、道は完全に薮になっていて通れる状況ではありませんでした(事前にルートを教えてもらった時点で行くのは厳しいだろうなと考えていたのですが)。私としては、ここの案内と碑だけで十分満足です…!

良い感じに古いR168おにぎりと大塔宮。
八木新宮特急バスも、この旧道を通っている。

大塔宮に思いを馳せつつ、私たちはさらに南下。そして途中、果無集落に寄ることに。
車で通るには怖すぎる道をしばらく登って…

車1台通るのがやっとの道。まさに崖っぷち…!

到着しました!

果無集落は、果無峠の入口に位置し、集落の中を世界遺産熊野参詣道小辺路が通る、まさに神秘的な場所。
「世界遺産石碑前」という、何とも素敵な名前のバス停もあります。

バスの運行は月曜日のみ…!??

秘境の絶景を満喫したところで、国道に戻って先へ進みます。そして20分ほどで、十津川村から和歌山県田辺市に入りました。

ここまで来たら、熊野本宮に行かなければ…!というわけで、来てしまいました本宮大社(当初の予定にはなかった)。

本殿

田辺市に入った途端暑さが一気に増して少し疲れてきたので、かき氷を食べて涼みました。

中に葛餅が入っていて美味しい。

体力も回復したところで、十津川村に戻ります。
途中、九鬼ヶ口関所に寄り道。道路の上を熊野古道が通っていて、その先に関所跡が復元されていました。おもしろい…!

途中、新宮に向かうバスに遭遇。
いつか完乗したい…。


十津川村で最後に訪問したのは、武蔵地区にある楠正勝の墓・佐久間信盛の墓です。

楠木正儀の子・正勝の墓
楠正勝の墓の後ろに佐久間信盛の墓がある。

狭く曲がりくねった山道を登った先にある武蔵地区ですが、とてものどかで落ち着く場所でした。この日はちょうど盆踊りが行われるということで、旧小学校のグラウンドには若者が多く集まっていて活気を感じました。

時刻はすでに15時となり、私たちは帰路へ。

十津川村野尻の十津川第一発電所水路橋。
山と山を貫く圧巻の迫力!
この写真では左手に風屋ダム、そしてR168の右手に十津川。

そして最後に寄ったのが、五條市西吉野町賀名生。
後村上天皇の行宮が置かれていた場所です。

賀名生の里歴史民俗資料館で上映されている「賀名生行宮物語」を前回訪問した際に観て感動したので、これを今回フォロワーさんにも観ていただけて嬉しかったです。


南朝の人々に思いを馳せた今回の旅。そして大好きな十津川村を満喫できて、本当に楽しかったです。
ありがとうございました…!

十津川村カントリーサイン、撮影成功!
(十津川村七色/和歌山県田辺市本宮町土河屋)

〈訪問した場所〉
・黒木御所跡
・南帝陵
・護良親王御詠碑
・楠正勝の墓
・熊野本宮大社
・賀名生
・谷瀬の吊り橋
・果無集落
・道の駅吉野路大塔
・道の駅十津川郷
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旅の戦利品
R168ステッカー嬉しすぎた………

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