創作時間を限界まで絞り出す方法
大半の人は、毎日時間に追われています。朝一番慌てて食事をかっこみ、慌ただしく仕事や学校に出かけ、帰ってきたら諸々の用事や家の細々としたことに時間を奪われ、気付いたらもう寝る時間。
「これじゃまともに創作なんてできない!」
こんな悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか?
「創作時間をどうやって作っていますか?」
「兼業なのにどうしてそんなに活動できるんですか?」
といった質問を受けることがあります。
私は兼業作家として、年に3冊ぐらい出版しています。
個人企画の運営や同人誌の寄稿などをしつつ、たびたび読んだ資料や遊んだゲームについてTwitterで投稿しているため、気になられる方が多いのだろうなと思います。
仕事は大事です。家のことも大事でもちろん家族も大事。
執筆はしたいけど、そんな時間はない。
同じような悩みを持っている人は多いかもしれません。
誰にとっても、1日は24時間。
これは変わりません。
その上で創作時間を作るとなれば、対策は限られます。
私たちは、自分達の作品を作りたいという欲求のために、全力で時間を絞り出さなくてはなりません。
まとまった時間が向こうからやってくることはないのです。
私も以前、自分の時間が作れずにすごく悩んだことがありました。
手をつけたいと思いながらも、そんな余裕がまったく持てない。
細切れ時間になんてできない。
「すごいホワイトな仕事に就いて、余裕がある人だけが創作に情熱を傾けられるんだ」なんて思ったこともあります。
そんな体験をした私だからこそ、自分なりの時間の作り方、体力や精神力の保ち方について、ご紹介できればと思います。
創作時間の捻出方法は、畢竟この5つに集約されます。
これは根本的な方法なので、時代や人種、収入に問わず不変の法則です。
古代ローマの皇帝から現代人の大富豪であっても、人に与えられた時間の長さは変わりません。
そのため、24時間を「何に、どれだけ、どれほど有意義に」使えるかが焦点になってきます。
そんなことは分かってる、という方も多いでしょうが、具体的な方法があります。
各項目ごとに、私なりの考え、例となる時間の使い方を紹介しますね。
1.他の時間を削る
時間を削るについては、削れるものと削れないものがあります。
生活上絶対に欠かせない時間というものはあります。
一例としては睡眠や食事の時間が該当します。お風呂に入ったり、トイレに行ったり、通常の生活を送るなら、どうしてもこれらは削れません。
無理に削れば日々の楽しみを奪い、かえって作業効率が落ちてしまうので、推奨しません。
私は一日に7時間は寝ないと一気にコンディションが悪くなるので、積極的に寝るようにしています。
文明の利器で、ある程度時間に余裕を持たせられることが可能なものも多いです。
洗濯機を乾燥機付きにしてしまうとか、食洗機を導入するとか、お掃除ロボットを購入するとかですね。積もり積もればびっくりするぐらい時間に差が生まれるのも、これらの道具の活用です。昔の人は井戸で水を汲んでたそうですよ。文明の力を信じましょう!
毎日のお菓子とかに費やすお金をちょっとだけ時間を購入するのに充てるのは、費用対効果としてとても高いです。(小さな手間による精神力の消耗が本当に馬鹿になりません)
あとは、自分が本当にすべき事なのか、考えるのも大切です。
その昔ベストセラーになった『7つの習慣』には、有名な「重要か重要ではない」「緊急か緊急ではない」かというマトリクスがあります。
2.無駄な時間を減らす
無駄な時間とは、何かをしたつもりになってて、結局なにも出来てない時間のことです。
ネットサーフィン、動画サイト、SNSの使い過ぎ、ショッピングで買う気もないのに色々と見る、などが当てはまります。
特にWebサービスは利用者の可処分時間を一秒でも長く使わせるように、ものすごく工夫しています。
気を付けようでは太刀打ちできないのが、このタイプの時間の浪費です。
どうしてこんなに時間を浪費してしまったんだろう、と思ったことがあるはずです。(ありますよね?)
文明の力を恐れましょう!
そのような方には、
「理性を信じるな、仕組みを信じろ」
と言いたいです。
統計データもありますが、スマホは平均して1日に3時間ぐらい利用されているそうです。
私の場合は、対策としてスマホやメールの通知はすべて切り、絶対に必要なアプリ以外は削除しました。
これだけでも利用時間をかなり減らすことができました。
また、Youtubeのチャンネル登録は極力しないようにしています。
これは下記の項目にも大いに関係しています。
3.一定の作業時間を確保する
作業では細切れでできることと、まとまった時間がないとできないことがあります。
そのため、私は作業をする時間を決めています。
これを「時間の聖域」と名付けました。
この時間は、他のことには絶対に使いません。
お誘いを受けたり、見たい番組ややりたいゲーム、読みたい本などがあっても、その作業時間だけは、他のことはしないようにしています。
どうしてもやる気が出なければ、『何もしない』のです。
人は退屈を死ぬほど嫌う生き物なので、何もしないよりは作業しだします。だいたい。
聖域とする時間帯は人それぞれだと思います。
朝一番を自分の時間にしましょう、という朝活タイプ、夜になると意欲が湧くタイプ。
自分のタイプに合わせれば良いのです。好きにしてください。
(むしろ絶対にこっちにしろ、という言説は、信じない方が良いです。人間の多様性を無視していることが多いですので)
また、作業中においては家族から話しかけられた際も、後にしてもらうようにしています。
2で通知を切っているのも、この時間帯に通知が届くと強い誘惑に晒されてしまうためです。
自慢じゃありませんが、私は誘惑に弱い人間です。
精神力に自信はまったくありません。もし現実世界でステータス表記があれば、誘惑への耐性は-SSSランクぐらいです。サキュバスに誘惑される前から誘惑のバッドステータスが付与されるぐらいです。
だからこそ、仕組みで対処しています。
4.とことん集中できる環境を作る
時間がないと悩んでいるなら、余計に残った時間を最大限に生かす必要があります。
1日10分でも本気で集中できれば、1000字は書けます。
これは作業効率、学習効率の研究で有名ですが、机の上にスマホがある(視界に入る)だけで、集中力がガクッと落ちてしまうのが分かっています。
・PCやスマホの画面に他のアプリが見える
・机の上が散らかっている
なども、集中力を妨げます。
また、集中力に関係する要素はとても多いので割愛し別の機会としたいのですが、
・作業場所とリラックスする場所を分ける
・リラックスモードの服装で作業しない
なども有効です。私は休日でも執筆モードの時は、外出用の服装に着替えます。
場所は同じ室内でも大丈夫です。
別の(視界に物がない)壁を正面にして作業します。
またどうしても作業に集中したい時は、外出します。
5.作業効率を高める工夫をする
忙しい、疲れる、怠い、頭が冴えない。体調管理も大切です。
といった対策をしています。
どれもこれも小さなことですが、体調の快適さ、頭のもやが晴れるような感覚など、大いに効果を感じています。
やると決めること、それこそが一番の秘訣
どれもこれも、聞いてしまえば当たり前のようなことばかりです。
最終的には、自分の創作時間についてどれだけ本気で取り組めるかが問題になってきます。
創作は苦しいこともありますが、とても楽しいものです。
このnoteによって、あなたの大切な時間が少しでも増えることを、心より願っています。
参考図書やアイテム
時間に対する考え方の本と、私が実際に過程で使ってて、これは時間節約に良いなと思ったアイテムだけ置いときます。
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