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突き抜けた物語を作ろう

悪くはないんだけど、なんだかパッとしないんだよな……。
物語に触れて、こんな感想を抱いたことのある人は多いのではないだろうか?

あなたは、人気の出る作品の本質を知っていますか?

平均点の作品に未来はない

作品に必要なすべての要素を、まんべんなく及第点に達した作品と言うのは、じつは全然人気を得ることができない。

キャラはそれなりに立っている。
物語にもメリハリはあるし、文章表現も下手ではない。
心理描写もあれば、セリフもそこそこ。

致命的な問題はない。でも物足りない。
だいたい一週間もすれば、その作品は忘れ去られて過去のものになってしまいます。

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自分が大好きな、誰かに紹介したくなるような作品を頭の中に思い浮かべてみてほしい。
そこには何かしら飛びぬけた、突き抜けた作品の良さがあるはずです。

5段階評価で3ばかりの作品、
1要素だけ5、あとは2という作品。
比べた場合、人の記憶に残り、誰かの口に上るのは、決まって後者です。

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「あの作品、まだまだ描写は荒いけど、ものすごく勢いがある」
「キャラがすごく立ってる」
こんな評価を口にしたことはあるはず。

なにかの公募に出して、編集さんが出版を決めたり、あるいはキープしておきたいな、と思うのも、やはり突き抜けた要素のある作品。

なぜ?
それは、まんべんなく平均点の作品は、代替がいくらでも効くから。
欠点を補った作品は、支持する理由にはならないのです。

もちろん突き抜けた作品を作るのは容易ではない

怨嗟の声が聞こえてきそうです。
「そんなに簡単に言うけど、言葉ほど簡単でも楽でもない!」って。

そうですね、たしかにその通りです。
でも最短距離を進む方法はあります。
それは強みを活かすこと。

キャラ描写が上手い人はとことんそれを磨く。
文章量が書ける人は、その文章に磨きをかける。
テンポ、メリハリのある展開。

得意な部分って、案外放っておいても伸びます。
じつは、意識するともっと伸びやすいです。

ところが、人は劣った所に目が行ってしまう生き物です。
大抵の人は「自分の作品の弱い所をなんとかカバーしよう」と考えてしまいます。

思い当たる節がありませんか?
ここに大きな悲しみが待ち受けます。

頭が良い私の友人は、「運動神経がないんだよ。体育の時間がいっつも憂鬱だった。……はぁ、もっとスポーツができればよかったのに……」
自分の勉強をもっと頑張ろうと考えるより、足の遅さを気にしてコンプレックスを抱いてるんですね。

お前の強みはその知恵の回る部分だろう!
こういうアドバイスはだいたい聞いてもらえません。

ぜひ、自分の強みを活かしていきましょう。

ただ強みって何なんでしょう?
自分を客観的に見るって難しいですよね。

次回のnote更新では、「じゃあ自分の強みってどうやって把握すればいいの? そんなの分からないよ!?」にお答えしたいと思います。
楽しみにお待ちください。

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