記事一覧
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 幕間「ライフセーバー」 U.C.0084
デラーズフリート蜂起翌年、アーサー・ドーラン少尉に起こったある日の出来事
U.C.0084 某日
サイド6エヌイチコロニー 公共放送局メディアセンター 一階ロビー
「平和の守り人達の実像に迫ったドキュメンタリーシリーズ『ピースメーカー』より第八話ライフセーバーをご覧いただきました」
「先日報道にございました通り、地球連邦軍全面協力の下、新作ドキュメンタリーシリーズ『ピースキーパーズ』の制作が
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第壱四話「大人たち 後編」 U.C.0083/第一部最終回
U.C.0083 6月
暗礁宙域 岩礁回廊 サラミス級巡洋艦ケセンマ
アーサーとホス少尉、マモル曹長がケセンマへ着艦した。右舷に取り付こうと試みた所、船体が時計回りにバレルロールを始めたものだから上部へ降りるしかなくなってしまい、アーサーはそのまま上部甲板MSデッキへ、ホス少尉はマモル機を抱えて左舷デッキへ飛び込んだ。ミサイルを迎撃しながらケセンマの射線を塞いでの緊急着艦。艦長の罵声は今まで聞
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第壱参話「大人たち 前編」2/2 U.C.0083
岩礁帯 スキウレ&ゲルググ・ペルート
少年兵が寝返った姿を認めてもクェイカー大尉は何も感じない。彼らの行く末に興味などない。既にないも同然の命、弾除けに使えぬなら囮でよかろう。スキウレで巡洋艦を沈める前に、ビームライフルを撃つチャンスを得られたと思えば得なもの。案の定、ジムは信号弾の意味を図りかねて足が鈍った。ところが命中したのは寄りにもよって囮の方だ。しょせん規格落ち、最期まで役立たずか。
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第壱参話「大人たち 前編」1/2 U.C.0083
U.C.0083 6月 回廊の追討戦 数時間前
地球近海 太陽光発電プラント近傍 サラミス級巡洋艦イリューギリ
地球軌道艦隊の艦が三隻、暗礁宙域へ進んでいる。秘密を抱えたムサイ艦を拿捕すべく、追討部隊を掩護せよと指令が下った。移動距離やコストを考慮しても月軌道艦隊かどこかが動くべきだ。地球直上の防空網に穴が開くのもお構いなしの命令ときている。
地球軌道艦隊の面々は、上から下まで自分たちこそ
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第拾弐話「揺り起こされしもの」 U.C.0083②
戦場に現れた異物、ニュータイプと人工知能。
ある者は星視の力を宿し、またある者は運命を知った……。
ジム・ピオニア マモル・ナリダ機 学習型コンピュータ “CHLOROS”
中波したジム・ピオニアだがシステムは生きていた。バランサー不調、姿勢制御に障害、機体温度上昇、排熱機能フル稼働、電力供給トラブル……ピオニアが損傷状況を把握し、パイロットの応答を待たずに帰艦機動を開始している。
被弾
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第拾弐話「揺り起こされしもの」 U.C.0083①
主人公“ライフセーバー”ことアーサー・ドーラン少尉 vs クェイカー大尉率いる人工ニュータイプ部隊
少年の嘆き、男の意地、人でなしの夢が轟く。
U.C.0083 6月
暗唱宙域 岩礁回廊月側 巡洋艦ケセンマ
地球側からメガ粒子砲の輝き。コロニー外壁だった塊が、ケセンマの目の前で溶解しながら弾け飛ぶ。
ヤスコ・キッシンジャー曹長とホス・シャークス少尉が発艦して間もなく、回廊の出口より砲撃を受
タイトルを分かりやすく編集しました。なんの第何話か分からなきゃ読む人もおらんわな
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第拾壱話「共振」 U.C.0083②
互いの名を知った二人。逃れられぬ宿命、始まりの時。
ジム・ピオニア vs ゲルググ・ペルート
ニュータイプ対オールドタイプ、勝つのはどちらだ。
ジム・ピオニア ヤスコ・キッシンジャー機 学習型コンピュータ “CHLOROS”
回廊内に発した感応波がヤスコ機の装甲を打ち付ける。強すぎる感応波を感知した学習型コンピュータが一時的にサイコミュ受信機を停止しようとしたが、CHLOROS搭載機であるピ
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第拾壱話「共振」 U.C.0083①
ジャスルイズMS隊を倒したアーサーの前に、遂にクェイカーが立ちはだかる。
思考を追い越すコンマ数秒の輝きが宇宙を照らし、新たな力が目を覚ました。
U.C.0083 6月
暗礁宙域 岩礁回廊 回廊内
アーサー・ドーラン少尉は “RGM-79Pa ジム・ピオニア” の性能に確かな手応えを覚えていた。ジオン軍残党と渡り合うのに十分な力だ。マモル曹長が一機、連携で更に二機撃墜。たった今臨んだ一騎打ち
気軽にスキボタン押せるのはいいけど、明らかに読んでない業者アカウントが多くて嫌になる。読んでくださった方がどれだけ有り難いか分かると同時に、noteに読者なんていないんじゃないか、という気分。日に日に強くなる
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第十話「突堤に灯る火」 U.C.0083②
爆炎が照らす死闘。ジムとドラッツェの一騎打ち。
回廊内 月側
アーサーが回廊に突入して間もなく、岩一つない回廊を閃光が走った。ビームライフルの輝き。閃光に射抜かれたMSが光の球になった。
マモル曹長が一対二を破った証だ。たった一人で、目前の二機と伏兵の恐怖に打ち勝ち状況を好転させた。
やはりマモル曹長は頼もしい。いずれは戦闘部隊長になる器だろう。今はまだ、アーサーの方が年長で少しばかり
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第十話「突堤に灯る火」 U.C.0083①
ジム・ピオニアに眠る一年戦争の宿痾。
月管区工廠の実戦テストは既に始まっていた。試されているのは機体か、パイロットか。
U.C.0083 6月
暗礁宙域 岩礁回廊 地球側 クェイカー・モウィン大尉専用機ゲルググ
クェイカー・モウィン大尉が駆る “MS-14 ゲルググ” は高性能機だ。スラスターの最大推力、加速力ともに “MS-14B 高機動型ゲルググ” と呼称される仕様と遜色ない。
今日ま
アーサードーラン戦記は現在12話まで進んでいます。
他サイトに掲載している為、note掲載に当たりnote可読性を意識した段落分け等、手を加えて掲載していました。貯まっている話数は今週から順次再開していきます。
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第九話「追走の回廊 後編」 U.C.0083
少年達と少女の決意。そしてジム・ピオニアが目覚める。
U.C.0083 6月
暗礁宙域 岩礁回廊
「よし……よーし!まだ生きてる!」
ホス・シャークス少尉はコクピットシートで快哉を叫んだ。
ホス少尉のジム・ピオニアはシュツルムファウストの直撃で小破した。シールドは左腕ごと吹き飛んだが、幸いなことにコクピットブロックの損傷は軽微だった。頭を素早く動かし操縦キャビンをざっと見まわす。エアー
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第八話「追走の回廊 前編」 U.C.0083
アーサー・ドーラン戦記 ~宇宙世紀パイロット列伝~ジオンに代わる脅威
U.C.0083 6月
暗礁宙域 サラミス改級ケセンマ ブリッジ
細面の官僚としばし見つめ合う。アーサーには、男の目に力が宿ったように見えた。意を決した表情で官僚が言葉を続けた。
「ジャブローへの攻撃はブラフかもしれん。しかしムサイ艦が与する組織が、核に匹敵する脅威を所持しているのは確度の高い情報だ。今すぐ攻撃するのか、
ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第七話「岩礁 もがく者たち」 U.C.0083
アーサー・ドーラン戦記 ~宇宙世紀パイロット列伝~暗礁宙域の追討戦
U.C.0083 6月
暗礁宙域 浅瀬 船の墓場
クェイカー・モウィン大尉率いるムサイ艦は追手を振り切ろうと暗礁宙域深部へ逃げの一手である。月から発して地球へ向かう航路は他にもあるが、連邦軍の目を逃れ地球へ降りるには月と地球の間に漂う暗礁宙域、元サイド5を通るのが最も安全なのだ。
追手が一隻なのはいい。ジムが三機なのも都