アルバム「ハトと電線」について
note初心者のわたしです。自己紹介の続き的な感じで去年の12/4に全国発売になった私のはじめてのCDについて説明をしたいと思います。
といいつつ詳細は上のページからご覧ください。ここではアルバムを作った経緯や過程などを書こうと思います。
わたし、こんのひよせはソロ活動を始めて10年も経つんですが(バンドでデビューしたのは2007年くらいです)これがはじめてのオリジナル作品なのです。なんとも意気地無しなため評価と消費の世界が怖くて、そこに戻るのが嫌でこんなに時間がかかってしまいました。なんせバンドで出したカバーアルバムが20万枚とか売れたんですよ?怖かったですとても。
しかしながらだんだんと年を重ねるにつれ「このまま死んだら寂しいなあ」と思うようになり、「自分ってこんな人です!」と胸を張って言えるような作品を1枚でも作りたい!と一念発起しました。
遺作…
収録曲は2010年頃からコツコツ作っていた楽曲の中から40曲ほど候補を絞って、レコーディングに参加してくれるメンバーに「どれがいいと思う?」と聞いて選んだ7曲。録音は2017年の秋。手売りで発売開始したのは2018年の4月でした。
ありがたいことに製作費とんとんくらいには売れました。
それから実に一年半以上経ってからなぜか全国リリースしたんです。
その時もブログに書いたんですが、
このCD、自分ではなんとか納得出来るところまで詰めれたかなとは思っているんですが、実際どこまで(レベルとかじゃないけど、良さ?)の作品なのか分からなくなっていたんです。でもリリース後に聴いてくれた皆さんからの反応が、特に信頼している先輩やメジャーの頃お世話になった方々の反応が思った以上に良かったもので…やはりもっと販路を拡大すべし、と昨年12月の全国リリースに踏みきったわけです。
このアルバムにはたくさん素敵なミュージシャンが参加してくれているんですが、中でもHermann H.&The Pacemakersの岡本洋平くんにはこの作品の後もお世話になりっぱなしです。
こないだ新代田のfeverで開催された配信ライブの78年会も洋平くんが声をかけてくれました。
コーラスとはいえ、素晴らしい企画に参加できて本当に光栄でした。
すでに数年経ちますが、洋平くんの癌が分かった時には泣きました。ステージ4というわりと絶望的な癌におかされていたんです。そのときに「帰ってきてくれ、そして絶対また一緒に音楽やりたい」と思ったので断られること覚悟でレコーディングに声をかけたところ快く引き受けてくれました。本格的な復帰前にわたしの作品で歌ってくれて心からうれしかった。
「ハト電」発売時の彼との対談記事、置いときます。
ほとんどヘルマンの話しになっている変な対談です。
ちなみにこの↑画像はお互いに撮りあっているんですけど、洋平くんがアー写などに使ってくれていて思わずニヤニヤしてしまいました。
収録曲については稚拙ながらライナーノーツを書いているのでそちらを読んでみてください。
セルフライナーノーツ【ハトと電線、とわたし】
わたしの曲ってとても繊細な内容らしいですね。デリケートな乙女心、らしいんです。そうなんでしょうか。
そうそう。録音とミックスをやっていただいたのがうっちい先生だったんです。
数多くの有名アーティストを手がけてらっしゃるすごい方だとは聞いてたんですが、本当にすごい方でした。本当に魔法使いでした。
お忙しい中だったのでミックスのやりとりは遠隔で行いました。うっちい先生が「こんなのどう?」って音を送ってくださって、わたしが「3小節目の最後のハットの音ビシッと目でお願いします!」と送り返す、みたいな行程。何度も何度もやりとりをして、楽しかったなあ。
「ぎんのあめ」という曲はうっちい先生が録音の時から「これはいい曲だね」と光栄にもおっしゃってくださっていて、ミックスも最初に「こんな感じでどうかね」と送られてきた音がもうすでに完成されすぎていたのでほぼそのままオッケーにしました。
すごいなあ、エンジニアさんで音楽は全く違うものになるんだなあ!とはじめてちゃんと理解できた時でした。
音楽をやっていてミラクルを感じる瞬間はいろいろありますが、あれもとてもミラクルでした。感謝しています。
蛇足ですが自慢をひとつさせてください。
くるりのファンファンちゃんが収録曲の「金色夜叉」をラジオでかけてくれたんですよ。ほらー!
実はわたしはくるりが大好きなんです。スクショを大事に保管してるくらいうれしかったです。ありがとうファンファンちゃん。
そんなわけで、気になってきましたでしょうか?
こんのひよせ1st Albun 「ハトと電線」好評発売中です。どうぞよろしくお願いいたします。
Spotifyでも聴けます!