映画「箱男」について~見ているだけが幸せ
安部公房生誕100周年らしい。
小説「箱男」が出版されたのは、1973年(昭和48年)。
新潮社の「純文学書下ろし特別作品」だった。
この新潮社の書下ろしシリーズは、毎回箱入りの本になっている。
箱入りの本のタイトルが「箱男」。
箱から出して、小説「箱男」が始まるのは、ちょっとおもしろい。
昨年、たまたま再読していた。
SNSのなかの匿名性と傍観者、そして一方的な発言の現在のことを考えていた。
そんな世の中をインターネットすらない出版当時に、安部公房は予言していたような内容