Serum Sense(セラムセンス)ってどんなブランド?
インスタグラムを中心に発信している注目のアパレルブランド、Serum Sense(セラムセンス)。
ブランドを代表して、kazumaさんとめってぃさんにお話を伺いました!
Serum Senseのメンバー
――メンバーは何人で構成されていますか?
kazuma:3人でやってます。kazumaとめってぃと近藤です。
――それぞれの担当は?
めってぃ:kazumaはセラムセンスのリーダーと、営業担当で外部とやり取りをする役割があって、プロデューサーみたいなところもあります。僕は主にデザインをしています。つい最近、近藤がメンバーに加わって、近藤は現時点では刺繍担当です。
写真のイベントから始まった
――どんなきっかけでブランドを立ち上げましたか?
kazuma:僕は自営業でイベントをやっていたんです。例えばバンドのイベントだったり、カメラマンのイベントだったり色々だったんですが。その中でも、写ルンですを渡して皆で写真を撮って、現像したデータを皆に送るっていうイベントがあったんです。
カメラ好きも集まるし、一眼レフは持ってないけど写真に興味がある人っていう人も呼んで、皆で写真をシェアして友達を作ろうっていうイベントをやってたときに、写真を撮ると思い出が残るじゃないですか、データとして。
それを皆で拡散してってなったときに、自分が着る服が大事だなと思って。色んな人に写真が拡散されるのであれば、着ている服が可愛かったら、見てくれたときに「この服どこの?」ってなりますよね。じゃあ作ろうって。それがブランドを立ち上げたきっかけです。
Serum Senseってどういう意味?
――Serum Senseというブランド名はどうやって決まりましたか?
めってぃ:基本的にkazuma君はブランド名を語感を中心に決めています。若いのに敏腕社長みたいな決め方なんです。「Serum Senseって響きいいやん、そうしよ」って。
kazuma:要(=めってぃ)が出してくる名前ってめちゃ良くて。響きが良いんですよ。
――ブランド名に意味はありますか?
めってぃ:2つ意味があって、僕が好きなカードゲームのカードの名前をちょっともじっているのが1つと。もう1つ、僕の名前は要(かなめ)っていうんですけど、扇子のパラパラってなってるのを全部まとめてる1本の棒を要っていうんですよ。全てをまとめられるような肝心なパーツっていう意味で要っていうんですけど。扇子だからセンスにしたんです。
――そのセンス(扇子)ですか!?
めってぃ:そう。ようは「要(めってぃ)の感覚」っていう意味なんです。
応援したい人への想いがブランドテーマに
――ブランドテーマがアップデートされたと伺いました!
めってぃ:そうなんです。元々あった「生きづらい世の中に伝えたい。」は僕が考えたブランドテーマです。それにプラス、kazuma君の考えるブランドテーマを合わせて、新しくなりました。
kazuma:要が思う発信したいことと、僕が服で発信したいことがまとまったのが「自分の個性を認めて、なりたい自分になろう。」です。
めってぃ:僕の思うブランドテーマは「生きづらい人を応援したい」です。僕の彼女はコミュニケーションがものすごく下手なんです。自分の個性が世の中では短所に見えたり、そんな自分が嫌だと思ったりする。
でも、そこも含めて自分だから無理に変える必要ないよって、それを作品を通して伝えたいっていうのが「自分の個性を認めて、」の部分です。
kazuma:僕が服で伝えたいことは「夢を追いかける人の後押しになりたい」っていうことです。
僕はイベントを含め、色々やってたときに結構挫折したんです。コロナで借金まみれになってどうしよう、とか。芸能の活動していたときに、親に専門学校に通わせてもらってるから、自分のやりたいことをやるんじゃなくて、まず親に大変な思いをさせていたのを返そうとか。
そういったことで夢を諦めてしまっていて。そういうのが今になって嫌で。でも、そういう人って多いと思うんです。バンドマンもコロナで売れないとか。
服を通じて、自分たちが目標を追いかける姿を通して、ここで諦めるなよっていうのを伝えたいんです。そういう意味でブランドを発信していきたいっていうのが僕の想いです。
――二人の想いが合わさってブランドテーマができたんですね。
めってぃ:これは近藤にも当てはまることで。自分は刺繍がやりたいっていう目標が近藤にあったから、じゃあ一緒にやろうぜって。これをしてよって仕事を振るんじゃなくて、やりたいことがしっかりあったからメンバーになりました。目標があって、そこに進みたい人を応援するようなブランドテーマだからです。
POP UP SHOPでの気付き
――2021年の12月には京都でPOP UPを出されていましたよね?
kazuma:めちゃめちゃ楽しかったです。今回が初めてのイベントだったんだけど「自分たちでイベントをやっていこう」っていう自分たちなりのテーマを持って参加しました。
今回は参加する側だけど、自分が主催したらこうしようとか、こうしたらもっと人が来るだろうとか考えながらやってたからこそ得られるものがあって、めちゃ楽しかったです。
めってぃ:僕はイベントをやったことがなかったから、イベントなんてやって何が楽しいねんって思ったけど、実際はめちゃめちゃ楽しくて。
特に集客をとるっていう概念が楽しかったです。人を呼ぶための事前の準備をするだけで集客に差があって、ブランドごとに差があって面白かったし、自分たちもああやったら集客があるんじゃないかって考えたりして面白かったです。
イベントをきっかけにサイトを覗いてくれる人もいれば、サイトをきっかけにイベントに来てくれる人もいるかなとか、思い描けるところがあって新鮮でした。
――お客さんと実際に会ってみてどうでしたか?
めってぃ:僕たちはネット販売をしているだけに、顧客との対面の機会が限られてきます。でもイベントに来てくれることで、服を買ってくれてるファンの人は、作り手に実際に会えて、僕たちはその人と密に喋れる。
そうすると、例えば買ってくれた服の写真をインスタに載せてくれて宣伝効果にもつながる。そうやってものすごくいい顧客になってくれる人もイベントがきっかけで増えるから、その場でどれだけ買い物してもらえるかというより、顧客とものすごく密な関係が築ける場所だと思いました。
作品について
――今までの作品って女の子のイラストが多いですよね?
めってぃ:バックプリントの服を作りたいってなって、色んなブランドを見ているときに、over printの服が目に留まったんです。背中に女の子の絵が書かれたバックプリントを販売していて、その女の子はキャラクターとして人気で、ステッカーとしても売られていました。
kazumaからは「キャラクターを作って、漫画にしてもいいし、喋らせてもいいし、Vチューバーとして動かしてもいい」と言われて、1つの愛されるキャラクターを作ろうっていうところから、女の子の絵を描くようになりました。
――それで出来上がったのがこの子ですね。
めってぃ:そうです。この子をブランドのアイコニックな女の子として推していこうということになりました。
kazuma:その一方で、イベントのときに服を並べてみたら、色んな女の子の服が並んでいてどのデザインを売りにしたいの?ってなりました。
めってぃ:絵を増やし過ぎたらブランドとして成立しないし、覚えてもらえない。絵を絞って、ブランドとしての服の制作活動をしていかないと、と思いました。
kazuma:イベントをきっかけに、ブランドテーマに合った絵を描いていこうってなって、ブランドテーマもまとまりました。例えば、最近のスカンクのデザインはテーマに沿った意味が込められています。
めってぃ:スカンクが瓶づめにされていて、いつか自分の匂いで死んでしまうから、早くこの狭い世界を壊そうぜっていうメッセージがあります。
――自分の個性で苦しまなくていいよってことですね。
今後について
――今後はどんな活動していきたいですか?
kazuma:2022年は飛躍の年にしたいです!今まではペースがゆっくりでしたが、イベントを通じてやる気が二人共出て。革命を起こそう、飛躍をしようって思ってます。
めってぃ:作品としては刺繍の服を作っていきたいです。ミシンで自分で作っていて今は作品のクオリティが安定していないので、目の前の目標としては作品が綺麗に作れるようにしたいです。
kazuma:近藤は近藤らしいデザインができるから、作品の幅が広がるよね。
――イベントもやっていきたいですか?
kazuma:やりたいです!京都のイベントで学んだことが多かったので、イベントをする機会を増やしてもっと成長したいです。他のブランドを巻き込むに巻き込んで、台風を起こします!
前のイベントではもっと出来たと思うところもあったから。やってみたら難しいかもしれないけど、挑戦していくっていうのをやりたいです。
夢を追いかけている人を応援したいっていうブランドなのに、自分たちが夢を追いかけてないと意味ないよね、自分たちが失敗する姿も含めて見せなきゃって思ってます。