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2023年春、胆石ちゃん脱出の巻

2020年末に健康診断で胆石が見つかっていた。
見た目なんてどうでもいい〜と思ってたぐらいに太っていた私は主治医にめちゃくちゃ怒られて「本当に痩せなさい!」と叱られた

胆石は8mmぐらいで、脂っこいものとアルコールを分解する消化液が出る胆嚢という臓器の中にいらっしゃる。脂っこいものとアルコールを摂取すると胆嚢が消化液を出すべく動いて石も動く。そして胆石が詰まると激痛が走ると主治医に説明されていた。

「胆石が20代でできるなんてどんな生活してるのっ!胆石を取るときは痛くなったときだからねっ!!」と脅された私は大好きな脂っこいものとアルコールを絶って、12kgぐらい痩せた。

その経過がこれ

多少健康にはなったんだけど、痩せても石は消えない

そして一人暮らしを始めて2023年2月、時はきた

一人暮らしも相まって運動が疎かになり、食事もなんとなくになり、リバウンドもしていた。
2月3日、豆腐チヂミにハマっていた私はその日の夜もごま油多めで作っていた。一見ダイエットな食事だが油は油。

3日夜、なんだか胃が重いな〜と思いながら寝ていると、胃の重みがズンズンという痛みに変わってきた。痛い箇所を触るととてもピンポイントで、尚且つ胆嚢のあたりだった。私は「これは石だ!」と確信し、機屋のおっちゃんたちに「脂汗が出てしゃべれなくなるぞお」と脅されていた私は、「しゃべれるうちに病院に行かなくては!!」と即座に車に乗り込み救急病院に向かった。

救急病院は大抵救急車が来るところで、私は自力で行ってしまったので「あんた元気じゃん。明日内科にでも行きなよ」って突っ返されそうになったが、その頃には痛さMAXだったので「もう無理です!1人で帰れません!!痛いから来たんです!!!」と言い放ち、そのまま緊急入院ということになった。

そのとき胆石はハマっただけで炎症は起こさず痛みもひき、3日で退院し、後日手術ということで落ち着いた。

そして先日、人生で始めてオペ室に入ったのである。

愛知から母が来てくれてとっても心強かったこと。オペ室に入るまでに自分が何の手術をするかドクターにテストされること。手術台に乗ってから看護師さんがずっと手を握ってくれたこと。そして「麻酔いきますよ〜」との掛け声と同時に脳がグラっときて「ヤバッ」と声を出してしまったこと。もうその後には意識はなく全然関係ない夢を見ていて「手術終わりましたよ〜」と言われて目が覚めたこと。後で思ったけど「ヤバッ」と言って意識失くした私恥ずかしい。

予定通りに手術は終わり、私のダイエットを支えてくれていた胆石ちゃんは15mmにまで成長していて、私の体内から出た。

手術を終えると母が「先生からもらったよ〜」と石を見せてくれた。それはまん丸で茶色の物体だった。

腹腔鏡下胆嚢摘出術という方法で行われたそれは、おへそと脇腹に数センチの傷が残るだけで、術後のダメージもそれほどないらしいのだけど、私のお腹の中に器具が入り、多少なりともメスで切られたわけだ。それを考えると今でも怖いんだけど、私はそれを見ていないし石は母の手の中にあった。

不思議だ。

というわけで、胆石もろとも胆嚢を失った。
胆嚢を失っても人間は大丈夫らしい。

前回の何も持たずに緊急入院してしまった反省を踏まえて今回は色々と持ち込んでの入院なのでとても有意義な時間を過ごし、これを書いている。

術後の経過は良好でおへその傷は全然わからない。脇腹の傷はまだちょっと目立つかな。

これから日常生活が戻って、私は胆石ちゃんなしに健康的な生活が続けられるのだろうか、不安でいっぱいです。

ちなみに胆石が詰まった時の痛みで脂汗は出なかったし、想像の4割ぐらいの痛みでした。

胆石ちゃん、今までありがとう。君を失っても頑張るよ。


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