おもしろいに切なさを添えて。

こんばんは。日和です。
今回は珍しくタグについて書いてみようと思います。

#心に残ったゲーム

実は結構ゲーム好きで色々なゲームをプレイしてきています。
特に好きなのは音ゲーでこちらもなかなか現役なのですが、
じゃあ心に残っているかというとなかなかそういう感じでもなく
よくよく自分の心に残ったゲーム。として今回はこちらの話を出来ればと思います。

MOTHER3
任天堂が出しているタイトルのひとつで糸井重里氏が物語の製作に携わっているシリーズとなります。
しかし、その中でも恐らく一番知名度が低いのではないか…という3作目。
ゲームボーイアドバンスで発売されたRPG作品となります。
有名なのは2ですね。ネスが主人公でスマブラなどにも起用されています。

…と、そうはいっても3の主人公となる男の子、リュカもスマブラにちゃんと起用されていますね。そう思うと実は知名度あるのかしら…
そんなちょっとなんとも言えない立ち位置のMOTHER3は確かに自分の「心に残ったゲーム」だと思います。
そんなお話を出来たら。

基本ストーリーの話

ふたごのきょうだいのリュカとクラウス。
そして両親と犬のボニー。
父のフリントを置いて母ヒナワとふたごはおじいさんの家へ遊びに行きました。
その帰り道。
彼らの世界は大きく一変します。

父、そしてリュカはそれぞれの物語を歩みながら、
様々な人々と出会っていきます。
お姫様や泥棒、果てはサルまで。
彼らにも彼らの物語があり、それらはいつか最初の謎に帰結していきます。
幽霊城を探索し、幻覚を見る島。
弱虫のリュカはすこしずつ成長し、
大人への一歩を歩んでいく。

そんな物語はまさにキャッチコピーとなる

奇妙で、おもしろい。
そして、せつない。

その通りの物語だと思います。

クラウスというおとこのこ。

※ここからネタバレになります。
また、はっきりとした描写が無く個人的解釈が多いので注意してください。

この物語の主人公は、ふたごの弟のリュカです。
しかし、私が心に残ったのは兄であるクラウスという男の子です。

弱虫なリュカを連れまわして一緒に遊んでいるような
やんちゃで、ちょっと生意気盛りのおにいちゃん。
そして、消えてしまう男の子。

母がメカキマイラに襲われてその敵を討とうと一人で飛び出していったきり戻らず、リュカが旅立つきっかけとなった。
そして、物語終盤でリュカたちの敵対相手であるブタマスク軍として何度も出会っている仮面の男の正体であることが判明する。
そして、最後には自身の雷(技)が当たり致命傷を負う。
物語の中で彼はそんな立ち位置になっております。

最初からいて、それでいていない存在

仮面の男の正体であるクラウス。
しかしその時点で彼はすでに亡くなっています。
母の敵にひとりでメカキマイラに襲われた時点ですでに亡くなっており、
その亡骸をラスボスであるポーキーたちに「仮面の男」として改造されています。(洗脳であるなど諸説ありますがポーキーの「生ける屍」という発言から個人的解釈としてこの時点で亡くなっていると解釈しています)

そして、大切なふたごの弟であるリュカを襲わされ、
最後には自害して終わります。

…なんて理不尽なんだろうなぁ。
と当時子供だった私にはとても心に残ったのです。

襲われた母の敵が討ちたいとひとにぎりの勇気を振り絞って、
それでも己が子供であるから達成することもできず、
たくさんの未来があるのにも関わらず彼の人生は終わり、
ただの兵器として尊厳もなく他者の欲望に利用される。
彼の人生は、理不尽に塗れすぎていたと思います。

それでも、だけれども、
物語を動かしたのはクラウスです。

いなくなってしまった母を思って、
遺された父と、弟を想って
頑張って立ち向かったのがクラウスという男の子です。
彼が頑張って、その先にリュカという主人公がいる。
どんなに結果がひどいものだったとしても確かにひとつの物語を動かした主人公のひとりであるはずだと、私は思います。

まとめ

そんなわけでちょっとグダグダになりましたが私の
#心に残ったゲーム
MOTHER3ですが、システムも音ゲー感があり秀逸で、
程よく前作の内容も引き継いでいて全体的にとても良作です。
ドットもいい感じに改良されていて内容の重さを感じさせないポップな雰囲気もとてもMOTHERシリーズらしいです。
ぜひプレイしてみてください。
ではでは。




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