小山田圭吾に対する誤解と切り取られて暴走することの怖さ
小山田圭吾がロッキン・オン・ジャパンに
虐めを語った翌年に
クイック・ジャパンと言う雑誌の
村上清の『いじめ紀行』と題される企画の
第1回のゲストとして22ページにわたり
自分のいじめについて語っている
正確には語らされているに近い形かも
一部に武勇伝のようにと言うが
この企画は本人は乗り気でなかった
勝手に交渉に乗り込んできた
村上が最初は引いていた小山田と
話しているうちに盛り上がり
それを事後許諾で掲載したと思われる
『月刊ブラシ』のことは覚えてくれていたものの
やはり引き気味のコーネリアス。
しかし、話をしていくうち
お互いいじめ談義で盛り上がってしまう。
小山田さんは、いじめグループの中でも
〝アイディア担当〟だったらしい。
僕の確信は間違ってなかった。
……(中略)……
小山田さんとのイジメ談義は、
同じ学校の奴とバカ話してるようで
凄く楽しい時間だった。
独り占めするのはもったいないので
僕がシビレた話掲載しよう
この企画が如何に下衆で人道から外れてるか
そして村上清なるライターが如何に異常かは
別で書きたい
上の文からもわかるように
小山田は取材を受けると言う意識で話してない
これが小山田の謝罪文の中の
記事の内容につきましては、
発売前の原稿確認ができなかったこともあり、
事実と異なる内容も多く記載されておりますが、
学生当時、私の発言や行為によって
クラスメイトを傷付けたことは間違いなく、
その自覚もあったため、
自己責任であると感じ、
誤った内容や誇張への指摘をせず、
当時はそのまま静観するという判断に
至っておりました。
と言う部分なのかも知れない
『ロッキン・オン・ジャパン』の
インタビューを見た時には、
小山田はイジメの首謀者か参謀といった
イジメの主犯格という印象を持った
卑劣な人間だなぁと
しかし、『クイック・ジャパン』の記事を
たまたまネットで見つけほぼ全ページ
読む事ができた
その記事を全て読んで
小山田圭吾の印象がガラリと変わった
小山田は主犯格ではなく
どちらかと言えば、傍観者に近い
目の前で行われる性的な虐待では
引いていたりもする
そして小山田のイジメには
いわゆる虐める人間と違う行動原理が
あるように思った
虐めた人の一人目としてあげられている
沢田くん(仮名)に対して小山田は
沢田(仮名)ってのが一人いるとやっぱり
かなり実験の対象になっちゃうんですよね
となぞの発言をしている
もう少しわかり易い言い方だと
小中学校の頃は『コイツおかしい』っていう
認識しかなくて。
で、だから色々試したりしてたけどね。
つまり、イジメではなく
〝実験〟や〝試す〟なのだ
そう言うと逆に酷いという人もいると思う
しかし、当時小学生の小山田にとって
自分と異なるものへの純粋な興味であり
〝実験〟や〝試す〟というのは
相手を知りたいからの表現のように思う
実際に上のインタビューの続きが
高校くらいになると
『なんでコイツはこうなんだ?』って
考える方に変わっちゃったからさ。
そして、沢田くんに対して
小山田が良く使っているのが
〝ファン〟という言葉だ
肉体的にいじめたっていうのは小学生くらいで
中高ぐらいになるといじめはしないんだけど
どっちかっていうと仲良かった感じで
いじめっていうよりも
僕は沢田のファンになっちゃってたから
でも、だからもう、とにかく凄いんです
こいつのやる事は。
すっごいバカなんだけど……
勉強とかやっぱり全然できないんです、
数学とかは。
でも国語のテストとかになると
漢字だけはめちゃくちゃ知ってて
スゲェ難しい字とかを
全然読めないような漢字とか使って
文章とか書くのね
……(中略)……
あと、こいつの凄いのは
学校の名簿を休み時間の間とか
ずーっと見とくね。
それで全部覚えてるのね、名前とクラスと、
お父さんとお母さんの名前とかも
住所と電話番号と
他のクラスに兄弟いるかとか
そう言うのも全部知ってて
学校に行く途中とかに、沢田に会うと
全然知らない下級生について
『沢田ぁ あいつの名前なんて言うの?』
って聞いたら『なんとかなんとか』って言って
『住所は?』って聞くと
『なんとかなんとか』って言って、
全部知っているんですよ
このインタビュー部分からも
彼が単純に障がい者である沢田くんを
バカにして虐めて楽しんではいない事が
感じられる
小山田は次のような事も言っている
沢田はだからね、
キャラ的にもそういう人の中でも
僕好みのキャラクターなんですよね
……(中略)……
わりとそういう特技なんかも持っているっていう
なんか電話番号覚えてたり漢字うまかったりさ。
『レインマン』みたいな
あの頃『レインマン』なんてなかったけどさ、
でも『もしかしたらコイツは天才かもしんない』
とか思うようなこともやるしさ
結構カッコいいんですよ,見方によっては
※『レインマン』(1988)“自閉症”だが、
天才的な記憶力を持つ兄と
自由奔放な弟とのロードムービーらしい
因に沢田くんは小学校2年の時に
転校してきたらしい
小山田は彼の事を次のように語っている
別に最初はいじめじゃないんだけども
とりあえず興味があるから
まぁ、色々トライして
話してみたりするんだけれども
やっぱ会話とか通じなかったりするんですよ
おまけにこいつは、体がでかいんですよ
それで癇癪持ちっていうか、凶暴性があって
牛乳瓶とか持ち出してさ、追っかけてきたり…
沢田くんがどのような障害があったかは
詳しく記事にはされてなかったのでわからないが
普通のコミュニケーションをとるのは
難しい程度の障害があったと思われる
では、一方の小山田は
学校ではどんな生徒だったのか?
あまり触れられていないけど
本人は次のように語っている
高校は(沢田と)出席番号が隣だったから
ずっと席が隣だったのね
それでまたクラスに僕、全然友達いなくてさ
■お互いアウトサイダーなんだ(笑)
そうあらゆる意味で(笑)
二、三人ぐらいしか仲いい奴とかいなくて
隣の席だからさ、結構また仲良くなっちゃってさ
仲良くっていったらアレなんだけど
俺、ファンだからさ
色々聞いたりとかするようになったんだけど
先の事とあわせて考えると
敢えてファンと言ったのは
やりとりが一方通行と言うか
沢田くんが自分から話しかけてくる事が
なかったからかも知れない。。。
でも、しゃべる方じゃなかったんですよ
聞いた事には答えるけど
と小山田も語っている。
確かに、沢田くんは高校になっても
いじめを受けていたようだ
原因は週に1回はウンチを漏らす事
その事も記事には語られていた
ウンコ漏らしたトイレに行ってさ
先生が全部、パンツとズボンを脱がして
ホースで水かけてさ
ジャーっとかやってるんですよ
それで午後はジャージになってて
ジャージになるとみんな脱がしてさ
女子とか反応するじゃないですか
だからみんなわざと脱がしてさ
廊下とか歩かせたりして
でも、もう僕、個人的には沢田のファンだから
『ちょっとそういうのはないなぁー』って
思ていたのね……っていうか
笑っていたんだけど、
ちょっと引いてる部分もあったというか
そういうのやるのは、珍しい奴って言うか
外から来た奴とかだから
傍観者でありながら
同調しつつ嫌悪感も抱いていたという感じか
小山田いわく沢田くんにとっては
チンチンを出す事なんて何でもないことらしい
例え本人が何でもない事であっても
障がい者を珍しがって
性的虐待をして面白がる事に嫌悪感が
あったのかも
わたしが見た『ロッキン・オン・ジャパン』の
インタビューで感じたのは、まさにソレだった
この記事に書かれていた
『ウンコを喰わした』という
海外メディアにも取りあげられたイジメは
『いじめ紀行』の中には一切なかった
この卑劣な『いじめ紀行』を企画した村上清なら
食いつきそうなネタなので
敢えてカットしたとは考えにくいので
そのような事実はなかったのではないかと思う
しかし、
『全裸にしてグルグルに紐を巻いて
オナニーさせて』については
真相が書かれていた
(まぁ、真相はわからないが)
詳細が書かれていたと言った方がいいかな
相手は、沢田くんではなく
2人目の被害者とされる村田くんだ
記事の全体の感じから村田くんの方が障害は軽く
小山田は村田くんにはあまり感心がない印象
そのイジメが起きたのが中学の修学旅行
首謀者は1こ年上で渋カジの元祖のような人
小山田いわく
勘違いしちゃってるみたいで、
限度を知らないタイプ
修学旅行で布団を敷いて
体の小さい村田くんを相手に
みんなでバックドロップをかけていたらしい
まぁ、それ自体もイジメと言えば
イジメかもだけど(小山田も自覚している)
そこに先輩が来て村田くんを全裸にしたと。。。
自分は引いてしまったが
その先輩に同調する人もいたり
反抗すると殴られるという状況があったりで
キツい体験だったと話していた。
それが嘘か本当かわからないが
沢田くんに対する態度や感情から考えると
あながち嘘ではないと思う
とにかく、小山田は他の生徒以上に
障がい者に興味を持っていた事は間違いない
確かに沢田くんに対して小学校の頃に
身体的イジメがあったのは事実だろう
しかし、沢田くんにとって小山田は友達であった
沢田くんは毎年、小山田に年賀状を出している
画像は、記事に載せられていた沢田くんの年賀状
インタビューでは〝僕は出してなかった〟と
小山田はいっているが
『手紙ありがとう』とあるw
沢田くん障害の重さはわからないけど
決して軽くはないだろう
沢田くんとは中学では少し離れたと言うので
小学校5年か6年の時と思うけど
一般的な12歳の男の子としても
この文字は上出来なんじゃないかな
この映像も障がい者の年賀状を晒して
バカにしてると言う記事に出てたものだが。。。
小山田は実は自慢したかった気がする
確かに漢字が多用されているし
頑張るの『頑』なんて中学で習う漢字なのだ
インタビューでは
あんまりこいつ、
人に年賀状とか出さないんだけど
僕の所にはなんか出すんですよ(笑)
となっていたけど、この笑は嘲笑うのでなく
照れ隠しの笑いのような気すらしてくる
この企画の下衆いところに
イジメ被害者にアポなし電話をかけ
自宅に押し掛けているというのがあるが
沢田くんは自宅に押し掛けた村上の
『小山田さんとは、仲良かったんですか?』
の問いに
『ウン』と答えている
沢田くんは卒業してから家族とも
『ウン』『そう』程度の会話しかしなくなった
母親も『卒業してからひどくなった』と
言っていたという
確かに小山田の話では聞かれた事に対しての
答えのみだけどもっと話していた印象がある
そして母親が言った
『小山田くんとは仲良くやっていたと
思っていましたけど』
との言葉は嘘でないと思う
沢田くんが学生時代より人と話さなくなった
事を聞いた小山田は
重いわ。ショック
■だから小山田さんと対談してもらって
当時の会話がもし戻ったら
すっごい美しい対談っていうか……
いや〜。でも、俺、ちょっと怖いな
そういうの聞くと。
でも……
そんなんなっちゃったんだ………
小山田のショックが伝わってくると同時に
村上最悪と思ってしまう。。。。
このインタビューを切り取って
イジメとされていたものに
ちゃんとビニールのひもを
(ティッシュの)箱に付けて、
『首に掛けとけよ』とAの名を
箱に書いておきましたよ(笑)
というのがある
しかし、ちゃんと記事を読むとイジメではなく
寧ろ、そこに愛すら感じてしまう
目的が沢田くんを辱めるためじゃないから
このエピソードは本人もちょっといい話として
語っている。。。。
(沢田は)超鼻詰まってんですよ。
小学校の時は垂れ放題で
中学の時もたれ放題で
高校の時からポケットティッシュ
持ち歩くようになって
進化して、鼻拭いたりするようになって
『お、こいつ何かちょっと
エチケットも気にし出したな』って
僕はちょっと喜んでたんだけど
ポケットティッシュって
すぐなくなっちゃうから
5、6時間目になると垂れ放題だけどね
それを何か僕は、
隣の席でいつも気になっていて
で、購買部に箱ティッシュが売っていて
僕は箱ティッシュを沢田にプレゼントしたという
しかも、ビニールひもを箱につけて
首から掛けられるようにして
『首から掛けとけ』って言って
箱に沢田って書いときましたよ
それ以来、沢田はティッシュを首に掛けて
いつも鼻をかむようになったという
それで5、6時間目までもつようになった
そしたら沢田、僕がプレゼントした後
自分で箱ティッシュ買うようになって
一部を切り取ればイジメだが
これだけ長い間気にかけ
進化を喜び、対応策を考えたとすれば
そこに愛はあると思う
そしてされた相手も嫌がらず
自ら箱ティッシュ買うようになったのだから
これはイジメと言えるのだろうか??
第一、障がい者と言うだけで
私達は沢田くんを知らない
側にいて感心を示さない事の方が
イジメと言えないだろうか?
障がい者だからと言って一方的に
守られる存在として扱う事は
尊厳の侵略ではないのか?
小山田の周囲で障がい者イジメがあった事は
まぎれもない事実だろう
でも小山田が首謀者や参謀と言うのも
少し違うし
小山田が障がい者を侮辱しているというのも
沢田くんに関しては確実に違うと思う
小山田のインタビューが酷く感じるのは
多用されている(笑)という表現の影響も
少なくないと感じている