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後悔しないように子どもと旅したい〜日本のオランウータン事情〜

やっと元気に(?)なったせいか
旅行なんぞしたいなぁと思うようになった

今年は、2年連続で行っていた春休みの旅…
出張中のコタパパに会いに行くという
大義名分を借りたオランウータン巡りもできず

ゴールデンウィークも
ただひたすら大人しく家にいた

普段の週末も動物園にすら行けていない

そんな中、またやってしまった

何をかというと

ネットで
〝オランウータン 死亡〟と打ち込み
ポチっとする事

下の記事にも書いたが、
オランウータンの死亡はニュースで
大々的に取りあげられる事はない…
自分で能動的に情報を得なくては
全く知らないうちに
永遠に会えなくなっていることもある

今回、亡くなっていた事がわかったのは
いしかわ動物園のハッピー(♂)
まだ30歳の若いコだ

ハッピーは、去年の6月に
宮崎のフェニックス動物園から
いしかわ動物園にブリーディングローン
つまり、いしかわ動物園に1頭だけいる
ドーネという雌のオランウータンの
お婿さんとして迎えられた

フェニックス自然動物園では、
1991年からサクラ(♀)が飼育されていた
ハッピーは1998年に、サクラのお婿さん候補
として多摩動物公園から宮崎へと行った

サクラは、「天才!志村どうぶつ園」で
有名なトレーナーの宮沢厚さんと一緒に
テレビに出演したこともあり
ショーもしていたオランウータンだった

読売新聞 (1998撮影=宮沢氏提供)

「天才!志村どうぶつ園」の宮沢さんと言うと
オランウータンのサクラより
チンパンジーのパンくんの方が
ご存じの方も多いかも知れませんね

宮沢さん パンくん 志村園長
パンくんとジェームズ



ハッピーが、お婿さんとして
フェニックスに来たのを機に
サクラはショーを引退し、繁殖に専念します

しかし、2009年
サクラは死亡してしまいました
ハッピーは以降1頭で飼育されていたのです

そこには、日本のオランウータンが
抱える大きな問題がありました

というのも、ハッピーは、
多摩にいたジプシー(♀・享年62歳)の娘
チャッピーの子供で、ジプシーの孫なのです

ジプシーには4人の娘がおり
現在日本にいるボルネオオランウータンの
なんと半数がその血筋なのだとか

そのため、国内のオランウータンのメスは
ハッピーの従妹に相当する個体が多く
ハッピーの花嫁候補となれる
ジプシーと関連のないメスは、とても少ないという
事情があったようなんです

zoo zoo diary

ハッピーは、オランウータン好きの息子さんに
買ってあげた本にも紹介されていて

●ハッピー

一頭でガンバッテます。
となりのケージにいるチンパンジーに
嫌いな人参をあげたりします。
自分のペットとして見ているようです。
早く新しい施設とお嫁さん欲しいなぁ〜

オランウータン ジプシーファミリー

という紹介文が載っていました

『人参を投げるの見たい!』

と息子さんお気に入りの一頭だったのです

youtubeネイティブな息子さんは
人参をあげる動画を見つけたものの
実際に見たいと言っていたのです

その後、息子さんが

『パンくんに会いたい!
 プーキーズのカイくんみたい!』

とさらに言い出して
熊本にある阿蘇カドリードミニオンには
2度ほど行ったのですが

プーキーズと犬が怖くて固まる息子さん(めっちゃ嫌そうw)

どちらもフェニックスに行こうと思いつつも
時間的に行く事ができずにいました

そして、去年の6月

ハッピーがいしかわ動物園に移動した事を知り
なんとナイトZooもやっているとのことで
チンパンジーに人参をあげる姿は
もう見れないけど
石川県なら車で行けるし、九州より近いからと
9月のお休みを利用して会う事ができました

本当に、あの時に会いに行く決心をして
良かった!我ながらグッジョブ!

『早くお嫁さんが欲しい〜』と書かれた
本の初版はなんと2009年10月20日

お嫁さんをもらうのではなく
お婿さんに行くと言う形だけど
実現したのは2023年6月
実に14年も1頭で頑張っていたハッピー

それほどに、国内でのオランウータンの
カップリングは難しいものとなっている

いつかオランウータンは
日本の動物園から姿を消すのかも
知れないなぁ、、、

まだ、お目にかかっていない
オランウータンは

北海道に2人
愛媛に2人
福岡に2人
鹿児島に2人

と、、、遠い、、、
どれも遠い、、、