見出し画像

いつかAIになる物語。

話を作る時は、登場人物の名前で言葉遊びをします。

まばたきひとつ分だけ はざっくり書くと、「飯を食わない上司と飯を食わそうとする部下の話」です。樹良実と相沢アイの名字は、二人のイニシャルを合わせるとAIになるようにしてあります。
相沢アイの下の名前は藍と書きます。夜の空の色です。また、「あい」は「I(私)」と「愛」が掛かっています。樹のイニシャルも同じ意味です。
二人の私がひとつになって愛になるという。(こっ恥ずかしいことを書いていますね。書いてて胸がムズムズします)。

そのほかの登場人物の名字は可能な限り一文字にしています。
相沢の元上司の関さん、樹の相棒の幡さん、樹の同期の南さん、南の部下の淀くん、林さん、北さん、宮さん、相沢の前の会社の同期の原くんと辰くん、などです。

阿部さんという女性が話の後半に出てくるんですが、樹にちょっかいをかけてくるキーマンだから名字を二文字にして区別しました。イニシャルも相沢と同じAで、同じ意味が掛かっています。

もうひとり、小路かおるという女の子がいます。これも樹に関連のある人です。
小路は「こうじ」と読み、「糀」と掛かっています。糀は米・麦・大豆などから作られ、酒や味噌や醤油などを醸造するのに欠かせない大切なものです。日頃口にする食べ物はおおむね酒や味噌や醤油で調味されており、糀は食事の根本を支えているとも言えます。

というように、名前で遊びつつ話を作っています。


この話は想定してたより長くなってしまって、コマを割らずに走り書きした段階のものがノート5・6冊分あります。

さすがにこれ全部をトーンや仕上げまでしたマンガ原稿として仕上げるのは難しそうなので、ラフに近い形で出来る範囲で形にしていければと思っています。


ちなみに、何度書き直しても物騒になる物語 の主人公の名前は「ゆう」で、「YOU(あなた)」が掛かっています。
「I」と「YOU」の物語には繋がりはありませんが、同じテーマで作りました。

「命のこと」。
「後悔を抱えて傷だらけだけど進むこと」。
「誰かと一緒にいたいと願って名前を呼ぶこと」。
「食べることと生きること」。

こう書くと重たいテーマに見えますが、樹と相沢に関しては、『仕事はデキるけど恋に不器用でお互いの事を好きすぎるひとたちの恋愛話』を描こうとしているので、基本的にイチャついてます。

まだ形になっていない物語ですが、文字にすることで自分が何を思って作った話なのかを再確認したかったのでテキストを投稿しました。
読んでくださった方、ありがとうございます。



お読みくださり、ありがとうございます。 スキ、フォロー、励みになります。頂いたお気持ちを進む力に変えて、創作活動に取り組んで参ります。サポートも大切に遣わさせて頂きます。