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記憶の中のハンバーグ
私達が食べ盛りだった頃、母は毎日米を一升炊いていました。
洗濯機を一日二回以上回し、日々家事に追われていた母ですが、時折、餃子を包んだりハンバーグをこねたりしてくれました。
ハンバーグの付け合せはサニーレタスか刻んだキャベツです。
母は器用な人ではなかったのでキャベツの千切りは幅が一センチくらいありました。
ちょっと焼きすぎて焦げ目がついたハンバーグの上にケチャップとソースをかけてまぜて食べます。
このハンバーグが私にとって一番のごちそうです。
大勢で囲む食卓。そして大好きなハンバーグ。
食べ終わったら各自で食器を下げていく家庭でしたので、最後はいつも私の夕飯だけがテーブルに乗っていました。
食後しばらくは子供達はテレビタイム。母はつかの間休憩です。
この光景を思い起こすと、懐かしくて胸が少し苦しくなります。
もうすっかり大人になってしまって、子供には戻れないのが寂しいのかも知れません。
親になった今、たまにハンバーグをこねていると、母の作ったハンバーグが食べたくなります。
出来ればちょっとだけ焦げちゃってるのがいいです。
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