雑なひとの日記。201216

昨日の朝、ピアスをなくした。

気に入ってここ二年ほどずっと付けていたピアスなので、無くしたらがっかりするのだろうなと日頃から思っていたのだけれど、実際どうかというと、特に感想は浮かばなかった。

見つかればそれはそれでいいし、見つからなくてもそういうものだと、正直思う。
人から貰ったものならもう少し困っていたのだろうけど、無くしたピアスに嵌まっている石が鑑定書付きのダイヤモンドだったとしても、多分、感想は浮かばなかった。

勤め始めの頃、働いた自分の頑張りを何か目に見える形にしておくのも悪くないかと思い、ローンを組んでダイヤモンドのネックレスを買った。カットがハイクラスのダイヤモンドの輝きというのは、確かに大したものだった。光の跳ね返し方が独特なのだ。キラキラッと眩く強く明確に輝く。

ちなみにそれはもう手元にない。割とぞんざいに手放してしまった。

なんだか持っていると、引け目のような負い目のような、釈然としない気持ちを抱えてしまって、それを長い間、一緒に手放したがっていたように思う。

ジュエリーを選んでくれたお店のひとのことや、当時の自分のことを、もう少し大事に振り返りながら、さよならできたら良かったのにと、今になって思う。

あまり定かではないけれど。ピアスの穴はハタチになる前にピアッサーで空けた。

耳たぶを氷で冷やして痛みを感じにくくしてから、小さな器具で針をガッシャンと刺す。簡単なものと思いきや、左右の高さを合わせるのが難しかった。

右の耳たぶに穴を空けて間もなく、なぜか傷のようになってしまって、薄いかさぶたが何度もできた。庇うようにしてしばらく何も付けずにいたら、いつの間にか穴が塞がってしまった。

なのでピアスを片耳にだけつけている。

昔は石をあしらったものをよく選んだ。今は耳元でゆらゆらと小さく揺れるデザインのものが落ち着く。ピタリと定まらなくて、少し不安定な位が心地良い。できれば、木の葉や羽をモチーフにしたものがいい。

何もつけずにいるのも心許ないのだけれど、いざアクセサリーを買いに行くとなると、疎いものなので、どこへ出向けばよいものかと、首を傾げるばかりである。

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