P2Pを結び合うネットワーク社会
『参加型社会宣言』のなかで、橘川幸夫さんが
組織を強く大きくすることが近代の方法論だとしたら、次の情報化社会は、一人ひとりの個人が自己権力を持ち、他の個人と1対1の関係を結び合うネットワーク社会になる
と書かれています。
P2P=Peer to Peer 1対1の関係
2019年から私の中で活発になったオンラインでの学びのなかで、「同じものを見ていてもどのように感じているのか、解釈しているのかはまったく違うのだ」ということを具合的に認識できるようになってきました。
これまでの私は、考え方の違いに対して
①「批判」「誹謗中傷」として「主流派だと思っている行動」をしない人のことを「変わった人」「理解できない人」だと諦める
②自分達(だと勝手に思っている・・みんなが言っていること)を説明しようとする
③陰口を言って自分の気持ちをすっきりさせる(陰口を言ってる自分自身を軽蔑するのだけど)などの行動をとっていました。
SLF自己組織化ラーニングファシリテーターのあり方や、EMSエッセンシャルマネージメントスクールで本質行動学を学びました。そこで出逢う方々と深い対話をする時間を持つことができるようになってから、「指を自分に向ける」ことができるようになりました。元々人に対する興味関心が高いのですが、自分自身の内面を見つめ直す学びの時間を繰り返していることで、さらに、その場に参加している方々ひとりひとりに興味関心が湧いてきています。1つの事項に対して「この人はどう感じているのだろう?」「じっくりお話してみたい」という方がたくさんいらっしゃいます。
P2P=Peer to Peer 1対1の関係
私は「対話のNukadoko」というオンライン対話の場を創りたいと思って学んでいるので、その場をどうデザインしていくといいのかなぁといつも考えています。橘川さんが『参加型社会宣言』の書籍のなかには、たくさんの方々とのつながりをいかに大切にしているのかがとてもよくわかる記述が散りばめられています。P2P=(Peer to Peer)1対1の関係を丁寧にていねいに築いてきたようです。橘川さんは本を書くことが「手紙」「ラブレター」であり、最初に出版した本に挟んでいた読者カードで、読者から返信があった1つ1つにすべて返事をだしたと仰っていました。
「本をたくさん売ることに興味があるわけではなく、ひとりひとりの読者とどう対話していくか」に興味関心があるようです。
私はどのような切り口で場を創っていきたいのか・・
一人ひとりの個人が「自己権力」を持つことを支援するために、どのように生きていきたいのかを自分の力で考えられる「きっかけ」となるようなオンライン対話の場を創り続けたいと思っています。
参加する人の関係が繋がって拡がって、多様なフレームからの視点を体感できるような豊かな場をつくるためのデザインを考えています。自分はどのようなあり方でなければならないのか、そこに集ってくださる方々に何を期待しているのかを考えていくうえでもP2P=(Peer to Peer)1対1の関係は基本中の基本だなぁとあらためてキーポイントに付け加えました。