その結婚「ちょっと待ったぁ!」Vol.1
はじめに
私は1965年生まれの57歳。3人の子どもはそれぞれ結婚していてパートナーがいます。孫も2人できました(可愛すぎる)。いまさら遅いのですが、直接は伝えられない(受け取りたいかわかならいから)ことをここで呟いてみます。私の人生、どこで終わるかわからないので記録しておきたいと思い立ちました。子ども達へ問いかけながら、自分も答えてみる形にします。
問1.いま幸せですか?
answer
私は幸せです。結婚して33年が経ちました。自分の人生を自分で選択できていることがとっても幸せです。それが私の子どもの頃からの願いでした。夫や子どもたちを幸せにすることに貢献できたかどうかについては疑問ですが。
問2.結婚しようと決めた理由はなんですか?
answer
私は自分が幸せになるために結婚しました。この人と一緒にいれば安心で、生活の安定が望めそうだという直感が働き、出逢って1週間で結婚を決めました。
問3.あなたたちが結婚生活で得ているものはなんですか?
answer
結婚生活33年間で得たものは、信頼できる他者が増えたということです。夫の両親、子ども達、そのパートナー、孫。そして、これまでの出来事1つ1つをなんとかしながら生きてきた日々の体験。それが私が得てきたもののすべてです。
問4.結婚する前に知っておきたかったことはなんですか?
answer
私は直感で結婚を決めたので、結婚前に知っていたのは9歳年上であることと、お金に困らなさそうなことと、私を大切にしてくれそうなことを感じたから選択しました。「頼れそうだ」ということが最大の理由でした。
問5.その結婚、続けますか?
answer
私は続けます!夫を選んだ時から「最後まで一緒にいる」と決めてたわけではありませんでした。だから最初から「離婚」という選択肢を常にとなりに置いていました。それを選ばずに済んだのは、夫はもとより、義理の両親の支えと子どもたちの存在があったことが大きかったです。33年間一緒に過ごしてきて、自由奔放に生きてこられた人生への恩返しをする予定です。
今回の問いに対してのつぶやき・・・
問1.いま幸せですか?
この記事を書こうと思い立ったのは、一歩離れたところから話しかけてみたかったからです。子ども達にいきなりこんな問いを投げかける場面って想像できないし、これを直接聞いたところで結局は説教くさくなってしまう恐れが大きいからというのもあります。
私はオンライン対話の場でなにかのテーマについて話すことはあるし、その都度、そのときの自分の考えを伝える場面があります。だけど、近しい人達とはこんな話をする機会が持てないんですよね。
親としては、他者に迷惑をかけないで、自分の力で生きていける子に育ってほしいと願っていました。礼儀作法や公の場での振舞い方、食事を好き嫌いなく食べること、親や先生の言うことをよくきくことを厳しく躾ていた(体罰も含む)のは、我が子が困らないようにとの責任からでした。体罰は感情任せになってしまう私の弱さの部分でもありますが。
学校に行かない選択をした時期も乗り越えて、3人とも結婚したことで責任を果たしたつもりになっていました。だけど・・・結婚ってなんなんだろうね?と語りあかしたい気分でもあります。
問2.結婚しようと決めた理由はなんですか?
小学校5年生頃から自分の両親が信頼できないと感じていた私は、自分で生きていけるように看護師という道を選択しました。だけど当時は専業主婦こそが幸せになる道だという時代だったので、3高(高学歴高収入高身長)の男性を狙って仕留めることが生き延びる術だと思っていました。なぜ3高だったのかちょっと謎ですし、夫はこれに当てはまりませんが・・・。
行きつけのオートバイ販売店が主催した「上海無錫ツーリング」に参加したことがきっかけとなり、1週間のツーリングから帰国した時には結婚を決めていました。私の「ビビビッ」に従って、「わたしと結婚するつもりでデートに誘っているの?」ときいたら「うん」と言ったので「じゃあいつ結婚式する?」ってなかば強引なスタートでした。
問3.あなたたちが結婚生活で得ているものはなんですか?
これまでの私の人生はすべて「直観」で決めてきています。由佐美加子さんのライフタペストリーという講座で、私のメンタルモデルを探究してもらったときに気がついたのですが・・・
誰も信用できない。360度敵だ。他者が怖い。
という無意識にある信念が駆動し続けていますので、常にどっちの方向に行ったら私の望む未来があるのかをレーダーで探知し続けている状況だと思います。なにかの出来事があるたびにどうにかできているのは、知らない間に誰かに助けてもらっているからなのですが、それもご先祖様なのかなにか大きな力によって生かされていると思えています。
これまでのすべての体験がいまのわたしを形作っていますし、これかれもきっと進化し続けますので死ぬまでには子ども達に赦してもらえたらなぁと願いながら生きています。
問4.結婚する前に知っておきたかったことはなんですか?
結婚するってことはどういうことなのか教えていませんでした。学校で習っていましたか?本で読んだりインターネット検索したりして考えてから結婚しましたか?そしてそれはパートナーと話しましたか?
親としては、大人になる前にしっかり語り合えればよかったなぁと感じています。結婚は人生のパートナー契約だったんですね。最近気づきました。それを結ぶ時に、契約書を交わしておいた方がよさそうな気さえしています。それぞれのパートナーの性格や収入、互いを大切にできるかどうか、同じ目的に向かって進めるかどうかなど「自分達が自分達の基準」で選んだ人を親が反対することだけはしないようにしたいと思っていましたが、結婚する前に確認したらよかったことがあったのではないかと思うのです。「逃げ恥」を観ている時には現実離れしていると感じていたけれど、もう一回観たいと思っています。
問5.その結婚、続けますか?
結婚すると決めた動機が「生きていくため」だった私は、結婚してはじめてわかったいろんな出来事に驚きました。男女間の格差、専業主婦への圧力や偏見、子育ての大変さ、義理の両親の介護・・・。
最初は完全にヒエラルキーの下でした。夫が文句を言っても従うフリをする。言い返したりしない。夫の前で言えなかったことを友達に愚痴る。などでしのいでいました。夫に歯向かうことは「生きていけない」ことを選択することだと思っていましたので、ほとんど「はい」と言ってたと思います。
夫の姉や母をつかまえて長時間話を聴いてもらうことでなんとか修正できていましたし、「生きていくため」にはあっかんべーって思いながらも「はい」ということだと決めていました。
幸い、夫は基本的にはいい人ですし私のことを大切に扱おうと努力していることは重々わかっていました。だけど、「対話」にならないことばかりだったなぁと思います。それは私の方も同じです。「対話」ってどうやってするのかまったくわかっていませんでした。
人と人とが協力して成し遂げること
ピースメイキング・サークルが地域に拡がっていけばいいなぁ・・・。と願っている私ですが、家庭内の対話でさえ上手くできていない状況にいます。だから、これをどうやって拡げるのか模索しているのです。
これまでの社会のあり方では立ち行かないから、不登校やひきこもりや若者の自殺が多くなっているのだろうと誰もが気づいていますよね。
ひとりひとりが存在していることが価値である。
と由佐美加子さんが仰るのですが、私はそれを我が子達に伝えていませんでした。ことばではいまでも伝えることは出来ますが、それを体験として伝えていないという責任を感じています。
自分が学んでいることを我が子達にことばで伝えることも恥ずかしいし、もうすっかり大人として生きているのに今さら「正論ぶって」みるのもちょっと違うなぁと思います。ここに書けただけでもほっとしました。
※今回は趣向を変えて書いてみました。
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