ネガティブな感情を吐き出す場があるとポジティブになって、深く息を吐けば自然に綺麗な空気が体内を巡るのではないのかなぁ・・・
深呼吸って息を吐くところからします?吸うところからします?
これまでは「はい大きく息を吸って~吐いて~」って言われていたような気がします。みなさんはどうですか?私は、深呼吸をするときに「吸って」から「吐いて」いました。そして、深呼吸ってなんだか疲れるなぁって思っていたんです。いきなり吸い始めると身体に力が入るんですよ。
でも最近「とにかくゆっくり息を吐き出す」ことだけをしてみると、自然に空気が入ってくることに気がついて(55歳ですが・・・今頃・・)、リラックスできるようになったんです。だからイライラした時とか疲れているときとか「ただ息をゆっくり吐く」ことだけを意識するようになりました。これって知ってる人は知ってるのかも!!
一転して・・・
ネガティブな感情をないことにしたり、閉じ込めていることが美徳とされてきた時代に生きてきて、これは逆なんだと思うようになりました。ポジティブであることが善で、「どうやったらポジティブに生きられるか」を考えている時代もありました。人のネガティブな感情を聴き続けるとこっちが辛くなるので、私の感情にも蓋をしていることもありました。
でもね・・・
ネガティブな感情の中には大切なことがたくさん詰まっているのだと気づくようになってから、その感情こそ大事に扱うことが必要だと思っています。呼吸と一緒で、全部吐き出すことができると自然に元気が入ってくるのではないのかしら?って思っているのです。
インターネットで見るさまざまな誹謗中傷や怒り・・・
学校や職場など組織の中のいじめ・・・
モンスター○○が流行った時代、自分の意見は言えなくなりました。
みんな仲良くしましょう
意地悪なことは言わないようにしましょう
場の空気を読んで行動しましょう
こうやって大人になりました。人の悪口を言う人、ネガティブなことばかりを言う人、怒りをぶちまける人とは距離を置いて生活してきたように思います。でも、自分だって同じように人の悪口も言うし、ネガティブな気持ちになるし、怒りのままに反応することだってあります。なのに・・人は許せない。このネガティブ感情こそ、その中にこそ人が幸せに生きられるヒントが詰まっているのだというのに、みんな耳を塞ぎたくなります。
だって、ポジティブ発言のなかにいた方が楽だし、楽しいですよね。
私が開きたい「対話のNukadoko」では、このネガティブ発言をぜーんぶ吐き出してもらえるような場を目指して考えているのですが、それを吐き出して終わりにするのではなく、どうやったら建設的な意見になるのかを模索しています。ただ吐き出すだけだったら暗い沼のなかに沈んでいきそうになります。同じような問題に関心のある人が集って、ネガティブな感情を建設的な意見にまとめ上げられるといいのですが結構ハードルが高そうです。
参加してくださる一人一人にセルフマネジメントする力があるといいのかもしれません。対話会でありのままの自分とありのままの他人が語り合い、対話会の後でその時間を振り返る時間をつくらなければ成立しないような気がします。自分の心と繋がる時間。自分の心をまんなかに戻す時間があると、安心して吐き出し続けられるのかもしれません。
まずはファシリテーターである私自身がセルフマネジメントできていないとはじめられないので、まだ学んでいる途中です。・・・いつか安心安全の場を開くために考え続けています。幸い、私には自分のネガティブ感情を吐き出せる仲間がいますので、毎日を楽しく穏やかに過ごせています。
しなやかに、ゆるぎない強さを持てた時には継続的な場を開く予定です。あと少しのような気がしています。