登録実務講習に行ってきた話
2022年度の宅地建物取引士試験に合格した。宅建士の登録のためには、実務経験が必要だが、私にはないので実務に代わる登録実務講習を受講した。
登録実務講習とは
直前に書いたばかりだが、宅建士試験に合格後、宅建士登録をするのには2年以上の実務経験が必要となる。2年未満(未経験も含む)の実務経験しかない場合には、実務に代わる登録実務講習を受講することで、宅建士登録ができるようになる。
ちなみに、宅建士試験の合格は無期限に有効なため、宅建士として従事することがなければ特に宅建士登録をせずにいてもよい。一方、私の場合のように宅建士登録をする場合は、登録実務講習を受け、修了証発行から10年以内に登録する。
つまり、宅建士試験合格後、宅建士登録(宅建士証)をする場合に、今回の内容が関わってくる。
登録実務講習への登録
登録実務講習へは、10月の宅建試験を受けた直後から申し込みができるようになる。宅建士登録を試験後できるだけ早く済ませたい場合は、試験終了後できるだけ早く申し込もう。3万人近くが合格する試験なので、合格証が届く12月の段階から申し込もうとしても、1月や2月の受講日が埋まっていて選択肢が少なくなっていることが多いようだ。特に急ぎでなければ、年中開講しているので、自分の好きなタイミングで申し込める。
講習は自宅での事前演習があり、それに加えて、通常は土日の2日間かけて行う通学コース、また体力に自信がある人向けとして朝7時から夜22時までの1日通学コースもある。
申し込んだはいいけど、不合格だったという人は申し込みを取り消せるので、安心である
登録実務講習の内容
どのような国家試験も法定講習は形式的に開催されることが多く、宅建の講習も違いはなかった。指定された講習時間のために薄く延ばされた講義、修了試験も講義時間中にチェックしたポイントから出るためよほどのことがない限り落ちたりしないのでまずは大丈夫だろう。
具体的な内容として、35条書面:重要事項説明書と37条書面:契約書の作成である。簡単な宅地の取引ケースの事例が設定され、顧客と不動産屋のやり取りの中から必要な情報を拾い上げ、この書面を作っていくという演習が行われる。修了試験も、講習での演習をベースに、基本的には同様のことが問われる(択一もある)。
たとえば、登記簿の中から分筆などを経た土地の地積の読取り、水道ガスなどの生活用設備の図面の読取りから書面を穴埋めする、ほかにも登記の閲覧申請はどのようにするかとか、必要な図面はどれで誰から手に入れるのかなどを教えてもらう。書面の作成や役所での手続き等は試験では問われないため、ある意味新鮮でよかったと思う。
最終的な修了試験もテキスト等は持ち込み可能なので、難しいことはないだろう。
宅建登録講習の結果と感想
修了試験は無事合格。試験は全く難しくないので気にしなくてよいが、長時間の講習、講習時間を守るために薄く延ばしたような内容、話のうまくない講師でとにかく疲れた。特にこのしゃべりで普段の講義やってるとしたら、この資格予備校は絶対に使わないと思った…。
宅建士登録がまためんどくさい手続きなので、あまりやる気が起きてないが、やったからにはまた書いていこうと思う。