選択肢が多すぎる時代に満足を手に入れるには【選択のパラドックス】
YouTubeを見れば楽しそうに働いている人、勉強したかったことを分かりやすく解説している人、世界中のお金持ち、どんな動画でも見ることができます。
SNSによって僕たちの私生活は世界中と繋がり、その分「多くの可能性」に触れることができる様になりました。
同時に可能性がたくさんあることで「本当にこれやってて良いんだっけ?もっと効率的なものがある様な気がする...」と悩む人も多いはずです。
そこで今回は選択肢があるが故に迷ってしまう「選択のパラドックス」と、脳の仕組みからどういう選択をするのが良いのかを考えていきます。
選択のパラドックスが私たちを悩ませる
選択肢が多いほど私たちは豊かになりそうですが、実際はそうではありません。
選択肢が多すぎると、1つを選ぶことが難しくなり、他の選択肢がもっと良かったのではないかと感じる後悔や、選びきれないことでの疲労感が生じてしまいます。
昔はテレビ番組で十分だったのが、コンテンツが溢れる様になり、選択肢が増えたことでどの動画を見ようか迷う時間も増えてきています。
また夢や目標も同じで、多くの人の生活が見える様になった事で、他の選択肢が魅力的に見えたり、本当に今の選択が正しいのか不安になってしまうのです。
選択肢を絞ることで得られる落ち着き
選択のパラドックスにより不安が増える対処法として「選択肢を減らす」ことが重要になります。
選択肢を意図的に絞ることで、選択自体のストレスが減り、落ち着いて生活できる様になります。
そのために今自分の中にあるやりたいことや、夢を書き出してみて優先順位をつけてみましょう。
人生は4000週間と短いため、全てはできません。
そこで平らに努力をして全てが中途半端になるよりは「今集中するべきこと」を絞ってそこに時間を使っていく様に調整します。
選択肢が減ると、何をやろうか、何をやるべきか、の不安が無くなり、取り組むべきブレない軸ができて自信を取り戻すことができます。
定期的な見直しをしよう
目標を絞ることで、選択肢の多さからは解放されますが、非効率なことをずっとやっていては勿体ないです。
そこで目標を絞ったあとも環境の変化や、自分の成長に合わせて定期的に見直しをすることで、再度進むべき方向性を調整します。
そのことについて考え続けるほど脳の神経が繋がり、そのことについて深く考えられるようになるため、深い解像度で再度進むべき方向を考えることができるようになるでしょう。
また大事な考え方として、自分が選択して行動したことによって選られた充実感や成長をしっかりと噛み締めて「十分に幸せな選択をできている」と納得することも必要です。
選択肢が見える限り、他がよく見えてしまうのでそれに惑わされるのでは無く、自分がやってることは十分できている、と考えることで楽になるかもしれません。
ドーパミンを理解して適切に行動する
ここまで目標ややるべきことの整理をしてきましたが、目標に向かう上でもう一つ重要なことがあります。
それはドーパミンによって引き起こされる「選択への欲求」です。
ドーパミンは何かの行動の結果、何かを達成したり楽しみを感じると、その行動に対して快楽ややる気を生み出します。
これは動物の生存本能的に、行動した結果良いことがあることを繰り返せる様ドーパミンを放出できる様進化してきたと考えることができます。
しかし現代ではYouTubeのショートをはじめとし、何かを見て、楽しい動画だった、といった様な短期間のドーパミンの繰り返しが起きてしまっています。
それによって本来の目標に対してドーパミンが感じられ難くなり、SNSやポルノといった簡単に得られるドーパミンに動かされてしまうのです。
ドーパミンをリセットし目標を追いかける
目標を絞ると同時に、短期間でできる様な誘惑を抑えて「今できることを減らす」ことも同様に重要になります。
つい触ってしまうSNSやタバコなどを遠ざけて、ドーパミンの過剰な刺激を抑えるデトックスを行うことで、目標に向かって行動する中での緩やかに放出されるドーパミンを感じることができる様になっていきます。
無理して努力をしようと思うからなかなか努力ができないのであって、それは違う部分に喜びを感じる脳の癖が出来上がっているのです。
決して動画やお酒を飲まない様にするって訳でも無く、依存していることに気づいて控えていく、刺激の強いドーパミンの放出を抑えてそれに脳を慣らしていく、という考え方が必要になります。
これを続けていくことで自然と体が努力をしたいと思える様に適切にドーパミンを使っていくことができる様になるでしょう。
まとめ
選択肢を減らすことで、着手するべきことを明確にし、選択肢のパラドックスによるストレスを軽減する。
その上で短期的にドーパミンが出る様な活動をコントロールすることで本来の目的が自然と楽しく努力できる状態にすることが大事です。
努力を闇雲に始める前に今一度見直してみると良いかもしれません。