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日本語手書き風フォント、これ使ってます。

最近「日本語の手書き風フォント、何使ってますか?」と質問される機会が増えました。

フォントの世界は広く深いので、「手書き風フォント」と言っても綺麗な文字、下手くそな文字、男性の文字、女性の文字、マーカー文字など様々です。

全てに焦点を当てるのは大変なので、この記事ではその中でも僕がよく使うフォントを、「無料」と「有料」に分け、まとめておくことにします。

最後にはノンデザイナーのための「フリー手書きフォントの落とし穴」もまとめておきましたので是非目を通してください。

ーー注意!ーー
2020年3月時点での情報です。
無料、有料、値段等の情報は参考程度にしてください。
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無料フォント

フリーフォント探しをしている時は大体以下の様な状況だと思います

・今すぐに使いたい
・フォントのためだけに予算くれとは言えない
・でも商用で使っても良いものでないといけない

特に「手書き風フォント」となると上の条件に併せ

・ひらがな、カタカナ、英数字はもちろん、漢字もある程度種類がなきゃ
・フォントとは言え下手すぎる字はさすがにクライアントに見せられん(トンマナと相談)

という条件も加わってくると思います。
それらを加味した上で僕がオススメしたいのは以下の3つです。

ほにゃ字
可愛いよりの演出をしたいときはこちら。ちょっと丸すぎるのが玉に瑕ですが、わかりやすく「可愛い」ので重宝しています。

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ダーツフォント
上手くも下手でもないちょうど良い字です。男性が書いたことを想定して使います。線が細すぎるのが玉に瑕。「なんでそんなとこまでカバーしてんの?」という漢字の豊富さが売り。

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S2G月フォント
このシリーズも癖が強すぎず整った形をしているので使用シーンが多く、ポテンシャルが高いすごい奴です。ちょっと幼い印象を与えてしまうかもしれないのが玉に瑕。記号のカバー範囲が広い。

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このあたりが「今すぐ、無料で、漢字まで使えて下手すぎない字」のラインかなと思います。

有料フォント

フォント購入の予算が出たぞー!
という方達は以下のフォントがオススメです。

花とちょうちょ(¥13,200)
汎用性抜群です。値段の価値あり。社でひとつ持っておいても良いでしょう。

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F-1手紙(¥11,000)
丸っこくなくて、綺麗な字が良い。でも人間味も感じたい。
という時に使います。ちょっと線が細いです。

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からかぜ(¥420)
特徴的なおしゃれタイポです。シーンが限定されますが一発で「おしゃれ」な雰囲気にしてくれます。値段は手頃ですが漢字は少ないです。バージョンアップを待とう。

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フリー手書きフォントの落とし穴

さて最後に僕が考えるフリー手書きフォントを選ぶ際の落とし穴をご紹介したいと思います。
結論から言うと、それは

フォントウェイトの種類が無さすぎる

事です。
どういうことか?

前提として、トンマナにあったフォント選びができていれば上記に挙げたようなフォントでなくても構いません。
ただ、フォントウェイト(太さ)が1パターンしかないフォントを選んでしまうと、周囲のフォントに対してやたらと細く見えてしまったり、逆に太く見えてしまうという現象が起きます。
また、画像の解像度によっては線が細すぎるフォントはほぼ見えなくなります。(下画像右、えり字がフリー手書きフォントです。)

見辛い

これを解消しようと、フォントに境界線を付け無理に太くしたり拡大したりすると、次はフォントが潰れたり、粗が目立ったりという事件が起きます。

境界線

拡大

手書き風フォントはとても簡単におしゃれな演出ができますし、無料なので気軽に試せると言うメリットがありますが、こういったデメリットもあるということは理解し、適切な用法・容量で扱いましょう。

また、フリーフォントの多くは”有料版のお試し範囲である"という事も理解しておかねばなりません。
ほとんどのフリーフォントは「有料版にすると太字版追加!漢字追加!」というモデルで収益をあげており、我々が使わせていただいているタダの部分はあくまでも「お試し」の範囲です。そのため、ウェイトが選べなかったり漢字が少なかったりするのは必然なのです。
「本来お金がかかるものを無料で使わせていただいている」という感謝の気持ちは忘れずに、フリーフォント選びを楽しんでみてください。

おまけ:書いた方が早い時もある

ここまで記事を書いてきてなんですが、実のところ僕は手書き風フォントを求められたらほとんどの場合、「自分で書く」、もしくは「イメージに近い字を書ける人に書いてもらう」という事をします。

理由は

その方が探すより早いしオリジナリティを出せるから

です。
先述しましたがフォントの世界は広く、深いです。
調べれば調べるほど出てきて、FIXするまでに要する工数は尋常ではありません。しかもいざ「これだ!」と使ってみたフォントに欲しい漢字が無かった時とかもう最悪です。どれくらい最悪かと言うと、用を足した後に紙がないことが発覚するくらいです。
しかもぶっちゃけ手書き風フリーフォントは見る人が見れば「あ、あのフォント使ってら^ー^」とすぐバレます。(実用的なフォントが少ないから)
「手書き風」を求められるシーンでは大体「オリジナリティ」を求められることが多いです。そのため「フォントバレ」は"イメージ"の観点で不都合なことが多いのです。(良しとできれば使用に問題はありません。)
「でも…手書き風フォントで1000文字打つ必要が…とても書けないよお…フエェ」という方はこっからいい感じのフォントを探して買ってもらってください。

ワンポイントやロゴで手書き風フォントを求められたらぜひ、「人に書いてもらう」事を検討してみてください。デザイナーの方は、自社の人間がどんな文字を書くか?を把握しておくのも良いでしょう。

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