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40.どんな人も”その人が一番落ち着く形”に回帰している

今日は一昨日弊社に化学の件で来てもらったT君に教わった内容をまとめていました。久しぶりに化学式や組成式と向き合っていたのですが、その中で「分子は不安定なものと安定なものがあり、不安定なものは安定になろうとする」という基本的な分子の習性について「あーそんなんだったなぁ」と懐かしんでいたと同時に、「人間も同じだな」とも思いました。

人間は、行動力や価値観などに人によって大きな差があります。「常に動き回っている人」、「どんな困難にも果敢にチャレンジし続ける人」、「どれだけの時間働くこともいとわない人」、「帰ったらすぐ寝たい人」「働きたくない人」、「それなりに働いてそれなりに遊びたい人」。僕はそのすべての行動原則は、”それがその人にとって一番安定する形だから”だと思っています。

昔からずっと疑問だったこと

昨日、大阪は八尾市の”みせるばやお”という場で、”FactorISM2021”という、まちこうばのエンタメ化をテーマとしたイベントのキックオフミーティングがありました。その中で、中心メンバーの1人であるMさんという方がいます。私もいつもお世話になっている方で、コミュニケーション能力とフットワークの化け物という感じの方です。そのMさんが昨日マスコミのインタビューを受けていらしたのを聞いていたのですが、「なぜそんなにも行動的なんですか?」という趣旨の質問がありました。Mさんは「人と関わったり行動するのが好きだからです」と返していらしたのですが、私は昔からこの質問よくわからないのです。

上には上がいますし全然動いていない方ですが、私自身比較的行動的な方であると思っています。そのため「なぜそんなにいつも動いているの?」と聞かれたことはよくありました。私にすれば「なぜそんなわかりきったことを聞くのか意味が分からない」と、昔から違和感に思っていたのですが、最近体系的に理解することができました。

安定したい、そのためのベストをみんな尽くしている

動くのが好きな人は、”動いている状態”が一番安定します。逆に動いていないと不安になります。今は昔ほどではありませんが、社会人になりたての3年間は、仕事も含め全く予定のない日など2日くらいしかなく、その2日は後悔と不安の1日を過ごした覚えがあります。画像のようなスケジュールになっており、仕事終わりに3件アポがあったこともしばしばありました。だから、「動いている方が落ち着くから動いているんだ。むしろ動いていない人はなぜ動いていないのか、逆に聞きたい。」というのが動くのが好きな人目線での価値観です。

他にも、平均くらい動く人、すなわち普通に仕事をし、普通に休日をゆっくり過ごす人はそれが落ち着くわけであるし、働きたくない、動きたくないという価値観の人もおられるでしょう。なぜそんな行動をしているかといえば、それぞれが自分が落ち着く方に回帰している、ただそれだけだと思います。食欲でも、大食いの人、普通くらいの人、小食の人とおられると思いますが、小食の人に「なぜもっと食べられないのか」と言っても「食べられないから」だけですし、大食いの人に「なぜそんなに食べられるのか」と聞いても「食べられるから」というだけの話です。

常識や価値観が違う中で、その人が安定する方へ回帰している、ただそれだけだと思います。もちろん、企業としてや経営者としての行動には目的や理念がつきますから、「なぜそんなに動くのか」と聞かれて「世界平和を必ず実現したいからです」などという答えが返ってくることもあるかと思いますが、それは正しいとしても、もっと奥底にある”思考の根源”のようなものは、”そうやっている自分が一番落ち着くから”だと思います。

ヤンキーも、秀才も、普通の人も、”その時に”その人が一番落ち着く形で行動しているだけだというのが私の考えでした。今日は一元論で話してしまいましたが、何かのお役に立てば幸いです。

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