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自粛中に手が止まる、やる気が起きないあなたへ

「ランウェイで笑って」はいいぞ。

※以下しがない女子大生の戯言

『ランウェイで笑って』(ランウェイでわらって)は、猪ノ谷言葉による日本の少年漫画。ファッションを題材としており、ファッションデザイナーを志望する少年と、低身長ながらもトップモデルを目指す少女の姿を描く。(wikipediaより引用)

昨今の漫画やアニメの中で、業界のリアルを映し出す作品は少なくない。いやこんな風に書いておいて別に詳しくないんですけど、「まくむすび」「バクマン。」「アクタージュ」とか、スポーツものもリアルに入ると思うんですよね。それくらい共感されやすいし、メジャーなジャンルなんだと思います。

最初の印象としては、この作品はリアルというよりよくある夢目指す系でファッションだから女の子の可愛い成長日記かな〜 でした。
ですが、「ランウェイで笑って」は上に書いてあるとおり少年漫画です。最初を知った時は疑問でしかなかったんですが、見てみて色々と考えが変わりました。もう紛れもなく少年漫画。友情も努力も勝利も詰まっている(出版社!!!) 

前置きはこの辺にして。結論から言うと、

この作品は、疲れたあなたに寄り添うアニメでも、気分転換のアニメでもない。
無理やり体を起こしてくれる、そんなアニメです。

以下理由。


①自粛の雰囲気の中でもみれる

まず、アニメがHuluで全部みれます。多分他のサイトでもみれます。
そして現在出てるのは30分×12話分。この量がめっちゃいいんですよ!!!!!!
スケジュールの幅を取らない最高の話数です。1日で全部見るもよし、1日1話でもよし。原作から見たい!!!というこだわりがなければすぐに見れます。


私は半年ほど前から高田馬場駅に出てるコミックスの広告をみてほしいな〜と思っていましたが、本日までコミックスを入手できず.....

そうなんです。ここまで書いておいて、原作未履修にわかクズです。
「なんなんだよ」「じゃあお前に何がわかるんだ」っていうのはわかるんですけど、アニメ初見の人の感想だと思ってみてください。


私はこの自粛期間で、自分が演出の舞台とか出演する舞台とかがなくなって、大学の授業もなくなって... それでもなんとか気分を入れ替えて「溜まってた今しかできないことをやろう!!」と息巻いていたんですが、逆にそれが疲れてしまって。
普段からやらなきゃいけないことに追い詰められてすぐ精神が病んでしまう人間なのでタスクをちょっとずつ消費できるように、なるべく少ない負担かつやりたいことをできるように...と予定を組んだのですが、それでもなかなか自分の時間を作れませんでした。1ヶ月ほど大学もバイトもないのに。
気づけば、「こんなに時間あるから」という理由で、やりたいことまでがタスク化してしまい、義務の用に感じてしまっている自分がいました。それは今もそう。


そんな中、とりあえず気分だけでもリラックスさせようと思い
・優しいタッチ
・花江夏樹さんの声(すき)
・好きへの情熱

を求めてこのアニメを見ました。
でも、いい意味で裏切られました。


②フィクション特有の予定調和感がない

主人公の男(育人)と女(千雪)は、高校生です。その中で、家庭事情と生まれ持った身長というハンデを抱えつつパリコレモデルとトップデザイナーを目指します。

もちろん全部がリアルなわけじゃなくて、構成上1話で主人公が飛躍したり一気に話が進んだりするんですが、そこに違和感がない。

「ん?これ現実世界でこんなにうまくいくか?」と思った矢先主人公が壁にぶつかる。というか常にぶつかっている。

そして、その壁は最初に書いたハンデ(本当はこう呼びたくないけれど)に始まり、これでもかというくらい二人に襲い掛かります。とにかく環境と周りの人間が容赦ない(みんな真剣だから)スポーツ漫画でもこんなに挫折してないよ??っていうくらい折りにくる。

そんな環境の中で1mmずつ、二人が進んでいく姿。そして、突然才能が開花するわけでもなく(急成長はするけど)、他人を頼りまくって進んでいく姿が、

「生まれ持ったものなんか気にしなくていい。自分の思いたいように思えばいいし、自分が人生で舵をとればいい」
「目指すものさえ見失わなければ自分一人で全て抱え込まなくてもいい」

ということを伝えてくれます。

③何かを目指していたら絶対共感できるキャラがいる

・158cmしかないパリコレモデルを目指す高校生
・妹3人、母が病気で治療費と養育費のために夢を叶えるのを諦めていた高校生
・自分が興味あるものとは別のところに才能があって、
 そのせいで本来やりたいことができない大学生
・実際に自分が通ってきた地獄だからこそ才能のない人に夢を諦めてほしい大人。
・身内に天才がいて、その下にいるせいで自分自身の力を得るために
 認めてもらいたい大学生

みんないます。絶対に。
私は3番目に書いたキャラの
・やりたいことあるけれど、やる気が出ない時もある
・夢中にならないと夢は叶わないのか
とが苦悩するところと、

2番目に書いたキャラの
・夢のために他の全てを切り捨てることはしない。全部抱えて夢を目指す
という姿勢が好きです。プロになりたいのに、本来甘えだと言われてしまうほど中途半端にしか夢に向き合えない環境、状況。
その中で絶対に「中途半端」だと言われない姿勢。最高です。



④起こしてくれる

見終わった瞬間から、私はやりたかった電子工作の新作を作り始めました。
でも、それは焦りからでもなんでもなくて。

疲れとか今の環境とか気にせず、やりたい事をやりたい分だけやればいい

と思えたからです。タスクになってしまっていた「やりたい事」を、自然と手を出して夢中になれるような「やりたい事」に2年経ってやっと変えることができました。このアニメのおかげです。


⑤私はコミックスを買わなければいけない

ありがとうHulu、ありがとうアニメ。正直自粛中に大量に情報を入れることは、たとえそれがアニメであっても気がのらなかったしこんなブログを書くことになるとも思っていませんでしたが、誰に伝えるというわけでもなく書きました。

こんなに書いたからには、私は即単行本を書店で買わなければならないので自粛期間もコロナ謹慎も早く終わってほしいと思っています。













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