考えることって、楽しい!
おはようございます。🐤
最近「座禅」とか「ガチホ」とか「文化」という言葉に考えさせられることがとても多くて、これは本当に楽しいなぁと思う日々を過ごしています。
何が楽しいのか、語っていきたいと思います。
LLAC(猫のように生きる)というプロジェクト
先日LLACというNFTコレクションの販売がありました。これは猫森うむ子さんというクリエイターさんとファウンダーのしゅうへいさん、そしてイケハヤさんがマーケティングを担当されて、エンジニアにけいすけさんが入り、最強の布陣で運営されているプロジェクトです。
僕はこの「猫のように自由気ままに生きてみよう」というコンセプトが大好きで、なおかつすっごくかわいいイラストで、これは欲しいなと思って注目していました。
ただ、販売面でしゅうへいさんとイケハヤさんが語ることの中で、「あれれ?」と思う部分がありました。
「めちゃめちゃマーケティング頑張ってるじゃん!」
「ぜんぜん猫のように生きてないじゃん!?」
……って、これはさすがに僕の暴論ですね。世の中にある考えを広げようと思ったり、文化として根付かせようとしている時には一定の作戦や計算、市場を知り操る影響力や権力が必要だと思います。その文化を広げる側の人たちは一所懸命働き、細かいところまで詰める必要があり、時にはやりたくないこともやらなければならない場面がどうしても出てきます。
ということで、これは暴論なのでそれはそれでいいとして。次にお金の面です。
「猫は座禅もガチホも価格つり上げもしないよ!」
「全然自由気ままに生きてないじゃん!?」
この部分でけっこうもやもやしている人はいらっしゃると思います。僕はすっごくしている!
コンセプトと現実のずれ
もう一度書いておくと、本当にこのウェブサイトの特に前半部分の考えにはすごい共感できて刺さるんですね。しかし後半の「LLACを通じて、様々な可能性が広がる」のあたりからややこしくなってきます。
これは価値がでそうなユーティリティですね。CNPを持っているといろんな店舗で割引などお得なサービスが受けられる「CNP Oweners」というプロジェクトはCNP人気を高める理由のひとつになっています。
ものの価格が「期待値」によるものだと知り尽くしたマーケティングの強者が考えた戦略と、「猫のように気ままに生きる」のコンセプトが合わないと僕には感じられてしまいます。
ユーティリティいらないんじゃね?
価格固定で販売すればいいんじゃね?
ガチホ文化必要なくね?
あげく「座禅」ですと。変動価格なのに座禅ですと。もう異次元すぎてわからないけど、とにかく高価格で二次流通を細く長く継続させたいと考えるとすべてが腑に落ちます。
コンセプトは広く共感を得やすいもの
そうして新しい層を取り込む
価格維持にはNFTの既存戦略を流用
LLACは利益追求のプロジェクトなのでしょうか?
あたりまえ!
なんだか「利益追求」というと金の亡者みたいで怖いですが、どんな事業も継続するためには収入が必要です。あたりまえ!
そして、定価販売して二次流通がなく「売って終わり」になるよりは、細く長く(あるいは薄く長く)二次流通を継続させて継続的な収入があるのはとても望ましいことです。
だからこれもプロジェクトとしてはあたりまえのことで、なんらおかしなことではありませんでした。
目的は、継続して「猫のように自由に生きる」⇒そのためには「欲求を自分で満たし、自立すること」⇒この考えを広めるためにはマーケティングが必要
マーケティングって…自然ぽくなさそうで嫌だな…と思ったあなた! まさに僕がそう考えていました。
しかし、考えや文化って、政府や企業などの都合がいいように作られていることを思い出してほしいんです。僕たちは、こんなことを知ってますよね。
恵方巻きの文化はコンビニ業界が作った
バレンタインの文化はお菓子会社が作った
貯金は良いことという文化は国が作った
なんかはめられてるように感じなくもないですが、情報が公に開示されている限りは、その文化に飛び込む側にもメリットはあるので広がっている一面もあります。
自分で好きな文化を選んで飛び込めばいいのです。
お金の流れ
ある人は「運営は金儲けを目当てとしている」と思うかもしれません、ストレートでわかりやすいからです。
これはさっきの「あたりまえ」で解決しているのですが、中には「詐欺」だと決めつけている人さえも結構います。
冷静に考えて詐欺じゃない可能性の方がずっと高いのに、詐欺と決めつけて、周囲に「詐欺だ」と広めている人のことを僕は「危険な考えだなぁ」と思いつつも、ときどき考え直すのにいい機会を与えてくれるとも思っています。
でも他人のことを詐欺だというのは誹謗中傷にあたるのでほんとに危険です。法律をよく知らないでNFT販売するのと同じかそれ以上に危険です。自分の身内なら全力で止めます。
これはすごく複雑なので、まずお金の流れを整理するところから始めます。0.001 ETHで第一次は6500体ほど?販売ということなので、初期の売り上げ予想はおよそ6.5 ETH、日本円にして約100万円です。
「約100万円です!」
超有力クリエイターと、SNS界を代表するマーケター、スーパーエンジニアら4人が半年ほどの長い時間をかけて作り上げたものの初期販売がたったの100万円。
これは無いに等しいもので、もちろんメインの売り上げはこの先にあります。
二次流通
12月29日 11:30現在の取引高は約450 ETHです、その10%が運営の収入で45 ETH=約720万円になります(※売る人がいないと成立しない収入です)関連グッズなど
先日LLACの2600円のタンブラーが5分で売り切れるというすごい事件がありました。何個売れたんだろう、1000個として260万円? それ以外にもステッカーなどが400万円ほど売れているそうです。追加のNFT売り上げ(こんどは0 001 ETHではない)
NFTのお金の流れは、こちらの記事(絆とガチホと私(NFTプロジェクトのお金の流れ))が参考になると思います。要するに、最後にお金を出した人が、それまでに買った人すべての履歴を吸収して負担しているということです。
さて、まず0.001 ETHでNFTを販売することが詐欺にあたるでしょうか。
OpenSeaを利用して10%のクリエイター手数料を得続けることが詐欺にあたるでしょうか。
これが詐欺として、あなたならどのように利益を得ますか?
これらは現在は違法にはあたらないとされています。
1は何の違法性もないでしょう。2はNFTの醍醐味ですし、冷静に考えても違法性は生まれないと思います。
問題はその手法「ガチホ」を強要しているかどうかですが、そんな強要に力がないことは明らかで、売ろうとする人は簡単に売ることはできます。
しかしながら、そのうえでここはすごいグレーで、実際に売ったからALの個数を減らしたりなど、利益を減らす方向に操作することはできます。ただ、これを違法というのはすごく難しくて、どんなプロジェクトも顧客の囲い込みをあの手この手でしています。よりたくさん取引してくれる顧客が優遇されるのはごく一般的なあたりまえのことでしょう。
ただ程度問題なので、くれぐれも本物の詐欺にはひっかかりませんように。
プロジェクトのこれまでの実績
情報は正しいか
言っていることとやっていることに矛盾はないか
など、自分で見極めることがとても大事です。
結論(考えることの楽しさを知った)
LLACでは、「ガチホ」「座禅」「売らないことを美徳とする」考えを文化にしようとしていると思います。二次流通の利益は「売る人」がいないと成立しないにも関わらず、です。
一方で値上がりは歓迎している(ように見える)のでそこが矛盾していると思いながら、でもまあ商売だしなぁ、そんなもんかな、というのがいろいろ考えたうえでの僕の結論です。
「なんかおかしくない?」と思うことがありありのこのプロジェクト、その素敵さに僕はまんまとはまってしまいました。考えることは楽しい!
言われたとおり「ガチホ」を真面目に守っている人が利益を得られないで、コミュニティで男気買いをしているメンバーが出口戦略もなく負担をし、早々に売る人がすぐに利益を得られ、運営は継続的に利益を得ているというもやもや、みなさんは感じたことありませんか。
そしてそれが「文化」になると、「自分の意志」と思っていたことが、他人によって作られたものかもしれないことに、自分で気づくことは難しいのです。
「それだったら、最初から定価で販売すればいいじゃん」と、でもまあそこが今回のポイントで「格安ミントの方が中長期的に運営が利益出しやすいから」だと考えると僕には腑におちました。
買った人から不満が出にくい
買った人が「お客さん」ではなく「仲間」になって販促につながる
売って終わりになりにくい
ただ、それらの全てを「最後に買った人」が負担することになるので、その点をコミュニティメンバーには誤解のないように(改めて)しっかりと伝え、かつ外部で「詐欺だ」「カルトだ」「嵌め込みだ」という方には冷静にお金の流れを把握して、よく見てほしいと伝えたい…、というか、それぞれが自分でたどり着かないといけないのです。
もちろん、自分で考えるのがしんどい人とか、とにかく危うきに近寄りたくない君子の方には無理におすすめしませんし、なんだったら近寄らない方がいいと思います。ほんものの詐欺が99%の世界なので。
僕がNFTや暗号資産に触れて良かったと思えるのは、本当に世の中のしくみやお金の流れの縮図を実体験できることです。考えることは楽しい。僕はこの自由な世界でずっと生きていきたいです。
最後に、クリエイターの猫森うむ子さん、エンジニアのけいすけさん、素敵な作品をありがとうございます。そしてその素敵な世界観を我々にわかりやすく届けていただいたしゅうへいさん、イケハヤさんにも感謝します。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~