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モンスター甲子園2021 SUMMER モンスターファーム1 優勝モンスターの振り返り


うちの子がやってくれました。
まさか決勝トーナメント出場、しかも優勝出来る日が来ようとは。(昔から大会には出てましたが壇上に上がったこと無かったです)

モンスターファーム開発・運営関係者各位、参加者の皆様、攻略情報を発信する方々、モンスターファーム配信をしている方々、オフ会、対戦会で20年も一緒にこのゲームを遊んでくれた方々に、厚い感謝の気持ちを記します。
これからもよろしくね!


さてここから自慢話です。

まず前提となるモンスターファーム1の大会ルールから、

大会ルール

・対戦はオート
距離を詰めてガッツを溜め、必要ガッツがあったらたまに技を撃つ。
効率の良い技を持たせ、無駄な技を撃たないようにする必要がある。

・モンスターのパラメータ合計値は2021以下
2021に収まるように、パラメータを無駄なく配分する必要がある。

・トーナメント形式
対戦は一発勝負で負けたら終わり。

大会の傾向とバトル仕様

まずは前回優勝者とその系統のステータスです。
「ソラナックス」(ウスバカゲソウ:プラント×ワーム)
「ムラサギドラ」(ジャアクソウ:プラント×ナーガ)
「トリカブトMk3」(ジャアクソウ:プラント×ナーガ)

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「命中率には最低保障が存在し、相手の回避がはるか高くても1%+技の命中補正分が保証される」という仕様があり、
プラント種の基本技・命中技・超必殺技は命中率が高く、近距離に集中しているため、このステータスとプラント種との相性が抜群に良いです。

ちからは最大限に伸ばしてダメージレースに勝ち、相手が低耐久であればKOを狙える。
どれだけ相手の回避が高くとも10回ぐらい技を撃てば1回は当たるので命中は切り捨ててよい。
残りは全て耐久に回すことで、命中率が99%以上となる相手の命中ステータスも無駄にしてしまおう、というのがこのタイプです。

その強さは前回優勝モンスター、今回の決勝トーナメントの面々をもって説明するまでもないでしょう

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上記タイプは事前のユーザー対戦会でも結果を出していましたが、また違ったステータスで結果を出していたタイプがあります。

「ムムム」(ムラサキチュウ:ワーム×ナーガ)
「ファンタズミック」(プラムラー:スエゾー×プラント)

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ちからと耐久を削りその分命中に回すことで、回避1のタイプに高ダメージ低命中の技を安定して叩き込むことが出来るタイプです。

実はスエゾー種と他でややコンセプトが違います。
前回大会のハム種、ワーム種は高命中技で技を埋められる種族で、高回避型の相手には逃げ切りを許さず、回避1同士でも安定感のある展開が期待できる構成です。

今大会で選ばれたスエゾー種は、1距離にベロビンタというG消費が20、ガッツダウン・ダメージ共に高水準の技があるため、「ソラナックス」タイプに滅法強いです。
2021Summerの決勝トーナメントにこのタイプのプラムラーが2体残っているのも、恐らく前回大会を真似たタイプを狩って来た結果と思います。

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これまでのタイプは回避を捨てていましたが、もちろん回避することでダメージレースに勝つ「回避タイプ」がいます。

「クルクルBB」(ヴィゴール:ディスク×???)
「サラ」(ベニヒメソウ:プラント×ピクシー)
「ブループラネット」(ミント:ピクシー×ライガー)

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要するに「相手の技が1発も当たらなければ逃げ切って勝てる」を実践するタイプです。
前述の「ファンタズミック」は高耐久に対抗するためのベロビンタを搭載していましたが、この回避型相手には命中率が1%となってしまうため、不利な試合展開を強いられました。
(このタイプは元々相性が悪い事は分かっており、トーナメントで回避型が淘汰される展開を望んていた)

この試合を制して決勝進出した「ブループラネット」はかしこさタイプで、このようなかしこさタイプは基本技で無駄なガッツを消費してしまうリスクがあります。
命中率のいいかしこさ技を多く覚えさせ基本技を選択する確率を減らすことと、G回復速度が全モンスター中最速の「5」の個体であるため、この無駄な技が存在するハンデを覆す強さがありました。

また、このタイプは育てやすくシンプルなパラメータのため、いわゆるガチ勢じゃないプレイヤーも選択しやすいタイプといえます。

ただ「全部避けるならライフ・丈夫さを1にしていいじゃん」というわけではなく、どれだけ回避を上げても前述の最低命中保証があり、同系統相手にちから1の基本技だけでKOされてしまうこともあるので火力・耐久調整をするのが定石です。

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そう、大きな流行の中、ギリギリまで耐久や回避・命中を調整していたのがガチ勢です。

・「ソラナックス」タイプとのミラーマッチダメージレースに勝つため、やや命中や回避に振る
・回避に多く振った上で、相手の主力技を1回食らってもKOされないライフ・丈夫さに調整する

など。
実は「ソラナックス」自体もわずかに命中に振っており、命中1の同系統に有利なステータスになっています。

育成したモンスターのコンセプト

まず、この大会ルールに有利なモンスターは以下の条件があります。

・G回復速度が早いモンスター
※モンスターファーム2にあるG回復速度が遅いほど補正がかかる仕様は1に無い
・技の効率が良く、無駄な技を覚えていないモンスター
・かしこさの初期値が出来るだけ低い個体

※特定のCDから再生される特殊個体モンスターに多い

これは

・全てのモンスターは基本技2個を技スロットから外すことができず、ほぼほぼ全てがちから技であること
・モンスターファーム1において「かしこさ」を初期値から下げる手段は無いこと

によります。
とはいえ調べ直しても前回大会決勝トーナメントの結果を覆せるものは無かったのですが……。

以下一例です。

・ALL12 キング(ニャーx???)
・ALL3 トガリア(ラウーx???)
・ALL9 プロトメサイアー(ヘンガーxガリ)など
→G回復が遅い

・ALL20 パルスコーン(ハムxライガー)
・ALL10 ヴィゴール(ディスクx???)など
→撃たせたくない技を初期で持ってしまっている

・ALL12 ハム
・ALL35 ゲイシャノサウラ(ディノx???)
・かしこさ1 ハムライガー(ライガーxハム)
・ALL12 プラムラー(スエゾーxプラント)
・かしこさ1桁 ウスバカゲソウ(プラントxワーム)
・ALL11 ジャアクソウ(プラントxナーガ)
→この辺りが候補

そして大会の流行から、優勝を狙う中で今回出した要件は以下です。

・「とりあえず育成してたモンスターを出した」相手でも有利を取れる
・「ソラナックス」タイプ相手に5分は取れる
・「ソラナックス」に対抗して回避・命中振りした相手にも有利を取れる

まぁそれが出来たら苦労しねえよ!って感じですが、とりあえず計算式とにらめっこを繰り返し、以下のステータスをベースにしました。

・相手の命中を、回避1に対抗する200~400と想定し、これに対して回避率をキープできる相手の命中+500程度の回避を確保。
・相手のちから900の根っこクリティカルやフェイスドリルを一撃耐えるライフ、丈夫さを確保。

もうこの時点で残りに割り振れるステータスは600前後しかないです。

ここで「とりあえず育成してたモンスターを出した」ような相手が大問題で、「とりあえず回避かしこさ命中が600くらい」みたいな相手に全技が空振って負けるケースをなんとかせねばなりません。

ただ命中に300振るとちからは300前後ということになり、「ソラナックス」タイプには耐えてもダメージを返すことが出来ず、1発食らったらもう事実上のKO、みたいなことになります。

計算式とモンスター・技をぐるぐると眺め続け、出した結論が
「残りステータスはちからに全振り、命中は1とする」
「最低保証の命中を確保でき、命中の高い技だけで構成できるプラント種」
「連続つっつきを覚えていないジャアクソウ個体を選択」
「フェイスドリルは捨てて、とにかく根っこの試行回数を増やす」

でした。

ちなみにプラントの根っこは、通常クリティカルで1.5倍になるところのダメージ値が3倍強に設定されています。
この意図したか分からない仕様も狙い所と思いました。

あとは命中1ちから950の同種と同技を撃ちあったとして、総ダメージ量で上回れるような耐久とちからのバランス探していました。

そして完成したモンスターがこちら。

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※実はステータス755を配分するとしたら丈夫さ350・ライフ405のほうが最適。

これは裏付けが取れてない又聞きの話ですが、体型は小さい方が近距離に張り付きやすいという噂を聞いたので、3ヶ月で育成を止めています。

名前ですが、当時育成中に開催されていたRTA in Japan Summer2021が大盛りあがりで、「カニノケンカ」→「ヒトノケンカ」の流れが大好きだったので付けました。
恐らく前回大会結果とその強さから半分はプラント種で埋まるだろうという読み、そのプラントを強く意識したこのプラントにふさわしい名前だろうと。

実際、決勝までの9試合のうち4試合がプラント種同士であり、決勝トーナメントの片方はプラント種4体で埋まるという、まさに「クサノケンカ」を制しました。

決勝の相手は回避特化のモンスターだったため、1回でも技を当てれば致命的なダメージを与えられることは分かっていました。
こちらの負け筋は技を全て外すことのみですが、回避型と当たることは織り込み済みで、10%のつっつきや23%の根っこを10回ほど撃ち続けたら5割以上1回はヒットします。
ただステータス上相性が良いとはいえ「ブループラネット」も決勝まで上がってきたモンスター。ここまで上がってくるモンスターは必ず「確率を超えた何か」を纏っています。
1回でも当てさえすれば勝てるはずなんだ……と、当日まで祈りながら過ごす日々でした。

そして本番、モンスターを信じて見守りました。

結果、完封、KO勝ち。

このゲームを友人宅で見たあの時から、20年以上。
あのモンスター甲子園で優勝したと、中学生の自分に伝えてやりたい。
いい歳してまだゲームにムキになってるけど、後50年ぐらいはやらせてほしい。

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改めて、モンスターファーム関係各位、Twitterで祝福してくれたみなさまにお礼申し上げます。
モンスターファームの面白さ、深さの一片がこの記事で伝わればいいなと思います。

画像引用元

https://www.youtube.com/watch?v=Z7eanGs16uo

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