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To This Day~いまでもいじめに苦しむ美しい君へ~
最近ひやむぎが始めた、英語で一言!Castですが、始めたばかりながらも意外と好評でした。嬉しい限りです。
今回のCastで紹介したのは、"To This Day...for the bullied and beautiful."というカナダ人の詩人、Shane Koyczanのスピーチでした。これはひやむぎが高校2年生の時。まだ英語初学者だったんですが、力強くも繊細な語りに魅了され、気づけば録画を何回も見ていました。
今回のnoteでは、その中から紹介した文章の文法解説を交えつつ、和訳の仕方を書こうと思います。ちょっと文法書チックになると思いますので、英語をこれから伸ばしたいよ!という方や、英語に興味がある方、見てみてくださいね。
If you can't see anything beautiful about yourself, get a better mirror, look a little closer, stare a little longer, because there's something inside you that made you keep trying despite everyone who told you to quit.
今回紹介した一節です。
If you can't see anything beautiful about yourself,
if S+V:もし~ならば
not ~ any:まったく~ない(全否定)
「もし君自身に、美しいところが何も見つからないとしたら」と訳します。今回のスピーチテーマは「いじめ」でしたが、少し自信を無くしてしまっている人に向けても発せられている文章だと思います。
get a better mirror, look a little closer, stare a little longer,
動詞の原形から始まる命令文が3つ繰り返されています。さすが詩人のシェーン。自らが伝えたいことはしっかりとしたうえで、さらにリズムまで作っています。文末が/-ər/の音ですべて統一されていますよね。
ちなみに"closer"という単語は形容詞としての close の比較級となっています。動詞では「閉じる」という意味を持ちますが。形容詞では「(距離が)近い」という意味。これが a littleと合わさることで「あと一歩近くで」という意味にとらえられます。後述の a little longerも同様です。
because there's something inside you that made you keep trying
この一連の文章の中で最も文法事項が盛り込まれているパート、いわば「テスト前にめちゃくちゃ読み込むような箇所」です。登場するのは以下の4つ。
① there is ~の構文「~に…がある」
② 主格関係代名詞
③ make +人 +動詞の原形「(人)に~させる」
④ keep -ing「~し続ける」
これをざざっとまとめると文法のごった煮ということになり、テストには出しやすい、まさに先生の思うつぼです笑
で、ここは長いから先に和訳していきますとね。「君に挑戦させ続けた何かが君の中にあるから」となります。
despite everyone who told you to quit.
despiteは前置詞で、後には名詞もしくは名詞相当句が続きます。「~にもかかわらず」と言う意味。本来であればあくまで名詞を導きますので、名詞的な和訳を当てるのが正解だと思ってます。
tell 人 to doがここのカギです。「君に辞めるように言ったみんな」という訳になります。そこに前置詞の「~にもかかわらず」とはつながりにくいですよね。
これをうまくつなぐには、少し加工が必要ですよね。「君に辞めろと言ったみんながいたにも関わらず」として、主語と動詞を作ってあげましょう。
文の要素を追加していますが、これくらいの意訳はむしろできるようになるべきです。
ということで、1文ずつの和訳をまとめていきましょう。
If you can't see anything beautiful about yourself, get a better mirror, look a little closer, stare a little longer, because there's something inside you that made you keep trying despite everyone who told you to quit.
自分の姿に自信がないんだったら、もっといい鏡で、もっと近くで、もっとじっくり自分を見てみなよ。誰に辞めろって言われても貫き通した何かが、君の中には確かにあるんだから。
もちろん和訳なんて答えは一つじゃありません。もっとたくさんありますから、あなたなりの答えを見つけてみてください。それが明日の英語力につながるかもしれませんからね。
↓今回紹介したシェーンのプレゼンはこちら。力強く、かつ繊細なものとなっていますので、英語初学者の方はもちろん、いろんな方に見ていただきたい内容です。