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高橋優という歌手
いつも読んでくれてありがとうございます。ひやむぎです。
突然ですが、あなたの好きなアーティストについて教えてください。僕も話します。聞かれていなくても話します。別に知りたくないって?いいからいいから。
ひやむぎが好きなのは、高橋優さん。「明日はきっといい日になる」がヒットして、2016年の週間オリコンチャートで20位にランクしました。社会に対して、日常に対して、その他いろんなものを独特な着眼点で洞察し、本質を突きつつもどこか優しい彼の歌詞に、ひやむぎも幾度となく共感してきました。
あれはひやむぎがまだ、前職の営業マンをしていたころ。いわゆる「ブラック企業」に就職してしまい、片道1時間半もかかる通勤と、着いた刹那始まるつるし上げ営業ミーティング。そんなボロボロな状態がお客さんにも伝わってしまって、成績も不振。次第に心も体も疲れ果てていました。性格もネガティブになってしまい、付き合っていた彼女とも別れてもう自分には何もない、なんて思っていたあの頃。
そんな時に帰りの車のラジオから流れてきたのが、高橋優さんの「素晴らしき日常」という歌。
間違いだらけでいいじゃないか
街が腐りきっていていいじゃないか
そこから覗いてる景色は
天国にも地獄にも変えられるよ
まだ笑うことはできるかい?
まだ歩くことはできるかい?
その通じ合ってるような
気がする人を連れて
愛し合う人の間から生まれてきた
僕らの明日が待ってる
きっと世界は素晴らしい
力強くも優しい彼の声がまた沁みましたねぇ。まあ決して素晴らしいとは思えない日常でしたが、元気が出たのを思い出します。今でも大好きな一曲です。
それから彼の曲を聴くようになり、通勤中は狂ったように流していました。逃げたくなるような現実に引き戻してくれる、頑張りを認めてくれる、そっと背中を押してくれる。いろんな励まし方で聴く人を送り出してくれる曲。
またある時。これは転職した後でよくわからないままに仕事をしてしまっている自分が嫌になったとき。営業職だったのが何の経験もなしに経理に配属され、(それもそれでどうなのか)わけもわからないままに注意される日々。嫌気がさして帰りのバスの中で不貞腐れていた時、前職のことを思い出していました。そういえば、こんな曲もあったなぁと。
出勤してから5秒で
怒鳴り散らされて
何でかわかんないまんまに
頭を下げてる
得意分野じゃない
なんて言い訳はきかない
腹が立つのを飲み込んで
笑顔でいなくちゃ
だから仕事をしよう
生きていく自分のために
仕事をしよう
生きている証を刻むために
誰もが好きな仕事ができるわけじゃないんです。光と影があるように、そっと陰で支えている人もいて、ひやむぎはたぶん後者なんです。別に花形になりたいなんてありませんし、なんなら雇われていたくないかなぁなんて思っちゃうくらいです。
それでも仕事をしてお金をもらって、それで生きていかなければならない日本社会では、優さんの歌詞の通り「得意分野じゃない」なんて言っていられないなぁ、なんて。
仕事って辛いけどさ、それでも一日一日頑張ろう、なんて。だから明日からも。こんな毎日だから不安にもなるけど、それでもぐれずに、生きていこうね。