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長男あてに謎の郵便物が届いた
昨日、長男あてに何か郵便物が届いた。
葉書や封書ではない、小さな袋に入った何か。
誰から、何が、届いたのか、見てもよくわからない。
何故なら中国からの国際郵便だから。
見慣れない形の漢字のような文字と、発音の仕方がよくわからないアルファベットが並んでいる。
なんだこれ?
中身は「tube管子」と書いてある。どうやら管状のものらしい。
包装材を取り除いたら推定単2電池2個分ぐらいの大きさの管って何?
この謎の郵便物を眺めていて、とあることを思い出した。
去年だったか、心当たりがないのに中国から何かの種が郵送されるという事例がいくつもあって、日本郵便では「頼んだ覚えがなく未開封なら受け取り拒否できる。受け取り拒否を申し出れば差出人に送り返す」といっている。
もしかして長男あてにも…?
とにかく何が送られてきたのか、中身が気になって気になってしょうがない。
が、これは長男に送られてきたもの。私が勝手に確かめられない。
長男は学校に行っていて、確かめたくても夕方まで待たなくてはならない。
それにしても、中身はなんだろう?
大きさと重さから、何かの種子ではなさそう。
隠しカメラ?
盗聴器…?
何かよろしくないお薬や薬草?
いやいや、長男がそんな悪の道に足を踏み入れたりしないはず…。
送りつけられたものなら、長男が意図しないような中身でも、何の不思議もないか。
よからぬ想像が頭の中をぐるぐるしているうちに、長男の下校時間になり、「迎えに来て」と電話がかかってきた。
長男の学校から少し離れた待ち合わせ場所に車を停めて待っている間も、頭の中はもやもやぐるぐる…。
長男が車に乗り込むと同時に、荷物の実物を見せて心当たりがないか聞いてみた。
「あんた宛に中国から荷物が届いたんだけど、心当たりある?」
「うーん…?あるような、ないような」
「何か注文して届いてないもの、ある?」
「あるけど、中国…?」
「Amazonで注文したんだったら、注文履歴から調べられると思うけど」
「うん。…ああ、中国から出荷して日本に入りましたっていう通知になってる」
「じゃあ、これはあなたが注文したもので、知らない人が勝手に送り付けたものではないね?」
「…だと思う」
「だったら袋空けて中身確認しても大丈夫だね」
家に着いて、長男が早速中身をあけてみると…。
「お母さん、俺が頼んだのは、これ」
長男は金属製の長い棒のようなものを持っている。
「何これ?」
「手品で使おうと思って。伸びる棒」
薄い金属を巻いたものを、引っ張って伸ばした棒。
手品って…。あんたそんな趣味あったっけ?そもそも実演して見せる場なんてあるの?
長男がその棒をブンブン振り回して遊んだ後、「あ、元に戻らない…」
その後私は晩ごはんの支度に取りかかったので、長男が棒を元のコンパクトサイズに戻せたのかどうなのかは、知らない。
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