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そして私は水道工事屋さんになる

夕食の後、次男の首元が気になった。
汗疹ができたようで、見るからに痒そうだ。
薬を塗る前に拭いてあげようと、洗面所にタオルを取りに行ったら、目の前の光景に驚いた。

洗面台の流しに水がなみなみたぷたぷ。
栓をしているのかと思ったら、栓が取り外されていた。

はぁ~?
何が起きたの?
ってか、洗面台の排水口詰まらせたの誰?

我が家でこんな感じのトラブルを引き起こすのは、じーちゃんと次男。
じーちゃんはさっきからずっとご飯を食べているから、そうすると犯人(?)は次男。

ああ、いったい何を排水口に突っ込んだんだろう?
過去にはちくわきゅうりが排水口に入っていたことがある。

おそるおそる排水口に割り箸を突っ込む。
何かに当たる感触。
なんか、弾力が肉っぽい。
箸に当たったそれを取り出すと、どうやら今日の晩ごはんのおかずの肉のようだ。

排水口で割り箸をグリグリやっても何も出てこないので、洗面台の下の収納棚を空にしてS字パイプを外し、水を抜いてから改めて排水溝の中を確かめる。

弾力のある何かだ。

ゆっくり丁寧に中のものを取り出すと…

さっき次男が食べていた厚切りの牛タンだった。
噛み切れずに洗面台の流しに吐き出したのだ。

この洗面台の水ぜんぶ抜く作戦は、なかなか苦労した。
スペースの都合で、排水口の下にバケツを置くことが出来ず、20リットルぐらいのポリ袋をあてがい、外にこぼさないように慎重に水を抜いた。

我が家ではこの手の作業を、大抵私がやる。
じーちゃんはやらないし、とーちゃんもやらない。
何故か私の担当になっている。
何でなんだろう?…とは思うが、だいたいこの手のトラブルが起きるのって夕食前後で、とーちゃんじーちゃんは晩酌で酔っ払い、作業不能になっちゃってることが多いからなんだろう。

そして今日は私がひとりで作業できてしまった。
水道工事屋さんを呼ばなくても。

でも、この作業、工賃出ないんだよなぁ。
主婦の、無報酬労働。

うーむ…。

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ひやみん
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