後期更年期とサラブレッド

年が明け、家出期限が近づくとメンタルはガタッと落ちた。
ホントなら入院する気満々だった。そのほうが堂々と家を出られる。じいばあが、飯炊きが居なくて嫌がるし体裁気にして超困るから私としては、してやったりだ。

ジイが退院した私に唯一言ったのは、

心配するなよ。誰に聞かれても、姉ちゃんの所行っとるって言うてあるけんな。心配すなよ。???

当然ジイからは、良くなったか?とか大丈夫か?とか無理するなよとか一言も無い。それどころか、翌日からは私の平常勤務の飯炊きを当然のように待っていた。そんなもんだろうぜ。

バアからは、
病院のご飯はどうで?美味しいないだろ?ほなけどしゃあないもんなぁ。あれ食べなんだら怒られるし。

イヤ、普通に美味しいよ。人が作ってくれるものは美味しいわ。って聞いてないし…

発達障がいの特性を疑わずには居られない。じいばあ(私の両親)からの遺伝。亡くなった私の姉も、知的障害を伴う発達障がいがだったと今なら分かる。前回書いた伯父は自分で発達障がいを自覚している。
それと父(夫)もそして義父母もそうだと思う。検査こそしてないが、専門家に日常の説明をしたらおそらく間違いないと。

私は発達障がいのサラブレッドを3人産んだ。

出生前診断で悩んでいる傷ついている人の話はよく分かる。
私は何も知らずに産んだ。でもあの時に今だけの知識と色々な事情が分かっていたら、どうするか。考えるのは怖い。子どもたちの命を否定してしまう事になる。子どもたちの存在意義を否定するなんて出来ない。けど、私が産まなかったら…あの子たちは苦しまないで済んだのかと、自分の無知が子どもを辛いめに合わせたのかと思うと居た堪れない。子どもたちには言えない話。
私の両親も伯父も夫も夫の両親も皆、特性を持っている。私もそうであれば救われるのにと検査したが、私に特性は無し。検査してくれた心理士さんが、まるで宇宙人の中で生活しているようですね。と労ってくれたのを今も鮮明に覚えている。
私の意見は、右を向いても左を向いても否定された。お前が間違っている。えっ?何でっ?ていつもどこまでも訳の分からない押し付けの中で悶々と半世紀にわたり溜まりに溜まったモヤモヤは、老化促進に邁進。知らない間に骨折し半月板は前後共に亀裂が走り、老人性白内障と角膜変性症で世界はボヤけ、噛み締め食いしばり続けた奥歯は折れ、虫歯治療の金属は歪み、8020どころか5020が既にアウト。30代後半には更年期突入したからね!50過ぎた今はもう後期更年期だからね!
さっさと行かんと、私が先にお参りするでーって!誰もきいとらんがな。


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