命あるマネキンとして踊る
今日の稽古の前半は一人一人が何故踊るのかについて話し合いました
その中で、今この瞬間を感じるからという理由があった
踊ること表現することで自分の心と身体がここにある
生きているという感覚が増す
それは、僕たちが作品を通して感じてもらいたいことに繋がっていると思う
現代を生きる中で薄れていく『生きている』という感覚
安心安全の世界を手に入れた僕たちは、その経済を回す為に社会に生かされているようにも思う
個性が求められない世の中で、生きることに慣れ同じ毎日をこなしているうちに生きている感覚は薄れていっているのかもしれない
そんな世の中をコロナウィルスが脅かしている
当たり前の安心や安全が脅かされようとしている
これからの時代を生きていく上で必要なことは何だろう。先の見えない世界で僕たち人間は問われている気がする
『生きている感覚』
それは自分らしさ、自分らしく生きること、自分で在ること
まずは僕たち表現する側が、それを体現していく必要があると思う
人に合わせて生きる安心から、自分らしく居る喜びへ
不安や恐れが加速していく中で
そんな心の免疫力が大切になっていく気がする
辻田康平