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弱者男性を自認する私が「弱者男性とはなにか」「なぜ嫌われて攻撃されるのか」を考えてみた


最近話題の弱者男性

たぬかなさん主催の「弱者男性合コン」

最近SNSやネットニュースなどでよく見る「弱者男性」という言葉。
僕自身、実家の子供部屋暮らしの36歳&中卒で体重が150kgもある童貞の独身男性であり、間違いなく弱者男性に当てはまるので、当事者意識を持って観察しています。

先日、弱者男性関連の発言で話題を集める女性プロゲーマーたぬかなさんが主催する「弱者男性合コン」というものがありました。

弱者男性と(一定の許容性がある)女性との出会いの場を作りつつ、それをみんなで観察しようという、企画でした。

(なお、自分も応募したのですが肥満男性はNGだったようで、落選してしまいました…)

弱者男性の定義・認識にズレがある?

この弱者男性合コンについて、かなりSNS上でも反応があるようなのですが、特に目につくのが「ぜんぜん弱者男性じゃないだろ!!」というツッコミです。

要するに、この弱者男性合コンは「ルックスがだいぶマシな人間が選ばれており、本当の弱者男性は選ばれていない」というツッコミです。

いずれにせよ「弱者男性」の定義が明確でない・人によって認識が異なるのは間違いないようです。

ここからはまず、SNSで言われる「弱者男性」のイメージや認識についてのズレについて考えつつ、その中でも共通する要素を洗い出してみようかと思います。

「弱者男性」の定義とは?

「弱者男性」に対する共通のイメージ

「弱者男性」とは、いったい何なのでしょうか。
チー牛、非モテ、陰キャ、童貞…などなど。様々なレッテルや罵倒の言葉がSNSで飛び交っているように思います。

こういうときはWikipediaを見てみましょう。
Wikipediaの「弱者男性」の項目にはこのようにあります。

弱者男性(じゃくしゃだんせい)とは、独身貧困障害など弱者になる要素を備えた男性のことである[1]。この言葉は、マジョリティであり強者であるとされる男性の中にも、恵まれない者や不幸な者がいると論じるときに用いられる[2]
(中略)
多くの評論では、「弱者」の定義は曖昧だとしつつ[3]、その構成要素の候補として、労働の非正規性や収入、容姿、コミュニケーション能力、パートナーの有無、発達障害や精神疾患の傾向などが挙げられている[3][4][5]

批評家のベンジャミン・クリッツァーは、そのつらさの内実として、経済的な困窮もありつつも、女性パートナーの不在による孤独感や承認の欠如が大きいと指摘している[6]

弱者男性 - Wikipedia

弱者男性=非モテ、という(いったんの)定義

ここで注目したいのは(定義は曖昧であるものの)女性パートナーの不在による孤独感や承認の欠如が大きい、という指摘です。

たしかに、
・低収・低学歴なヤンキー・DQNでも彼女や奥さんのいる男性
・重度の身体障害があっても口が上手くて女性にモテまくる男性
・ブサイクだけど超美人の奥さんを持つお笑い芸人
…こういった人たちを「弱者男性」と呼ぶのはイメージに合わないですね。

男性・女性の間で弱者男性に対して持つイメージにズレはありそうですが「性格やコミュニケーション能力に問題があり、異性のパートナーを作れない(=非モテ)こじらせてる男性」というのは共通する「弱者男性」のイメージに思えます。

そうした非モテ男性にありがちな要素(例:チー牛、陰キャ、童貞など)が弱者男性に対するレッテルとしてSNS上で飛び交っているということなのかもしれません。

漫画ルポ 中年童貞」より引用

本記事では、いったん「弱者男性」を「こじらせ非モテ男性」と定義することにします。そして、次からは「そういった男性の要素や特徴」について考えてみようと思います。

弱者男性(=非モテ男性)の原因と特徴とは?

容姿や収入?

弱者男性=非モテ男性と考えたとき、どういった要素が原因となりえるのでしょうか?
高級外車を乗り回すベンチャー企業社長や、歌舞伎町のホストのような抜群に美しい容姿の持ち主でないとダメなのでしょうか?

メンズ地下アイドルの図

前述の通り、貧乏でもしっかりパートナーがいるヤンキーパパもいるでしょうし、実際生活困窮者をテーマにしたドキュメンタリーを見ても、パートナーがいる人達が出てくるので「絶対に低収入だとNG」というものでもないと思います。貧乏子沢山、という言葉もありますしね。

それに、休日のショッピングモールや高速道路のサービスエリア、温泉施設にいる子連れのパパさんが「全員美形でイケメン」というわけではないはずです。
※少なくとも生まれつき美形かどうかではなく(一緒にいる人に気を使って)きちんと身なりを整えていることが重要、というのはよく耳にします。

しかし、貧乏も容姿も決定打ではない、とすると…弱者=非モテになる原因とは何なのでしょうか?

逆に「モテる男性」とは?

逆にここで「モテる男性」とはどんなものなのでしょうか考えてみましょう。
複数の女性へ「モテる男性の特徴とは?」を聞いたアンケートを行った記事を引用すると、下記が上位にあげられるようです。

なぜかモテる男性の特徴・共通点ランキング
【1位】コミュ力が高い・話したくなる
【2位】皆に優しく、清潔感がある
【3位】変化に気づく・空気を読める
【4位】余裕や色気がある
【5位】適度な隙があり、放っておけない
【6位】同性からも人気がある

何故かモテる男性の理由は何?女性100人に聞いた共通点
何故かモテる男性の理由は何?女性100人に聞いた共通点

このアンケート結果を観ると、上位3つの要素だけで64.2%を占め、圧倒的とも言えます。そして注目したいのが「収入」や「(清潔感とは別の)本来の容姿」は上位にランクインしていないことです。

逆に言えば「コミュ力が低い」「優しさがなく、清潔感がない」「空気が読めない」の3つが、非モテ弱者の主な要素と言えるのではないでしょうか。

弱者男性=非モテの3大特徴

非モテ弱者の特徴や事例について、前述の「コミュ力が低い」「優しさがなく、清潔感がない」「空気が読めない」の3つの要素について注目してまとめてみようと思います。
私自身は精神科医でも心理学者でもないため、あくまでSNSで見かけた事例や記事などの紹介を交えて自分の観測した限りの範囲で簡単に紹介してみようと思います。

※なお、ここから記載する「非モテ弱者の特徴や事例」はあくまでも一例であり、どれか一つだけの要素が当てはまった瞬間に非モテ弱者になるわけではなく、それぞれの要素の強弱や複雑な組み合わせによって「こじらせ」てしまうケースが多く、それが非モテにつながっていると自分が考えています。

非モテの3大特徴①:「コミュ力が低い」

根本として、生まれ持ったコミュニケーション能力や知能が低く、その結果他者と適切な関係を築くことができない幼少期や思春期を過ごしてしまい、適切な人生経験を得られず成長できないという傾向があると思います。

もちろん本人だけの問題ではなく、家庭や学校などの環境によるトラウマも複合的な原因として考えられますが、いずれにせよ人生経験が乏しいor極端にアンバランスなため、適切な成長ができず精神が幼いまま年齢だけ重ねてしまい、他者と適切にコミュニケーションがとれない…というケースがコミュ力の低さに繋がっているように思います。

よく弱者男性へのレッテルに使われる「陰キャ」の傾向として「陰キャは陽キャがやってきたことを10年遅れでやる」というものがあります。これも弱者男性の精神的な成長の遅さ・幼さを端的に表したものなのでしょう。

786 風吹けば名無し 2017/11/07 12:45:09.30 ID:HTsl7wm3M.net
陰キャは陽キャがやってきたことを10年遅れでやってんのよ
陽キャが小学校で卒業したイジめをいい歳してからネットでやり出す
陽キャなら結婚を考え始める年齢になって彼女がいるとかいないとかで陰陽バトルし出す
本当に情けないわ

彡(゚)(゚)「陰キャは陽キャがやってきたことを10年遅れでやってんのよ」 - ゴールデンタイムズ

適切に精神的な成長をする=オトナになる、というのは言い換えれば「自分とは異なる考えの人々を(理解できなくとも)尊重して、うまく折り合いをつけて行くこと」なのかもしれません。

ミサト「あいつ、ひょっとして友達いないんじゃないかしら?」

リツコ「シンジ君って、どうも友達を作るのに不向きな性格かも知れないわね。ヤマアラシのジレンマの話って知ってる?」 ミサト「ヤマアラシ?あのトゲトゲの?」

リツコ「ヤマアラシの場合、相手に自分の温もりを伝えたいと思っても身を寄せれば寄せるほど体中のとげでお互いを傷つけてしまう。人間にも同じことが言えるわ。今のシンジ君は心のどこかで痛みに怯えて臆病になってるんでしょうね。」

ミサト「ま、そのうち気付くわよ。大人になるって事は近づいたり離れたりを繰り返して、お互いがあんまり傷つかずにすむ距離を見つけ出すって事に…」

新世紀エヴァンゲリオン 「第参話・鳴らない、電話」

そして「自分とは異なる考えの人」の最も身近な代表例が「異性」なのではないでしょうか。その相手を尊重しうまく折り合いをつけることが「コミュ力」だとすれば、その能力が高い人が異性に限らず様々な人から好かれるのは当然と言える気がします。

非モテの3大特徴②:「優しさがなく、清潔感がない」

有害な弱者になる根本の火種としてもう一つ考えられるのが、自身の持つ弱みに対して極端な劣等感を抱えており、それによって過度な防御行動=他者への攻撃性を持ってしまう、というものがあるかと思います。

心理学精神医学用語のコンプレックス(独:Komplex)とは、衝動・欲求観念記憶等の様々な心理的構成要素が無意識に複雑に絡み合って形成された観念の複合体をいう。普段は意識下に抑圧されているものの、現実の行動に影響力をもつ。「感情複合」とも言われる。
(中略)
「劣等複合」とは「劣等コンプレックス」のことであるが、日本においてはこのアドラーの理論が一般的に受容された上に、コンプレックスのうちの劣等コンプレックスが特に流布したため、コンプレックスの名で「劣等複合」を指すような日常の用語法が生まれた。日本では今なお、「コンプレックス」と言えば、暗黙に「劣等コンプレックス」のことを指す傾向がある。

コンプレックス - Wikipedia

いわゆる「コンプレックス」というのは、日本語では「劣等感」に関連する複雑な感情を指すことが多いかと思います。

先に「貧乏も容姿も非モテの決定打ではない」と記載したのですが、そういったものが劣等感の根源となってしまうことは大いにあるかと思います。

もちろんそういったものを「気にしたってしゃーないじゃん!」と、ありのままの自分を受け入れる=自己肯定することが幸せに生きていく上で必要だと思うのですが、そのためには色々な人生経験、葛藤や挫折を繰り返して精神的な成長をする必要があるのでしょう。
弱者の傾向として「適切な人生経験を得られず成長できない」と前述しましたが、コミュニケーション能力だけでなく、自尊心を適切に育めないことも含まれるように思います。

ここで一つ取り上げたいのが「インセル」という存在です。

インセル英語: incel)とは、インターネットカルチャーの一つで、自らを「異性との交際が長期間なく、経済的理由などで結婚を諦めた、結果としての独身」と定義する男性のグループのことである[1]
(中略)
インセルは、Reddit4chanなどのウェブサイトで、フェミニストへの攻撃、女性差別人種差別同性愛差別などの投稿をおこなっている[21]。極端な場合、彼らの間では、パートナーがいる女性を暴力や強姦で「罰する」ことが奨励されている[20]。インセルのために作られたウェブサイトに対して、「暴力的なコンテンツの温床となっている」といった批判が寄せられている[4]

インセル - Wikipedia

これは主に海外のインターネットで使われている言葉ですが、日本の「非モテ」「弱者男性」に近い概念ではあるものの、とくに「害悪性」や「女性蔑視」「攻撃性」があることが大きな違いかも知れません。

ここまで過激ではないにしろ、何らかの理由で大なり小なり他者(特に女性)に害や迷惑を与えてしまうタイプの男性が嫌われてしまい、その反動で攻撃的になりさらに嫌われる…という構造は日本でもよく見られるように思います。
当然、嫌われる人間がモテるわけがない、というわけですね。

弱者の持つ攻撃性の原因の一つとして、恐れを抱いている相手への憎しみや嫉妬の感情「ルサンチマン」があるかと思います。

ルサンチマン: ressentiment、 (フランス語発音: [rəsɑ̃timɑ̃]) )は、弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、「憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬」といった感情[1]。そこから、弱い自分は「善」であり、強者は「悪」だという「価値の転倒」のこと[1]

ルサンチマン - Wikipedia

女性叩きに走る非モテ弱者男性「インセル」も、根本では女性に対して、過度に期待したり畏怖し過ぎているのでしょう。

ルサンチマンに関連した弱者の持つ攻撃性の別要因として、自分より弱そうな存在を見つけて攻撃したい、というものがあると思います。

峰なゆかさん先生の #AV女優ちゃん で描かれていた「身体障害者をバカにするキモオタ」と「わざわざ握手会に来てAV女優をバカにする身体障害者」の事例で知られる「弱者は自分以上に弱い存在を見つけて叩こうとする」という傾向はよく見られるものだと思います。

前述の「弱者男性合コン」に対する(応募も参加もしていないが批判だけはする)男性たちの意見を見ると「本当の弱者男性=カードゲームショップにいるような、ダサい服を着た清潔感ゼロのキモオタク」というものが多いように思います。

「カードショップのオタク」は、きちんとパブリックな場から切り離された空間で、無関係な人に迷惑をかけず、無害にゲームを楽しくプレイしているだけな「無害な弱者」なのですが、おそらく非モテをこじらせた弱者男性からすると、安心して見下せる容姿をした存在なのでしょう。

そして「弱者男性合コン」でそういった「自分よりも醜い」弱者を眺めようと勝手に期待していたのに、自分よりも身ぎれいな参加者だらけで勝手に発狂している人がいるわけですね。

カードショップのオタクレベルしか見下せない、弱者男性合コンの参加者をレベルが高すぎると発狂する人間が、実際にどの程度の清潔感を持った人間なのか、容易に想像できる気がします。

「悪口を言う人」の心理
人間は、他人と自分を比べたときに自分が優れていると「優越感」を抱きます。その逆に、自分が劣っていると感じたときに「劣等感」を抱きます。

劣等感は強烈なネガティブ感情なので、それを何とか払拭したいという衝動にかられる。それを、悪口や誹謗中傷という形で発露したくなるのです。

悪口や誹謗中傷を言うことで、相手をおとしめることができます。自分対相手との比較において、相手を引きずり下ろすことによって、自分の価値を相対的に高めることができる。それによって、内なる劣等感を緩和しようという心理が働いてしまうのです。

よく悪口を言う人ほど「不幸になる」科学的根拠 楽しいのは一瞬だけ「人を呪わば穴二つ」 | 健康 | 東洋経済オンライン

自分よりも強い相手に攻撃し、自分よりも弱い相手にも攻撃する…救いようがない弱者が(同じような弱者以外から)愛される可能性は存在するのでしょうか?

非モテの3大特徴③:「空気が読めない」

ここでは特にSNS・ネット上のコミュニケーションにおける「空気の読めなさ」について考えてみましょう。

自分に直接関係ないものに勝手に興味・期待を持って、勝手に失望する…というのは誰もが体験することではあるかと思うのですが、これが過度の場合、とくに相手に直接「お気持ち」をぶつけてしまえるSNSではBADコミュニケーションを産みかねないと言えるでしょう。

自我機能がうまく働かない状況においては、自他の境界線を引く作業はうまくいかないことになる。というわけで考慮に入れるべきは、以下の例である。

①十分に認知的機能が発達していない子どもの場合
②親の価値観の影響(超自我不安)が強い場合
③過去のトラウマの影響(無意識)が強い場合
④覚醒度や体調といった生物学的問題が影響している場合

このような場合には、自我の働きが相対的に弱くなり、自他の境界線を引く作業がうまくいかないことが増える。

自他の境界線(バウンダリー)とはなにか?:自他の境界線について(1)

例えば政治家や有名人に対して一般大衆がアレコレ「お気持ち」を持つのは昔からあったことだし、それが一種の「有名税」だったのかもしれませんが、それでもいまSNSの誹謗中傷によって命を断ってしまうことも少なくないのです。

有象無象の大衆を相手にする家業の芸能人ですらこういうリスクがあるわけで、当然とくに訓練も受けていない一般人やアマチュアの活動者の場合は更に高いリスク・ダメージを被ることは想像に難くないでしょう。

直接赤の他人に「お気持ち」を伝えられてしまうSNSでは細心の注意を持って他人に想いを伝える必要があるのですが「空気が読めない非モテ弱者」にはそれがわからないのです。

SNSにおける問題点として「魅力や価値を発信する人」と「他人が発信する魅力や価値をただ消費するだけの人」が大きく二極化していて、後者の数が圧倒的に多いということもあると思います(いわゆる「コミュニティの一生」でいう「面白い人」と「凡人」ですね)

【コミュニティの一生】
い人が面いことをする

いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るためにし始める

い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面くないことをする

くないので皆居なくなる

コピペ「コミュニティの一生」

かつてこういう「空気が読めない」害のある人種は「居酒屋でテレビに映る野球選手にボヤく酔っぱらい」を見かける程度で済んでいたのでしょうが、SNSによって人と人との距離が急激に近くできてしまい、被害が急激に拡大しているように感じます。

ASDの人のコミュニケーションの特徴としては、「相手の立場に立って考えることが苦手」ということがあります。相手との距離感がつかめず、不用意な発言をすることで、困難を招くことがあります。
(中略)
さらに、ASDでは、「言葉を文字通り解釈する」「想像力が乏しい」という特徴がみられます。言葉のニュアンスや表情から状況を察することが難しく、社交辞令や冗談が通じないことがあります。

大人の「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?特性の理解が大切! | NHK健康チャンネル

SNSに限らず、空気が読めない人というのは現実にも存在します。
相手の立場に立って考えることが苦手(=空気が読めない)というのは、例えばASD(やその傾向を持った人)の特徴ではあるのですが、仮にそういう人がいたとして、それが有害なのはASDそのものが原因なのではなく「その自覚がなく、対策もせず、他者に勝手に興味を持って関わってしまうことを我慢できない」ことが原因なのではないでしょうか。

思ったことを衝動的かつ無配慮に口に出してしまう、というのは小さい子供の特徴でもあるのですが、適切な成長ができず子供のまま歳を重ねてしまった弱者男性にも見られる傾向なのかもしれませんね。

なお、相手への配慮を考えず自分の言いたいことを言い合うだけで済む「ドッヂボールのようなコミュニケーション」ができる「弱者が集まりがちな界隈」も存在するように思います。
たしかに、同族・同レベルの人間が集まれば強者も弱者もいないわけで、誰も攻撃しないで済む平和な世界なのかもしれません。

ただし非モテ弱者にありがちな傾向として、その「弱者が集まる界隈」から外の世界へはみ出てきてしまうのです。

自己効力感(じここうりょくかん)またはセルフ・エフィカシー(self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること[1][2](中略)自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にあるという[2]
(中略)
よく似た用語に、自尊感情(self-esteem)があるが、自尊心は自分を信じていること、あるいは自分を信じているとの評価に起因する感情を意味する[2][6]のに対し、自己効力感は自分にある目標を達成する能力があるという認知[1]のことをさす。ただし、高い自尊心を持っていれば、困難な作業であってもそれに取り組もうとして、結果的に成功をもたらすことも多い [1]

自己効力感 - Wikipedia

単に「思ったことを我慢できず口に出してしまう」から派生して「誰かのためになりたい」という自己効力感を無闇に爆発させてしまう、というケースはよく見られるように思います。

自分のことよりも他人のために何かするほうが得意&モチベーションを上げられる、というのは比較的多くの人で見られる傾向かもしれません。
「相手の立場に立って考えられない」×「相手に口を出したい」で生まれるのが、いわゆる「お説教おじさん」の「アドバイス罪」ですね。

SNSに限らず、この「アドバイス罪」の被害を「非モテ弱者」から受けがちなのが「若者」、とくに「女性」だと思います。
ただでさえ望まない性欲を赤の他人から向けられたりぶつけられるリスクや経験を持つ女性が多いかと思うのですが、ここに「衝動的で無配慮で一方的」かつ「自己効力感ドリブン」そして「性欲」が入り混じった最悪の「説教おじさん」が生まれるケースも少なくない気がします。

なぜ女性が「コミュ力が低い」「優しさがなく、清潔感がない」「空気が読めない」男性を避けるのか、改めてわかる気がしますね。

まとめ

私達は生まれながらにして弱者である

本記事について、タイトル回収しつつ内容をまとめると

  1. 弱者男性とは何か

    1. SNSで言われる「弱者男性」のイメージは「非モテ男性」とほぼ一致する

    2. 「非モテ男性」の理由はルックスや収入ではなく、性格や思考が原因である

  2. 弱者男性が嫌われて攻撃される理由

    1. そもそも嫌われるようなムーヴをしてしまうから

    2. 自分以上の弱者を叩こうとする弱者同士で叩き合ってるから

というのが自分の考えです。

結局のところ、弱者男性が弱者男性たる理由はそのメンタルにあると言えます。

中年童貞とメンタル童貞|『ルポ中年童貞』刊行記念対談 中年童貞はなぜ増えているのだろう? ~その社会と構造を考える~|田房永子/中村淳彦 - 幻冬舎plus より引用

私達人間は誰しもが生まれたときは「子供」という弱者なのであり、人生経験によって精神的な成長をして「弱者」から脱却する、ということなのだと思います。

なお本記事では「弱者男性」「非モテ男性」と男性の弱者について取り上げてきましたが、結局のところ性別に関係なく「有害な弱者」「攻撃的な弱者」というのは存在すると自分は考えている、とここで補足しておきます。

たんに女性の場合「若さ」という強力な武器・価値があるため、有害さや攻撃性を持たないで済む。ということだと理解しています。
そして「若さ」を失った途端に(これ以上は恐ろしくてとても言えない)

さいごに:「弱者男性」のわかりやすいサンプル

非モテ弱者の事例として

  1. 「女叩きをしてしまう」

  2. 「自分以上の弱者を叩きたがる」

  3. 「自分に関係ないものに勝手に興味・期待を持って、勝手に失望する」

  4. 「清潔感ゼロのオタクしか見下せない」

を本文中であげたのですが、これにドンピシャで該当する「非モテ弱者」のサンプルが存在します。
それこそがまさに「弱者男性合コン」に(応募も参加もしていないが批判だけはする)男性たちなのです。

私も弱者男性だと自認してきたのですが、心まで弱者にならないよう生きていこうと思います🤗

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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