vol.6 夢を失う恐怖を乗り越えて希望を見つける方法―光はすぐそばに
それは、深い霧の中に突然射し込んだ光のようだった。息苦しいほどに私を縛りつけていた「食」に対する恐怖が、まさか救いへと変わるなんて。その時の私には想像すらできなかった・・・
絶望からの回復と人生の転機
モデルとして生活するには、仕事だけでは到底足りず、私はオーディションの合間を縫ってカフェで働いていた。小さい頃から、海外ドラマの中に出てくるようなカフェに憧れていた私にとって、明治神宮のカフェはまさに夢の空間だった。店内に漂う焙煎されたコーヒーの香ばしさ、エスプレッソを片手