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「今すぐできる!!」机の配置をちょこっとだけ工夫する 〜学習環境を整える①〜

いよいよ、今回から、「ひわちゃん先生の、令和の先生 おたすけ玉手箱」をスタートします! よろしくお願いします。
 
「おたすけ玉手箱」ってなあに?という方は、良かったらこちらもお読みください。

さてさて
「●国語・算数のテストは毎回約9割の子が95〜100点」を叶える、学習の基礎基本シリーズからスタートしたいと思います。
最も、ニーズが多いのはここかな〜と思いました。

そこで、記事のアイディアを出すために一人ブレストしていたら・・・
いきなり教科指導、というよりも、まずは「学習環境を整える」ことが自分の中で超重要なベースになっているな、ということに気がつきました。
そんなわけで、初めは、「学習環境を整える」ことに何回かに渡ってフォーカスしていきたいと思います。
第1回目の今回は、「机の配置」です。どうぞよろしくお願いいします。


<トリセツ>

さて、その前に、です。まずはトリセツを書いておきたいと思います。
(1)万能ではありません。
これから書く様々な基礎基本の指導については、あくまで一例です。いろんなやり方があります。
ひわちゃん が「令和の1年生を相手に、どう基礎基本の指導を行ったか」、の記録ですので、他学年だったり、児童の実態によって、適切なやり方は異なると思います。あくまでも、参考にしていただきたいというものです。
もちろん、基礎基本の指導の一例ですので、どんな子どもたちにも応用可能だと思います。
(2)書籍からの学びも取り入れています。
先輩の先生方から教わったこと、に加え、ひわちゃん が試行錯誤し、目の前の子どもたちに合わせながら変化・進化させてきた方法です。
プラス、教育関係の書籍をこれまでたくさん読み漁り、真似してきた部分は大いにありますので、書籍からの学びを基にした部分も随所にあるかと思います。しかし、どなたのどの書籍の・・・というように、詳細に出典を載せることまでは難しいです。(大量すぎて・・・)今後、見つけたら、加筆修正していきたいと思いますが、基礎基本の指導については、野中信行先生、菊池正三先生のお話を参考にさせていただいていることが多いのではないかなと思っています。

以上、ご了承くださいませ。

今すぐできる!!机の配置をちょこっとだけ工夫する 〜学習環境を整える①〜

通路の確保

机の配置の仕方はいろいろありますが、1年生のうちは、前方を向く配置がベーシックなのではないでしょうか。
この前向き型の配置をするときに、私が最近いいなと思っているのが、横6人の配列です。横を8人にする場合も多いかと思いますが、あえて6人がベストと思っています。(一般的な教室のサイズを想定しています)
なぜかというと、ズバリ、「通路の広さ」です。
8人だと、グループが組みやすいし、子どもが前方に集まり、話が聞きやすそう、というのはわかります。しかし、その分通路が狭くなってしまいます。
通路が狭いとどうなるか。通りづらい、かけてある物にぶつかって物が落ちる、机にぶつかり、傾き、机上の物が落ちる。・・・これだけでも、教室内がどうなるかすぐに予想がつきますよね。
それに、前に立っている教師の話を黙って聞く、というのは、教室内の活動のほんの一部であって、そのために8列に固定するほどの必要性はあまりありません。デメリットの方が多い気すらします。
6列にし、2人ずつ机をくっつけると、通路が広くなります。子どもたちの行動もスムーズになり、これだけでトラブルも減ります。物が落ちる回数は激減し、教室内がスッキリします。
そして、何より重要なのは、「見とりやすさ」です。基礎学力の定着には、「見とり」が最も重要と言っても過言ではありません。
これについてはまた今後も述べると思いますが、国語算数の授業では、何度も何度も、子どもたちの間をぐるぐるぐるぐる回ります。これが、通路が広く、しかも6列だと、めちゃくちゃやりやすいのです。
今これを書いていて思ったのですが、もしかして、この座席配置は、子どもたちの学力に結構影響するかもしれません。それぐらい、「子どもたちの見とりやすさ」は、重要なんです。
こう書くと、子どもたちはずっと座りっぱなしで、先生だけが動いて教えてるのでは、とも思われそうですが、そうではありません。もちろん子どもたち同士でも動き回り、教えあったり、伝えあったり、活発に動き回ります。それも含めて、やりやすいっていうことです。そんな風に、子どもたちがワイワイ動き回っている中でも、先生が、子どもたちを見とりやすいってことなんです。
もしも、8列でやっているのであれば、試しに6列に変えてみてください。ぜんっぜん違いますよ!

机を揃える

机を揃えるだけで、教室内のみんなの心が整います。スッキリします。
毎時間の授業の始めと終わりには、必ず机が揃っているか確認し、ずれていたら直します。数秒でできます。
これを習慣にすると、いつも揃っているのが当たり前になります。

物の扱い方のところでも触れますが、物理的な環境がスッキリ整っていると、子どもたちも穏やかに、安定する気がします。また、先生自身の心も安定します。ミニマリズムや片付け、断捨離等がとても話題になっているのは、そういうことですよね。

教室も同じです。ただでさえ、1つの部屋に、30人以上の人間が毎日集うのです。その環境をどう整えるかは、学級経営に大きな影響を与えると思いませんか。
話を戻しますが、1年生が机を揃えるためには、目印が必要です。いろいろ学校によって制限があるかもしれませんが、今、私がやっているのは、水性カラーペンで床に小さい点を描くことです。
若い頃、油性ペンで床にカギじるしをたくさん書いて、めちゃくちゃに怒られたことがあります(笑)懐かしい・・・でも、シールを貼ってみたり、ビニールテープを貼ってみたりしても、すぐに剥がれちゃったり、汚れて汚くなってしまったりして、うまくいきません。
その時の反省を踏まえ、試行錯誤した結果、1年生でも最初からうまくいったのがこれです。水性カラーペンは、床に書いてもしばらくすると自然に消えちゃいますし、消そうと思えばすぐ消えます。そして、目立たない色も選べます。
小さい点を描く位置は、机の右前の角に一つだけです。それを最前列に3箇所(2人組の右側の子の机の印をつける)、両サイドの人数分(両サイドの2人組の右側の子の机の印を描く)描きます。大した数ではないので、消えてきたらすぐに描きなおせます。
これで、見方、揃え方を最初に教えておけば、あとは「緑の点に揃えてね。」と言うだけでオッケーです。
「机が揃うと、スッキリ、キレイで気持ちがいいね。」
そんな会話を日常的にしているだけで、子どもたちとその気持ち良さを共有し、整理整頓することの価値を自然と感じさせることができます。

以上のベースの上に、様々な机の配置のフォーメーションを実施していきます。ペアやグループ、それ以外の特殊な形でも、1年生はなんでも対応できます。整ったベースがあると、いつ何時でも、そこに戻ることができます。
ただこれだけのことでも、子どもたちの安心感を生み出していると感じています。


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