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【オンライン新人研修】メリットと反省点をまとめてみた!

※このnoteは「社内で研修のオンライン化を進めたい方」や「オンライン研修で悩んでいる方」向けです!※

こんにちは。エン・ジャパンで人事をしているひわと申します。

新しい期が始まり、たくさんの新入社員が当社に入社しました!まずは無事に受入れできたことに一安心です…。

とはいえ、コロナの影響で入社式は一旦見送り。集合型の研修実施もできなくなったため、新人研修はZOOMを活用してフルオンラインで設計・実施しました。

オンライン研修をやってみて得られたものが多かったので、今後ZOOMを活用した「オンライン研修を考えている方」「オンライン研修をよりいいものにしたい方」向けに、取り組んだことをまとめます。

反省点・改善点についても触れているので、少しでもお役に立てればうれしいです!

①オンライン研修のメリット

私自身、初めての取り組みでしたが”いい意味で”オンライン研修のイメージを覆されました。

やってみて良かった点は以下の通りです。

・参加者の主体性が増す
・参加者からの発信が増える
・一人一人の顔が見えるため程よい緊張感がある

実施前は、集合研修と比較して「集中力が保たれるのか」「ちゃんと学べるのか」といった心配がありましたが、オフラインと大差ありませんでした。

むしろ、オフライン時より議論や意見出しが活発化し、【相互コミュニケーション】という点においてはオフラインよりも勝っていました。

一方、下記についてはなかなか苦戦をしました…。

・参加者の自宅のネット環境に依存する
・上記により時間管理が難しい(参加に苦戦している人を待つ時間)
・集中力を保つためにオフライン以上にコンテンツの工夫が必要

このあたりは念入りに準備したいところです。

②研修前の準備

在宅でオンライン研修を実施するにあたり、下記のように準備しました。

・参加者の自宅ネット環境の把握
・ネット環境がない人へのポケットWi-Fi配布
社用デバイスの配布
・自宅でのネットのつなぎ方のレクチャー
情報管理のEラーニングの作成と受講指示
・研修前のZOOMシミュレーション(参加予定者に協力依頼)
・回線が落ちた時用のツール整備(スラックで研修用チャンネルを作成)

ネット環境に依存するため、自宅のネット環境の把握はマストです。

研修中、かなりネットに関する質問が来ました。(落ちました!ネットに繋がりません!VPN繋がりません!…等)

③実際どんなことをしたか

オフラインで実施しようとしていたこととコンテンツは一切変えずに実施しました。

自宅で一人ずーっとPCで講義を聞いているだけだと気が滅入るので、できるだけ意見交換や話す場を設けました。

ZOOMの機能でよく使ったのは4つ

画面共有(資料を見せたり、社内システムの説明をしたり)
投票機能(アイスブレイクに大活躍しました)
ブレークアウトセッション(4~5人でのディスカッションで)
チャット(考えのアウトプットや反応で一体感をつくる)

投票機能、地味にオススメです。

「お昼何食べた?」といった投票や、「適性テストどんな結果だった?」といったアイスブレイクを挟んだら盛り上がりました。

このような投票フォームが出てきて、結果は棒グラフで表示されます。※マイミーティングの設定画面で作成できます。

投票_飲み会参加

研修内容は、社内ルールや企業理念、会社の歴史、マナー、タイピング、自己理解、振り返りと目標設定…などなど。

マナーに関しては予めマニュアルを作成しておき、最終日にテストをする形で実施しています。

テストはMicrosoft formsを利用して作成し、自分ですぐに点数がわかるように。名刺交換や身だしなみは、PCのカメラ越しに同期同士でチェックするなどコミュニケーションが図れる設計にしたところ、楽しみながら学んでくれました^^

④ファシリテーションのポイント

ポイントは大きく4つ。

・参加者にとにかく反応してもらう(チャット&映像)
・とにかくリアクションはオーバーに(参加者もそれに合わせてくれる)
・ときどき参加者の名前を呼んで指名する(適度な緊張感)
アウトプットの場を多く設ける(一体感ができる)

とにかく、参加者が「反応しやすい」雰囲気作りが大事です。

私たちは、最初にこんなスライドを挟んでました。

導入

大勢の参加者向けに講義を行なうときは、基本全員ミュートにしてマイクに音が入らないようにします。そうすると、話しては一切の反応が聞こえないので不安です。

とてつもなく不安です。宇宙に一人取り残されたような気持ちになります。

それは自分が話すときもそうですが、参加者が話者になったときも気まずい思いをします。

なので、まずは参加者に『反応する』ようにお願いすることをお勧めします。(みんなノリノリでツールを使いこなしてくれました)

⑤やっておけばよかったこと

新入社員のみんなの協力のおかげで大きなトラブルにはなりませんでしたが、やれればよかったと思うのが下記2つです。

・連絡用ツールは用途別にチャンネルを分ける
・ネット周りのトラブルシューティングを先にまとめて共有しておく

スマホを触ることに慣れていても、PCの操作になれていないのが新社会人

自宅でネットを繋ぐということに慣れていない方も多くいる中で、ネット関連の質問が殺到しました。

連絡用ツールはスラックを用いていたのですが、「研修用のチャンネル」以外に用意をしていなかったため、重要な連絡も質問によって流れてしまう事態になりました。

今後実施をする方は「研修回りの質問」「ネットに関する問い合わせ」「重要連絡(人事からの広報)」など用途別にチャンネルを分けておくことをお勧めします。あと、時間があればネット周りのQ&Aも…。

この点については、サイバーエージェントさんもまとめてました。


⑤参加者の声

当初はオンライン研修への不安はあったようですが、実施後はポジティブな意見が多かったです。

▼よかった点

・チャット機能で同期の意見からたくさん学びがあったこと。普通の研修ではあれほどの意見は出てこなかったと思う。
・新しい取り組みだったけど楽しく学べた
・自宅でも研修ができるという点。チャットで質問できるのでオフラインより質問がたくさんでてたところ。
・同期と在宅でも会えた
・オンラインだからこそ、主体性をもってやらなければ何も得ずに終わるのではないかというプレッシャーの元、主体性を発揮できた

一方、参加者から出た改善点はこんな感じです。回線に関するコメントが多かったので、ここではそれ以外を紹介します。

▼改善点

・少ない人数でもう少しじっくり話したかったかもしれません
・チャットが重く、一斉に話すときに追いきれなかったので、スラックを使うなどして一人一人の言葉が追えるようにしたら良かった。
・チャット形式のため細かい質問が多くでてしまっていたので、ミュート解除をして質問するなどの方法を使ってもいいのかなと思いました。
・オンラインでなくても、できることを増やす。個人ワークやその際の説明資料を工夫して、できる限り研修者に自走してもらえる環境が作れると、逆説的にオンラインで繋がる時間が有意義になりそう。

参加人数が多く実施時間が長いとチャットは重くなりやすいです。これはストレスがかかりました。(2日目以降、定期的にMTGを終了するなどで多少改善されました)

回線や質問の整理、アウトプットの頻度に改善の余地があるにせよ、オフラインと変わらない学びがあったというのは良き気づきでした!


オンラインでもしっかりと学びに繋げることはできるので、悩んでいる方はぜひトライしてみてください。


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