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書評_辛いのは幸せの一歩手前_ツイていると思うからツイている__夢の実現_ツキの10カ条__

【書評】辛いのは幸せの一歩手前。ツイていると思うからツイている。『夢の実現〜ツキの10カ条 〜』
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著者は自分の望みを次々と叶えてきた。憧れの俳優や女優に会う。おもちゃ博物館を作る。小学生の時に観た映画に登場するロボットを手に入れる。海を庭にした家に住むなど、当時は周りから到底無理だと思われたそうだが、著者の住むその家は驚くほど詳細に望んだ通りだそうだ。また、夢のおもちゃ博物館完成後にジョン・ラセター監督が訪れ、おもちゃが生きているみたいだと感じたことがきっかけで映画『TOY STORY』が生まれた。

このように著者は次から次へと素晴らしい運に恵まれている。なぜなら、運は運ぶもの。情報は人が運んでくるが多くの人は初めてのことに対して聞く耳を持たず素直に受け入れようとしない。そのため、素直に受け入れる態度でいる人にはいい情報が集まり、結果として夢が叶う。また、素直な人は明るく笑いが絶えない。著者の笑顔はいつも印象的で、楽しいから笑うのではなく常に笑顔なのだ。人はそういう人を喜ばせたいと思うそうだ。

しかし、著者も時には実現するのだろうかと疑心暗鬼になることもある。「辛」という漢字は一本足せば「幸」になる。辛いのは幸せの一歩手前だと前向きに捉え、このままでやめてしまうのはもったいない。もう一歩踏み出そうと考えるという。評者自身、そろそろ決断をする時が来た。自分の時間を売るフルタイムの会社員に戻るか、または先の見えない新たな道に進むか岐路に立たされた。仕事が定まらないとなかなか楽しみを優先できず、最近ではイベントごとからは遠ざかってしまったが、まずは著者のように素直な自分でいるように心がけようと思う。



夢の実現―ツキの10カ条
作者:北原 照久
アーティストハウスパブリッシャーズ

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