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書評_ある日突然_あなたは女のいない男たちになる__女のいない男たち_

【書評】ある日突然、あなたは女のいない男たちになる。『女のいない男たち』
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カンヌ国際映画祭で話題となった「ドライブ・マイ・カー」を見て、原作のこの本を読んでみた。初めての村上春樹。しびれた。

6作の短編小説から構成される本作は、それぞれに女のいない男たちが登場する。離婚や死別、関係の終了など、残された男たちの喪失感を描く。特徴的な登場人物は、不思議な世界観で読者を魅了する。

村上春樹に圧倒された。文章のひとつひとつが洗練されてて、素敵な言葉を浴びるたびに自分の心が満たされていくのが分かる。読み終えた後、余韻に浸りながら夜の北海道を散歩したくらいだ。寒かった。

本を読むって楽しいって、改めて思えた作品だった。



女のいない男たち (文春文庫)
作者:村上春樹
文藝春秋

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